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beyerdynamic T 90 ヘッドフォン

ほぼ半年前に骨折のおりに購入したヘッドフォンです。けっこうお気に入りだったりします。
beyerdynamic T90
先日、ノジマ電機でBOSEのPCオーディオ用のスピーカーの音を聴いて感動してしまいました。
その辺のミニコンポの音をはるかに凌駕していました。

Companion〓20 multimedia speaker systemというスピーカーで、BOSEの音作りの完成度の高さがひしひし伝わってきました。
人がPCの前に座った標準の位置で最良の音が聴けるようにセッティングされたようなスピーカーでした。
BOSEを見てスピーカーは大きさではないと思いました。
ピュアオーディオの世界とはかけ離れた、いい音になるように作られた音かもしれませんが、一般のリスナーに音を聴かせてみたらそこらへんのどでかいシステムよりコンパクトなBOSEの音を選ぶのは必至ではないかと思えるような、人が好きになる音質であったり、スタイルであったりまします。
一般的な日本の家屋の広さで、人が聴く標準的な音量で、机やテーブルの上に置く事の出来るサイズではコストパフォーマンス最大なオーディオがBOSEかなと思っていまして、いつかは家の中の音源をすべてBOSEに変えたいくらいです。
欠点は座る位置を間違えると極端に音質が変わってしまいスピーカーの裏から聴こえる音になってしまうことです。
PCオーディオはこれからどんどん進化する新しいオーディオの分野だと思います。
ということで、PCオーディオで本格的にスピーカー鳴らすために投資するのは時期早々ですので、ほとんどがヘッドフォンで音楽を楽しんでいます。
ヘッドフォンは入ってしまうとカメラのレンズ沼ごとく聴く音楽のジャンルでヘッドフォン変えてしまうことになりますし、それが簡単に出来てしまいます。
しかも、その効果が絶大です。
このベイヤー T90というヘッドフォンはジャズやフュージョン系を聴くときに音の解像度が高いゆえに使っています。
音楽の楽しみ方は人それぞれで、オーディオマニアのようにオーディオ機器を追求すること、音楽のフィーリングを楽しむ人、プレイヤーの演奏技巧に酔いしれる人、楽器が好きな人、好きな楽器の音に酔いしれること、好きな音の傾向とかも人それぞれで音楽を再生するアンプやスピーカー、ヘッドフォンの評価はこれまた人それぞれです。
例えばこのベイヤーT90はJ-POPにいいという人もいれば、僕のようにJ-POPのバンド系は薄っぺらく聴こえるという人もいます。
僕はプレイヤーの演奏、楽器の音、音楽のフィーリングが好きなので、どちらかというとまろやかよりパンチがあって解像度の高いヘッドフォンが好きです。
このベイヤーT90はギターですとギタリストの弦のタッチの強弱が分かりますし、曲の編成がわかったりします。
解像度が高いというと、楽器が好きでギターの音やピアノの音の違いから楽器のメーカを当てたりする耳のテイスティングが分かるのかというと、そういうのは求めていないので、さっぱりわかりません。
100万円のバイオリンと10万円のバイオリンの音の違いはわかりません。
あくまでも演奏スタイルが分かればいいし、ギターの弾き方などの演奏の仕方が分かればいいので、そういう程度の人は十分にこのヘッドフォンは能力があります。

ベイヤーT90の音

ヘッドフォンなどの音の評価はどのような楽器の編成、ミキサーでどのように編集したかという音源で評価は変わってくるので、なにかと偏りがちになると思います。
フラットな音質という評価がありますが、僕が聴いた音源ですとそういう評価は当てはまらないです。
ただ、フラットというのがそれぞれの楽器の音が均等に出てくるというのであれば、ある意味当たっています。
聴いた音楽はCannonball Adderley、FourPlay、Jim HallLee RitenourBill Evans、Thomas Hardin、Pat Methenyなどなどです。
beyerdynamic T90
音の再生装置で高音の味付けは非常に難しいと思うのですが、このベイヤーT90で聴くドラムスのハイハットやシンバルはかなり耳にきます。
トランペットなどは目と目の間の鼻の奥がむずがゆくなります。
ギターのピッキングやビブラートなんていうのは秀逸ですし、サックス系は生音に聴こえます。
音楽はアンサンブルなので高域の楽器もあれば低域の楽器もありますので、トランペットなどの高域に混じってピアノやベース、ドラムスのスネア、バスドラムがかさなり、ギターの高音から低音域のメロディーが入ってきますので、トータルで考えるとこのヘッドフォンが高音よりだとは思えません。
また低音も籠る低音、弾けるような低音があるように、楽器によって様々ですが、T90は低音に関しては籠るという、いいかえればまろやかという音ではありません。
エッジが立っているという音ですから、低音が出にくいというのではなく低音なら低音の輪郭がわかる、タッチが強い低音である、高音についても同様でこれが音の解像度が高く思われるのかもしれないです。
一方でオープンエアタイプですが音の奥行きを感じさせる、ピアノとウッドベースの中音域の包み込まれるような感じは深いものがあります。
もちろんそういう音色の楽器編成によるところ大です。
例えばジムホールとパットメセニーのCold Springなんていうのを聴くと同じヘッドフォンの音なのかと思います。
楽器も音域が狭いとモノラルに聴こえてしまうのですね。
録音した音をミキサーで調整しているという理由もありますが、ジャズトリオ、ピアノ、ウッドベース、ドラムスなんていう定番の編成ではピアノの音色は澄んで聴こえますし、ドラムスのシンバルは控えめ、ウッドベースの低音域も効きすぎずに聴こえます。
それでいてスピーカーでは調子のわからないパーカッション系の打楽器が響く音も再現してくれます。
FourPlayのTally Hoなどは得意なジャンルではないかと思える再生でした。
聴き込むとわかるのですが、なんかとても難しい事を軽く、それなりにこなしているようなヘッドフォンです。
それぞれの音域でパワー満点ですから、長時間リスニングにはどうかと思いますが、あらゆる音域のある楽器編成のフュージョンを聴くにはいいヘッドフォンです。
逆に、ボーカルは苦手です。「さ」「ざ」の声域がボーカリストによっては際立って前面に聴こえます。
帯域が高い楽器ばかりの編成の曲ですと単にうるさいだけのヘッドフォンですから、スピーカーを通して聴いた音は全然違がって聴こえます。
例えば、ゴンチチのMicrowave Rhapsodyなんて頭が痛くなります。
あと、音源が悪いとどうしようもなく悪く聴こえます。AM的な音になったりします。
ヘッドフォンのエージングについて
刺さる高音がまろやかになる等のエージング効果というのがあるのでしょうが、それで好きな音色が変わってしまっては困ります。
ヘッドホンの振動板がエンジンのように慣らしが必要な素材なのかどうかもわからないし、そこまで微妙になると人間の耳周りの温度や湿度の影響の方が高いのではないかと思います。
むしろずっと聴き続けていると脳が慣れるのだと思います。

ベイヤーT90の作り

ハウジングはプラ製とアルミで布のカバーです。
耳当てはベロア、ヘッドアームもベロアです。耳パッドは密着します。
ヘッドアームは頭に乗せている感じはあまりしません。
ヘッドフォンは音を良くするのであればハウジングは重く大きくすればいいのでしょうが、音楽を楽しむには軽量化が命です。
装着感ゼロというのが最良ですので素材はプラスチックや金属使っても軽量なアルミです。
だから非常にチャチイですが、コストダウンではなくてあくまでも軽量化のためです。
物としての高級感はまったくありません。
beyerdynamic T90
beyerdynamic T90
beyerdynamic T90
beyerdynamic T90
beyerdynamic T90
スピーカーは右の音も左の音も両耳で聴く事が出来るのですが、ヘッドフォンは右の音は右の耳で左は左で聴き脳内の後頭部なのか前頭部なのか中央部の真ん中でステレをとなって音が組み合わされるというのがヘッドフォンなので好き嫌いは分かりやすいと思います。
試聴して買っても自宅で聴いてがっかりということがないオーディオの中では一番違いの分かる再生機器ですので、手軽に高音質を楽しむ一番安上がりで満足度が高いのではないかと思います。
ただ、よく言われるのですが、ヘッドフォン出力はそれなりのものを用意しないとこのT90を鳴らすこはできません。
という評価は全くその通りだと思います。