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Litespeed cohutta

ふた昔前のチタン製バイク Litespeed cohutta

今では中途半端なフリーライドバイクですが、その昔はダウンヒルクロスカントリーもOKな究極のフリーライドバイクでありました。

Foes DHS-tubeの前に乗っていたバイクです。ちょっと珍しいバイクだと思いますので紹介しますね。でも、今は壊れてしまって乗れません・・・。
中途半端なチタンバイクです。
こういうチタンとアルミの混合のようなバイクのチタンを使うメリットってどこにあるんでしょうね。
よくフロントがカーボンでとかリアのみカーボンでっていうMTBありますが、次の年あたりにフルカーボンモデルが出たりして自転車業界はセコイとか思うのですが、このモデルに限ってはそんなことありません。
直ぐに市場から消えてしまいました。その原因はリアのスイングアームにあったのではないかと思っております。
これは1998年製ですから実に12年も前のバイクになります。
しかし、購入したのは2004年頃だったか・・・。物凄い型落ちでとあるショップの蔵出しバーゲンとかなんとかやっていましたが、それでも売れなく半分叩き売り状態であったので購入しました。定価は470,000円もしますが、購入したのは120,000円でおまけでKINGのヘッドセットが付いていたと思います。
チタン製品にこれといったこだわりありませんが、このLitespeed cohuttaは継ぎ接ぎだらけのバイクという印象です。

購入当時、Litespeed cohuttaをMTB雑誌の古本やネットで検索かけましたが、あまりヒットせず詳しい素性が分かりませんでした。今はPDFのカタログとかで見ることが出来ます。
今はこのバイクはどうなってるかというと、アルミ製のリアのスイングアームがガタガタで使えません。
このスイングアームのホイール側のリンク部分、チェーンステイとシートステイの連結部分はナイロン製のワッシャーが摺動部分にあって滑りを良くしているという今ではあまりみかけない作りです。

ベアリングとか一切ありません。
連結部分はメタルブッシュみたいなものにボルトが貫通していますが、ボルトの固定はナットで固定するというものではありません。
シートステイにねじが切ってあって、このボルトはシートステイに固定するという方法をとっています。
当然締め付けてるボルトは走っているうちに緩んで来ます。
今でこそ当たり前なベアリングですが、当時はこれが当たり前だったのでしょうね。
よくニードルベアリングを使っているモデルでは普通にに使われているワッシャーですが、二ールドベアリングさえも使っていません。
こういう構造ですから走行前に締め付けてもやはり無理があるのです。小さい範囲で緩んでいって、小さなガタが発生しそのうちガタが大きくなってしまいリンク部分がダメになったという寿命の非常に短い自転車でありました。
チタンは一生ものといいますが、メインフレームストラトスのサスペンション以外全然OKな状態です。
もし、リアスイングアームもチタン製でチェーンステイとシートステイの連結部分もベアリングとか使っていれば、自慢のMTBになっていたのではないかと思います。
ボルトを長いものに変えてナットで締め付けて使用しておりましたが、それでも限界がきました。
チタン製のメインフレームはLitespeed社製なんですが、このスイングアームは実はLitespeed社が作っているものではありません。Kinesis USAで作られていました。
KinesisLightspeed cohuttaと同じリアスイングアームのMTBを生産していました。


余談ではありますが、初期のSanta Cruz BullitのフレームはKinesis USAと刻印されています。
なんだかんだのLitespeed cohuttaでありますが、当時の自分のカテゴリーではこのバイクはダウンヒル用であると思っておりました。というのもこのバイクはダブルクラウンのフロントサスペンション対応なんです。ロックショックスのボクサーがオプション設定にあるくらいですから。
しかも、シートポストの取り付け位置が変更できて、ダウンヒル用とクロスカントリー用にジオメトリーを変化させることが出来ます。
サドルはBrooks Swift Titan 似つかわしくないですし、重さは約400gもあります。しかし、この座り心地を味わうと他のサドルには戻れません。さすがに富士見ではもったいなくて使えませんが。

スペックは
メインフレーム:3AL-2.5Vチタン

リアスイングアーム:7005-T6AL カタログではLitespeedとなっていますが実はKinesis USA

Stratos Helix-Proというリアサスペンション。エアアシストのコイルサスペンションでリバウンド・コンプレッション機能と外部ロックアウト機能があります。

右ハンドルの上にあるのがFOX製のリモートロックアウトレバーです。Stratos社のサスペンションですがFOX社製のロックアウトレバーが付いておりました。

4-barリンケージの4.5インチトラベルで、当時としては懐の深いサスペンションです。4-BARとはこういうものかと思うくらいよく動くサスペンションでした。

で、この自転車で初めて富士見パノラマのCコースを走ったのです。走ってすぐにリアスイングアームにガタが発生しました。ボルトが緩み、締め込み、緩みを繰り返した結果であります。
それでも他にバイクがないので何度もCコースを走っていました。ほとんど押して下っておりましたが、AコースもBコースも走りました。今考えると恐ろしいことです。
で、リアスイングアームがガタガタになりました。リアサスペンションもヘロヘロになりました。なんせエアなんて入れませんでしたし、気が付くとロックアウトの状態で下ったりしていました。
しかし、このバイクのおかげで下りに目覚めました。富士見パノラマでは時代遅れなバイクでしたね。

当時といっても少し前ですが、走るとフレームからミシミシ鳴るのが聞こえておりました。
Litespeed cohuttaは1997年製と98年製があってステッカーの形状が違ったり、ジオメトリーを変更出来るシートチューブの形状が違っていたりしますが、最大の違いはディスクブレーキ対応か否かです。
後期型はディスクブレーキ対応となっています。
1997年のステッカー

1998年のステッカー

どちらかというと1998年に近いステッカー

という、バイクでした。
でも、チタン製はやはりハードテイルですよ。カーボンもハードテイルだと思います。