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Manitou Nixon マニトウ ニクソンのフロントフォークのオーバーホール 分解完了

マニトウ ニクソンのオイル交換2回目

MARS Air Springの部分
いよいよ12月に突入です。円高デフレの日本でありますが、自転車関係は円高デフレの影響受けて価格破壊起こるのでしょうか。懐具合の寂しい庶民の消費はインターネットの便利性も手伝って海外通販に興味が行きますよね。
エアスプリングのエアピストンを押す部分ですが、このようにコイルで連結されています。

このコイルよく見るとチューブ状のものの中にコイルが挿入されていた模様です。これコイルがピストン内壁に擦れて傷が付くのを防止する役目のものですが、上下に分裂し破れています。全長の長いコイルスプリングの真ん中辺りに巻かれている黒いチューブです。なぜに破れたのでしょうか?これは収縮チューブで補修しなくはいけません。このスプリングはチタン製です。

次に左のアウターレッグの中から出てきた部品。こういうのが入っているのですね。予期せずポロリと出てきました。おかげで入れる順番や向きなどわかりません。

あれこれ仮組してみるとこのように組み立てるのが一番きっちりしました。

そしてエアピストンを押すロッド。本体は樹脂製ですがピストンを押す部分(赤色)ここはアルミで出来ています。反対側にスプリングが入ります。この樹脂製のロッドですが、結構雑な作りで、スプリングが入る部分は傷が付いています。軽量化で樹脂にしたい気持ちもわからんでもないですが、アルミ製でもいいのではと思います。

ボトム側のロットです。ゴムの付いている左側にスプリングが入ります。

それぞれ組み立てると最終的にこうなります。

で、次はTPC+のダンパーの分解です。
トップキャップを22mmのレンチで緩めてチャンバーからダンパー部分を抜き取ります。このトップキャップの取り外しはチャンバーをしっかり握れば22mmのレンチで緩めることが出来ますが、どうしても握力に自信がなければ、ダンパー部分が入っているチャンバー下部のスパナをクランプする部分を固定してトップキャップを緩めることも可能です。

そうしますと、チャンバーからコンプレッション用のバルブが付いた部品を抜き取る事が出来ます。ダンパーオイルも抜いておきます。約65ccほど出てきました。

オイルは全く綺麗です。使用回数は少なくても使用頻度、ストローク回数は多いいと思いますが、綺麗です。恐らく、マニトウサスペンションのダンパーオイル交換は2シーズンしなくてもOKではないかと思われます。

これがコンプレッション用のバルブです。

下のバルブはTPC+の+の部分となる追加されたバルブです。このバルブはバネで上から押さえられていて下からのオイルの上昇圧力で上の方に移動するのだな程度までわかります。何枚ものシムとバネが重なっていたり、シャフトにオイルが流れる穴が開いていたりして、わかりません。ですから分解してはいけません。

次はリバウンド側の分解です。
シャフトのエンドキャップを8mmのヘキサレンチを使って緩めます。シャフトに傷が付かないようにゴム板当ててクランプして緩めます。本来ならチャンバー下部のナットを緩めるのでしょうが、これが緩まなかったのです。

この部分を緩めればエンドキャップを取り外す必要はありません。でもこの部分は青のロックタイトで締め込まれているためになかなか緩みません。

で、抜き取りましたリバウンド側のバルブです。ここも同じ、理解できない部分は分解してはいけません。

このシャフトがリバウンドの強弱を行うノブが挿入される部分です。

このエンドキャップは赤のロックタイト塗っていました。組立時のトルク値はマニュアルに記載がありませんが、アウターレッグの締め込みトルクより上なんでしょうね。

で、TCP+の分解完了です。

次はエアピストンを棒でつついて抜き取りました。
これがエアピストンです。良く見るとOリングを挟むライダーリングの一部がバリのようにはみ出ています。青いシール部分がピストンの上側になります。

取り外すとこんな感じ

これは割れてしまっているのではなくて、最初から斜めにスリットが入っています。このバリを切り取って再度取付けます。あきらかに新品時の組み立てミスですよね。エンジンのピストンも同じように出来ていて、上下にライダーリングがあって、真ん中にシール用のピストンリングがはめ込まれています。もし、このバリを取ったライダーリングが原因でエア漏れするようであれば、交換しなくてはいけません。面倒だなぁ・・・。

エアピストン側のインナーレッグの中にはスプリングのようなものが入っていますが、これは取れそうにありません。グリスアップのみにしておきます。

最後はアウターレッグのダストシールの取り外しです。とりあえず、パーツクリーナーでアウターレッグ内部の掃除です。

ダストシールは再利用出来ませんので交換となります。マイナスドライバーでくり抜きます。

このスポンジも取り外してしまいます。ダストシールは純正品ではなくてenduro社製のフォークシールを取付けます。

純正品は捨ててしまいます。

で、全バラシの状態です。ここまではメデタシです。他のフロントサスペンションは分解したことがありませんので比較にはなりませんが、マニトウ ニクソンは簡単な部品構成ですね。

オイル関係が届き次第、忘れないうちに組み立てに入ろうと思っております。多分、今週末には入荷する予定ですので、来週にでも組み立て開始し、出来たら冬休みに高峰山で試運転したいと思います。
それよりも気になるのが、インテンスのスロープスタイルのリアサスのセッティングが出ていませんので、来シーズン開始までには完璧にしておきたいのです。あれも良く分からないのです。