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ALPINE DDL-R170S ホンダ フリードスパイクのスピーカー交換

車をリスニングルームにするなんて無理だ

車はキャンプするためのもので、目的地に移動する途中もすでにキャンプでなくてはいけません。
つまり、快適でないとダメです。
渋滞、ベタツキ、突然の車線変更、割り込み、センターラインをまたいで走る車、挑発的なクラクション、車を運転していると人格破壊が起こることがしばしばです。
心に浮かんだことも犯罪になるのであれば恐らく終身刑になっています。
そういう時に心の平穏を保つのは音楽です。音楽は音を楽しむことですから音は良くて当たり前であります。
そういうことで、今迄、車のスピーカーは純正品を使った事がありません。
純正品というと響きがいいですが、カーオーディオの世界ではとりあえず鳴ればいい程度のものです。
本来ならオーディオレスでナビも含めて社外品付けたいところですが、社外品を選んでいくとキャノン EOS 5D買えるまで凄いの選んでしまいそうで怖いです。
ある物の値段が高いと、付属品の値段が誤差範囲になってしまう場合があって、大抵本体価格の消費税と比較してオプション品が高い安いを決めてしまうのですが、それはあとあと困まることになります。
容易に取り外せないし、出来れば少しでもいい物を、という理由で何度も散財してはこんなはずではなかったと思ったりしていますが、もうそんなことしないと心に誓ったはずか、物見ると舞い上がります。
しかし、今回は違う。音ですから。
車のドアみると限界分かります。
10万円のセパレートスピーカー買っても投資に見合う満足を得ることは難しいです。
アンプに関してはホンダのインターナビを使ってみたかったのでオーディオも純正なんですが、アンプはカスでした。
ホンダのインターナビ、調整出来るのは高音と低音のみ。
ここでいう高音や低音は何Hzの周波数帯をいっているのでしょうか?
社外品ナビではあって当たり前のプリセット音場、あるいはイコライザー機能なんてどこ探してもないです。当然ですが、スピーカー音の位置調整なんてありません。
しかし、このようなしょぼいアンプで駆動されるホンダ純正のスピーカーはケチつける程悪くはありません。
これ位鳴っていれば、スピーカーを社外品に変えてもたいした違いはないと思います。
いやむしろスピーカーの性能を上げると逆に音が悪くなる可能性もあります。ドアが高性能なスピーカーに負けてしまうのです。
これまでの庶民的なオーディオセッティング経験から言うと、音作りの第一歩はスピーカーセッティングです。
スピーカーの位置が決まったらスピーカーケーブル等をグレードアップしていくのですが、車のスピーカーは足元から音が出ます。サラウンドは人間の耳を平行にして音場をセッティングするのですが、どんなにオーディオマニアでも足元から音を出すという考えはありませんし、もし、どうしても足元から音を出すというのであればウーハーの世界になります。
ということで、オートバックスで社外スピーカーの音の聴き比べしても、いざ車に取り付けてもあれっ?ていう感じになるのは目に見えています。
オートバックスのスピーカーはエンクロージャーにボルト止めし、人間の顔の位置に取り付けられているのでそれなりの音を鳴らしているからです。
本来ならカースピーカーの良し悪しは鉄板ドアにそのまんまスピーカーを取り付けて足元からの音を試聴したいです。
で、デッドニングしろって言われるのです。
つまり、ドアをスピーカーのためのエンクロージャー化しろという事です。
しかし、薄い鉄板でできた平べったい複雑な形をした穴だらけのドアをエンクロージャー化するのは無理です。
効果に対して当然疑いがあります。
そこで、カースピーカー用のエンクロージャーキットあるのかなと調べると、ありません。
まあ、そうですよね。16cmとか17cmのフルレンジのスピーカーを鳴らすエンクロージャーなんてドアにつくはずがないですから。
じゃあ、スピーカー用のエンクロージャー買って車の天井とかフロアの何処かの隙間に置くのか、しかも30Lクラスを。
それは無理。
ですから、デッドニングしろって言われるのですが、完璧ではないけど、効果が期待できるそうです。
この言い方なんですが、営業トークですよね。完璧ではないけど、効果は期待できる。っていうの。
後でクレームつけて「たいした違いないじやんか!」って言っても、ですから完璧ではないですが、効果はありますよ、ほら、良く聴いて下さい。
「…言われてみればそうかもしれない」
になりそうです。
で、デッドニングって何だろうかと言うと、制振シートや吸音材をドアに貼って穴を塞げです。
つまり、スピーカーの背面の音の回析を無くす事をデッドニングって言うのだろうと思います。
なるほど、ドア自体をエンクロージャーにするのか。
じゃあ、鉄板ドアのどの部分に制振シートを貼るのか?
振動する場所だと言います。
しかし、振動する場所に制振シート貼ったら振動しなかった場所が振動するのではないか?
つまりそれって全部に貼れってこと?
吸音材を貼りましょう。
成る程。
じゃあ、順番からして吸音材貼ってからスピーカー鳴らして振動する場所に制振シート貼るのか?
そうです。
とオート○○○○からアドバイスを受けました。
で、家に帰る途中で振動する場所はどうやって見つけるのだろうと思ったのでが、振動する程スピーカー鳴らすかなぁとも考えました。
そもそも、鳴らしても40Wなんて出力で鳴らしません。
ドア振動が音を濁す程のものなのかということは置いといて、制振シートですが、ドアの外板の内側に貼るのですが、スピーカー自体を取り付けている内板には貼らなくていいのかということを聞き忘れました。
で、聞きました。
インナーバッフルにスピーカーマウントするので、スピーカー自体の振動は考えなくてもいいと、明解な答えでした。
で、制振シートの貼り方なんですが、これ、経験値の世界だそうです。
じゃあ、プロショップに頼むかと思うのですが、プロショップに頼むということは、物凄く効果を期待してしまいます。
そして、どうみても考えても運転席や助手席がリスニングルームになるとは思えない。
戦車クラスの銃弾跳ね返す車体にスピーカー取り付けてマグネットを外に出せばスピーカーの本来の音を戦車の中で聞くことが出来ます。
まず、鉄板に音が伝わって振動した時の波形はクラドニ図形というものが有名です。

周波数が高くなると密度が増します。
これはなんだかんだ考えると、高音鳴らすのにわざわざデッドニングなんて必要ないです。
さらに、高音域でドア揺らす程スピーカー鳴らせば耳がおかしくなります。
低音域の振動を減衰させるのがデッドニングと考えればいいのですが、車のドアは外板、内板、内張と三層になっていてそれぞれ形状が違えば、材質も違います。
スピーカーのサランネットとなる網なんて内張と一体もので、音鳴らせば内張はビンビン響きます。
ネットは切り取って内張と触れない様に制振材を挟むようにすればいいのですが、それは無理。
この部分は諦めて、スピーカーから伝わる音が鉄板に当たりそうなところを制振材と吸音材を貼ればいいことになります。
効果は全く期待していませんが、面白そうなのでやってみることにしました。
で、オクでデッドニングキットなるものを安くゲットしました。

ALPINE DDL-R170S

カーオーディオメーカーは色々あって、どれもこれも似たような仕様に似たような価格なので、どれでもいいのですが耳の位置で試聴して好みの音を出していて、適当に安いのがこれでした。
メーカーは1番の売れる価格帯に力を入れるのです。

セット内容は17cmフルレンジスピーカーとツィーターにツィーター用のネットワーク

KTX-H173BとKTX-S175

そして、インナーバッフルとドア部材の干渉を防ぐためのスペーサー
これは安っぽい木製です。
ニス塗っているので高そうですが、素材は安っぽい木製です。
空手チョップで折れます。


カタログ見ると色々いい事書いてありますが、家庭用オーディオスピーカーから見ると貧弱です。
カーオーディオメーカーって車種別にスピーカーを取付ける事が出来ないと売れないので、大変だと思います。
制限の多い中でスピーカーの設計しているのでコストとのバランス考えるといい音を出すということを家庭用オーディオと同じレベルで考えると可哀想です。


マグネット部分は当然ですが防水仕様です。

ツィーターはスパイクの場合、内張に取付ける為の穴を開ける箇所がありますが、三角ガラスの部分に取り付けてしまったほうが、みた目悪くても音は格段に違ってきます。
ただし、高音に中低音が負けることもあります。
その場合は、ネットワークにゲイン調整スイッチがありますのでそこであれこれ高音を調整するのですが、それは非常に面倒くさいことです。


という事で、怒涛のスピーカー交換しましたら、音が変わりました。