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2010年 ROCK SHOX LYRIK DH Solo Air ロックショックス リリック Part 1

FOXを来年あたり嫁に出してストローク170mmに魅せられてロックショックス リリックを買っちゃいました。

FOXを手放そうと思う理由はただ一つ、170mmストロークに負けたのです。ロックショックスの支払いが来年なので嫁の受け取り手がなければ困ったことになるぞ。

ロックショックスはMTBのサスペンションではマニトウと並んで草分け的なメーカー。現在はGIANT傘下ですが、GIANT傘下になってさらに加速度的に勢いを増しています。それはサスペンションの種類が途方もなく多く、どれを選んだらいいのか迷うほどであります。
購入したリリックですが、コラム径の違いはおいておいても16種類ものモデルがあります。
大きく分けると4モデルですが、それぞれ4タイプに分かれています。OEMともうしますか、完成車専用のサスペンションもあるのでしょうが、完成車用のサスペンションを生産するところがロックショックスの普及が広くなる原因ですよね。
国内価格帯は147,000円〜168,000円で、単体販売はStandardとDHモデルであるようです。

Lyrik Standard
2-step 2400g 115mm - 160mm Mission Control 2-Step Air Dual Flow
Solo Air 2187g 160/170mm Mission Control Long Travel Solo Air Dual Flow
U-Turn 2431g 115mm - 160mm Mission Control Coil U-Turn Dual Flow
Coil 2367g 160/170mm Mission Control DH Coil Dual Flow
Lyrik DH
2-step 2400g 115mm - 160mm Mission Control DH 2-Step Air Dual Flow
Solo Air 2187g 160/170mm Mission Control DH Long Travel Solo Air Dual Flow
U-Turn 2431g 115mm - 160mm Mission Control DH Coil U-Turn Dual Flow
Coil 2367g 160/170mm Mission Control DH Coil Dual Flow
Lyrik IS
2-step 2388g 115mm - 160mm Motion Control IS 2-Step Air
Solo Air 2175g 160/170mm Motion Control IS Long Travel Solo Air
U-Turn 2429g 115mm - 160mm Motion Control IS Coil U-Turn
Coil 2364g 160/170mm Motion Control IS Coil
Lyrik R
2-step 2343g 115mm - 160mm 2-Step Air
Solo Air 2130g 160/170mm Long Travel Solo Air
U-Turn 2374g 115mm - 160mm Coil U-Turn
Coi 2319g 160/170mm Coil
FOX 36
TARAS RC2 2.26kg 160-130-100mm FIT-Low/High speed compression Air
TARAS R 2.24kg 160-130-100mm Open Bath Air
FLOAT RC2 2.17kg 160mm FIT-Low/High speed compression Air
FLOAT R 2.16kg 160mm Open Bath Air
VANILLA RC2 2.39kg 160mm FIT-Low/High speed compression Coil
VANILLA R 2.36kg 160mm Open Bath Coil

肩下寸法:170mmの時555mm、160mmの時、545mmです。FOX 36(545.3mm)肩下寸法はロックショックスもFOXも同じですね。

リリックのスペックを見るとStandardもDHモデルもミッションコントロールにDHという文字があるかないかの違いで重さとか同じですね。
ISはダンピング機能がモーションコントロールになり、Rはリバウンドのみのダンピング機能となっています。またISもRもリバウンドはデュアル・フロータイプではありません。
わたくしてきにはLyrik R Solo Airで十分な気がします。重量的にはミッション・コントロールやモーションコントロール搭載モデルとさほど変わりませんが、メンテナンス楽そうですから。ManitouのトラウマやFOXの体感できない高速・低速コンプレッション機能があって、コンプレッションの効きに疑問もっていましてですね、下りにおいてコンプレッションなんていらないとまで思っているわけです。でもこのRタイプ売ってないのです。
FOXと比較しましても重さや機能はカタログ上で比べてみても遜色はありません。
入手したモデルは170mmトラベルのLyrik DH Solo Air。国内価格は157,500円であるとか。内外価格差と円高のおかげか海外通販で93,000円程度ですが、週末ディスカウントとかあってさらに6,800円程度安くなって実質は87,000円程度。嬉しいことに送料はフリーでありました。円高と申しましても価格が決まるのは注文した時点ではないようで発送した時点でのレートであるようです。
FOXの国内価格帯は107,520円〜137,025円になり、ROCK SHOXよりFOXのほうが安いですが、ROCK SHOXは国内外の価格差が大きく開いていますので、国外での販売価格は同じ程度です。FOXは日本で購入したほうがいいです。逆にROCK SHOXは海外通販で購入したほうがいいです。
ロックショックスは国内ではGIANTストアや海外通販でもアフターパーツは簡単に入手できますし、個人で消耗品の交換が無理でしたらGIANTストアで気軽にメンテナンスしてくれます。つまり、他店購入品お断りがないのですよ、表面的には。webにはメンテナンスマニュアルも多く存在しますので、自分で消耗品の交換も可能です。
逆にFOXはFITになって頻繁なオイル交換が必要になった上にユーザーレベルでのオイル交換は無理であるとか。性能は良くてもちょっと使いにくいサスペンションなんです。マニトウのような低メンテナンス回数、簡単な構造、ロックショックスのようにアフターパーツやメンテナンスデータが容易に入手可能なことが大事なんです。

まず、Mission Control ミッションコントロール



FOXではRC2のC2といった機能です。
高速、低速入力が独立制御可能なコンプレッションシステムと説明されています。モデルによってはミッションコントロールロックアウトモデルもあるようです。
ロックショックスのミッションコントロールはクラウンの右レッグの上にあります。青いダイヤルが高速側のコンプレッションダイヤルで12クリックあります。
銀色のダイヤルが低速側のコンプレッションダイヤルで16クリックあります。
このコンプレッションの調整の目的はFOXと同じであるはずなので、高速側は全開、低速側で色々調整していきます。クリック感はFOXよりもかなり固めで指が痛くなります。ただ青い高速側のダイヤルを回すと赤い低速側も供回りするのですが、これはどういうことでしょうか?赤いダイヤルの上に銀色のキャップのようなものがありますが、モデルによってはフラッドゲートとかいう機能が追加されたものもあります。これはフラッドゲートとかいう機能が付いたモデルではありあません。ただ、内部フラッドゲート調整なんていう記述があるのですが、このモデルに関してはどこを探してもありません。

Maxle Lite マクスルライト




工具なしでホイールの脱着が可能なシステム。ライトという名前が付いているので重量を量ってみると95gありました。これは便利です。
20mmアクスルは中空になっていてそこにクイックが入っています。クイックのレバーを立てるとクイックのシャフトが短くなり、臼状のものが20mmシャフトのねじを切っている部分を広げてアクスル受けに密着させる構造になっています。現行のFOXより簡単で進化していると言えます。
それとアウターレッグのホイールのシャフト受け。FOXにもありますが、これがあるだけでホイールをフォークにセッティングするのが楽チンになります。マニトウにはありません。

Dual Flow デュアルフロー


これはリバウンド側のダンピング機能で、戻りはじめと戻りきる直前の動きを制御して路面追従性の向上を狙ったものだと言います。デュアルフローの調整用のノブがあるわけでもなく、どのように機能するのかはわかりません。ユーザー側で調整出来るのは小さいヒット、つまり小さなでこぼこ道でのリバウンドの設定がこの赤いノブで出来て、ビッグヒットはファクトリーセッティングされているようです。
BOXXERなどはDual Flow Adjust とかいってデュアルフローを調整できるようです。
ミッションコントロールはコンプレッション側の高速側と低速側のダンピング調整のことでしたが、デュアルフローはリバウンド側のストローク量に対応したダンピング調整が可能と言うことです。
リバウンドダイヤルは右アウターレッグの下について7クリックあります。クリック感はFOXのリバウンドとは全く違っていてカッコン、カッコンという感じで強烈なクリック感です。結構力が必要です。
このダイヤルは取り外し可能となっていて2.5mmのヘキサレンチが付いています。これはフラッドゲート調整用のレンチとなります。戻すときはカチンという感じでリバウンドシャフトにロックされるのですが、これ走行中に取れませんでしょうか?Manitouはボルト止にも関わらず走行中に取れてなくなってしまうのです。調整したら外しておいてガムテープででも封しておこうかと思います。

Solo Air ソロエアー



ソロエアーはDual Air デュアルエアーを簡略化したものです。
デュアルエアーはポジティブエアとネガティブエアを独立して調整出来る機能で、歴史は古いです。ポジティブエアとは普通の圧縮用のエアで、ネガティブエアは反発用のエアでそれぞれ独立して調整出来るのですが、ソロエアーはポジティブエアから空気を入れると自動的にネガティブエアも入ってしまうと言うもので、ようは普通のエアサスペンションの要領で空気を入れれば良いということになります。
反対側はソロエアーですから空気バルブはついておりません。
リバウンド側も、エアスプリング側も全てクラッシャーワッシャー(クラッシャブルワッシャー、ガスケットワッシャー)でオイルを止めています。これはワッシャーが潰れて隙間を埋めるというもので一旦取り外したら再利用は出来ません。FOXもクラッシャーワッシャー使っています。サービスキットには必ず付属品としてついてきますが、オイル交換ごとにサービスキット買うのも問題ですし、市販品にないのかというとホームセンターやオートバイショップに売られています。

ディスクブレーキのホース受け

ディスクブレーキ専用ですがディスクブレーキホースはアウターレッグのアーチにタイラップで固定します。ただし、このアーチに沿ったブレーキホースの角度が出ません。で、強引にタイラップでの固定となります。ここはFOXの別部品でクランプするほうが上です。ブレーキホースに変なテンションかけずに確実にアウターレッグに固定できます。FOXはこういう細かいところが優れています。

FOXのブレーキホースのクランプ。ゴムマットが接着されていてその上にカバーをボルト止めします。かなり凝っています。さすがFOXだなぁと思わせるのです。でも、あるだけでもマシです。マニトウ ニクソンにはありませんでした。

で、ロックショックスのアウターレッグ


真ん中あたりが膨らんでいます。ではなくて、余計な贅肉を削いでシェイプアップされています。素材はマグネシュウム。これあまり格好よくありません。

ダストシール


ダストシールの取り外しを容易にするための切り込みがあります。こういうのはマニトウやFOXにはありません。ロックショックスは暗に販売店やユーザーメンテナンスOKを前提にしているのです。
ENDURO FORK SEALはちゃんと35mmが用意されているので、 ENDURO社製に変更するのも可能です。その場合、ナイロン製のクラッシャーワッシャーも付属されているのでオイル交換時にダストシールを交換すれば完璧ではないかと思うのです。

ディスクブレーキマウント

ポストマウントです。一番初めにManitouがポストマウントにしていました。FOXやマルゾッキはインターナショナルにこだわっていましたが、今やインターナショナルにしているのは日本のメーカーのみになりました。ポストマウントタイプはネジ穴を馬鹿にするとオシャカになります。
問題のポストマウントの締め付けトルクは
FOX36:10.2 Nm(104kgf/cm)以下です。これはロックショックスも同じです。
ちなみにシマノは6〜8Nm(61.2〜81.6kgf/cm)となっています。


ということで、ライバルであるFOX 36との比較をしてみたいと思います。MANITOUはこのクラスでの勝負は避けているみたいで、2010年には160mmクラスで20mmアクスルはなくなりました。残念ですよね。