Manitou Nixon マニトウ ニクソンのフロントサスペンションのオイル交換 とりあえず分解 その1
これはIntense Tracer Vpのフロントサスペンションの調整 その5にあたります。
フロントサスペンションの調整その5でありますが、オイル交換後はその10くらいでけりつけましょうと思っております。
まだ、注文したオイルとか到着しておりませんが、ようやく重い腰をあげて先に分解しておこうと思ったわけです。分解しても組み立てられなければ来年度はトレーサー VPには乗れません。なんせ、フロントサスペンションの分解なんて初めてなものでして。
で、何がダメで分解しなくちゃいけないのか
サグが出ない
サグを出すためにエア圧を下げるとフルストロークしてしまい底付きする。
ブレーキングでフロントダイブする。
コンプレッションが効かない。
で、どのようにしたいのか
サグを推奨する29mm辺りまで取りたい
ブレーキングでのフロントダイブを緩和したい。
そのためにコンプレッションの調整が出来るようにしたい。
ということで、ダンパーオイルの交換してみようと考えた次第ですが、なんとなく全バラシになってしまいました。
マニトウのマニュアルを参照しましたが、ほとんどが行き当たりばったりです。ですから部品の名前がマニトウのマニュアルと違う可能性がありますが許してください。
まず、分解に用意するもの
-
- 工具です。
- ワークスタンド
- 12mmのレンチ
- 21mmのレンチ
- 22mmのレンチ
- 精度の高いモンキースパナ
- 2mmのヘキサレンチ
- 8mmのヘキサレンチ
- デジカメ
- 工具です。
ワークスタンドは自転車暦長い人は持っていますよね。ワークスタンドがあると自転車との付き合いかた変わりますので是非買いましょう。
この中で自慢の工具はPBのヘキサレンチです。これ高いんです。12000円くらいします。無理して買ったものです。デジカメは何故必要なのかというと、ブログの為ではなくて組み立てる時の証拠写真として必要です。
まず、ワークスタンドにマニトウ ニクソンをクランプします。
次に左レッグのエアピストン部のシュレッダーバルブからエアを抜きます。エアは完全に抜きます。
ピンを押すとジュワっとオイルも出てきます。数回行って完全にエアは抜き取っておきます。
左レッグ下にありますエンドボルトを12mmのレンチを使って抜きます。若干のグリースが落ちてきますのでオイル受けを用意しておきます。
エンドボルトを抜いた状態。
グリースがボトリと落ちてくるのでオイル受けを置いておきます。
で、これがエンドボルトです。Oリングが挿入されています。色からしてシリコン系のOリングかなと思います。大きさを測ろうかと思いましたが、再利用するのでやめます。ただグリース漏れ防止のためだけなのでしょうか?違うオイルとか入っていたのかもしれませんが、マニュアル読んでみましょうか…。
そうしましたら、次に右レッグのリバウンドノブをリバウンド最強の状態(時計回り)にして取り外します。このリバウンドを最強にするとのことですが、当方最弱の状態で行いましたがなんら問題ありませんでした。そうしますとシャフトの内側にヘキサレンチを差込み口がありますので8mmのヘキサレンチで緩めて行きます。この部品は抜き取る事が出来ないので緩めたら、アウターレッグの中に押し込むようにして入れてしまいます。ここでもオイルが漏れてきますのでオイル受けを下に置いておきます。
ちなみにこのリバウンドノブは代用品です。
8mmヘキサレンチで緩めまして
クイっとアウターレッグの中に押し込みます。
そこでインナーレッグとアウターレッグが取り外せるようになります。スポンと少し抵抗ありますがワインのコルクを抜くような感じでインナーレッグとアウターレッグが分解できます。
意外に長いインナーレッグ。インナーレッグにはダンピングシャフトとエアピストン側に多分これがボトムアウトうんだらかんだらなのかなと思われるシャフトが伸びています。
次は、TPC+のダンピング部分の分解です。今回のオイル交換はこの部分に入っているオイルの交換です。
まず、2mmヘキサレンチでコンプレッションノブを取り外します。コンプレッションは最弱にしておきます。でも、あんまし関係ないような気がしますが。
クリック感を出すためにベアリング二個とスプリング二本がこのような感じで組み込まれています。まだ、新品同様ですよね。
コンプレッションノブの裏側のクリック感用の溝
この2つの穴にスプリングとベアリングを入れます。
次に左インナーレッグのコンプレッション側のキャップを22mmのレンチで緩めます。
そうするとインナーレッグの上からTPC+の部分を取り外せます。
これがTPC+の部分。
TPC+のコンプレッション側
TPC+のリバウンド側このシャフトのネジ部分の内側に調整ノブがあります。
リバウンド側のシャフトがストロークしますが、グシュグシュ音鳴りしていますし、なんかスムーズではありません。
インナーレッグの内側は空洞です。
次に左側のエアピストン部の分解です。
まず、シュレッダーバルブの付いているトップキャップを21mmのレンチで緩ます。これは単なるキャップにすぎませんでした。
ここのOリングで空気漏れを防いでいますが、シュレッダーバルブ自身はこのキャップに圧入のような感じで組み込まれているのでシュレッダーバルブが壊れたたらこのキャップ全ての交換となりそうです。その場合、このフロントフォークはおしゃかってことです。
これがエアピストンです。指で押してもこれは外れませんでした。組み立ての時はピストンにグリースを塗る必要ありますのでどうにかして分解しましょう。多分長い棒をインナーレッグの下から差し込んで、コンコンとプラハンマーでたたき出すといった具合で外すのかと思います。
エアピストン側のインナーレッグ下にあります樹脂製のキャップをモンキーレンチで外します。
そうしますとスプリングのロッドが抜け落ちてきます。これがボトムアウトシャフト部分になるのかなと思います。マニュアルではコンプレッションロッドという名前であるようです。
インナーレッグの樹脂製のキャップ。これはOリング付いていません。まあ、シャフトと樹脂製キャップのシャフト挿入部は結構なクリアランスありますからね。
インナーレッグの中にあるエアピストンの穴にボトムアウトシャフトの赤い部分が挿入されます。
ここまでの分解はそんなに難しくありません。特殊な工具も必要ありません。素人がこれ以上の分解をしないほうがよいという判断は、その機構が理解できるか出来ないかでありますから、チンプンカンプンなものに対しては手を出さないほうがいいかも知れません。
まだまだたくさんありまして、長くなりましたので、続きはまた今度です。