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Intense Slopestyle インテンス スロープスタイル 初走行

前後サスは無調整、でも走れてしまうFOXサスペンションの凄さ。

先日の富士見パノラマの日曜日、東京は天気が微妙でしたが富士見パノラマは雲/晴れの天気予報。日帰りで走って来ました。

フロントサスペンションは53psiのみ空気を入れてリバウンドは解放。サグは計っていません。押した感じで走りました。

リアサスペンションはブースト圧を130psi入れてリバウンドとプロペダルは解放。バネレートは400でプリロード無し。ボトムアウトは不明。こんな感じでとりあえず走りました。

新品のサスペンションは摺動部に当たりが出るとサグ値とか変わるとマムアンドポップスのブログに書いてあったので当たりを取るためにとりあえず走ったのです。
MTBが盛んな頃、マウンテンバイクワールドとか、内容の濃いMTBマガジンとかの雑誌でプロライダーが富士見や高峰山を走ってサスペンションやフレーム、ホイールのインプレッションやっていましたね。全て廃刊になりましたが。プロライダーと一般ライダーはスキルや体力に雲泥の差がありますので、雑誌で紹介する自転車のインプレはふ〜ん、とか、へ〜そうなんだ程度の分かったような分からないようなそんな世界ですよね。雑誌のインプレは新製品や機材の紹介という意味で貴重であったわけです。今は個人のブログや海外の同種のサイトから情報を得る状況になりました。
で、インテンスのスロープスタイルの感想ですが、誰もが考えるサスペンションの組合せで体重64kgのあまり自転車に乗れてない、体力もすぐに底を突き、Aコースも走りたいけど後ろからドンドン速いライダーが追いついて来るので走ることを躊躇してしまう情けないライダーの感想であります。

    • 初心者に毛が生えたライダーのインプレッション
      • 最初のCコースとBコース共通の短いシングルトラック、あそこでコンタクトレンズがズレて困るのですが、坂を上るのはつらいですね。たち漕ぎが必要です。

走ってすぐに分かりました。ちょっとでもサスペンションが動く状況になると物凄くふわりとした感じで走れます。マジで全然違います。ストロークに余裕があるように感じます。あの程度でストロークを使い果たす走りは疲れて困るわけですが、サスペンションの一番いい仕事をするあたりのストローク域を使ってるという感じです。

      • Cコースに入る最初のシングルの直線コースですが、Tracer Vpでサスペンション無調整で走ったあの何だこれは?感覚とは大きな違い。いきなり初心者に毛が生えたレベルでのトップスピードで走れてしまいます。おかしいんじゃないかと思われるスピードです。道の中央は掘られてギャップがあるので端を選んで左右にライン取りしますが、そのような事を頭で描いても体はついて行けず何故かギャップをめがけて走ってしまうのが初心者です。しかし、スロープスタイルではそれが出来ます。というか、出来ました。

特にリアサスペンションがいいのです。やはりサスペンションはエアよりコイルだよねとは単純に思えないのです。なぜかというと、Yeti AS-XでもFOX DHX 5で走っていましたからね。
AS-XのDHX 5は2006年モデル、SlopeStyleは2009年モデル。この違いかな?だとすると、2006年モデルをお持ちの方、ダウンヒル3年も走るとフレームもそろそろ交換ですよね。となると2010年モデルのFOXだとマジで期待大ですよ。あと、フレーム換えない方、リアサスペンションは思いきって新しくしてみてはいかがでしょうか?どこがどうとは言えないのですが、少し早く走れます。
あるいは、Tracer Vpというダウンヒル用ではないバイクでギリギリのところで走っていて、いきなり下りのポテンシャルが上がったスロープスタイルで走ったので下りが楽に覚えたためか?一皮むけた走りの違いの理由はそのどちらかです。後者の場合、リアサスペンションの最新モデルへの交換はちょっと待った。になりますが。ここらへんはいい加減であります。
しかし、AS-Xは2年乗ったフレームですから良く覚えていますが、ストロークの短いスロープスタイルのほうがストロークの長いAS-Xより速く走れたと思いますよ。これはフレームの違いかな?一方はVPでもう一方は直押しタイプ。でもサスペンションの動きは良く似ています。サスペンションがストロークしていくとどちらもサスペンションとサスペンションを繋ぐリンクとの角度がキツくなりますから。となるとリアサスペンションの違いではないかと思うわけです。このへん微妙ですから・・・さらりと見逃して大丈夫であります。

      • 1本目はCコース。コーナーリングも相変わらず減速は欠かせませんが、ちょっと早くなった気がします。バンクがついているコーナーリングのスピードも上がっています。これも気ですが。
      • Cコースの最初の休憩ポイント前の奥行きのある左カーブ手前のジャンプのできる段差の所なんてちょっと高めにジャンプできました。高めにと言っても数センチですが。
      • 最初の休憩ポイントを過ぎて細いシングルトラックから砂利の斜面までの間のスピードも全然違います。でこぼこ道でフロント上げようなんて考える余裕がありましたからね。実際は上がりませんが。
      • そこからBコースの上を走るまでの区間なんてこれまでで一番速かったのではないかと思われます。区間最高記録ってやつです。
      • 特に、その後のS字カーブが続く岩の多いでこぼこ道なんてTrcaer Vpとは雲泥の差です。何が雲泥の差なのかと申しますと、あのつづらおり区間、あそここそライン取りしないで速く走ろなんて思いませんよね。しかし、スピードを上げると自転車が跳ねたり飛んだりして自転車のコントロールが出来なくてライン取りなんて無理。超ロースピードでフロントフォークを沈めながら抜け出すので精一杯です。が、スロープスタイルですと狙ったラインの6割は成功した。みたいな雲泥の差です。
      • そこからゴンドラの下をクロスする第2の休憩ポイントまでの高速区間なんてAS-Xより体感的に速く走ったような気がします。これまたあくまでも気ですが。ゴンドラから見下ろすと普通の初心者かも知れません。

とにかく、Cコースが楽しく思いました。Trcaer Vpはギリギリの線で走る楽しさでした。ストロークの余裕がスロープスタイルよりあるAS-Xよりアグレッシブな感じで走れるのは何故だろうであります。また、アグレッシブなんて言葉使ってますが、正確に言うと自転車に全てを委ねる姿勢がアグレッシブになる、ということです。
いつもはそこで体力切れてあとはダラダラ走行ですが、スロープスタイルは違いましたね。
そこからBコースとの2番目の合流から森へ向かって左に曲がり、森から出たウォッシュボーンの埃っぽい直線まで体力は続きましたから。
その後は力尽きてダラダラ走行でしたが、体力の消耗は明らかにAS-XよりTracer Vpより持続します。

    • 2本目は調子にのってBコース。
      • 砂利道からゲレンデに出てBコースの入り口あたり、バンクが出来ていました。あそこは得意な人と不得意な人がいるようですね。不得意な人のためにバンクが出来ていて入りやすくなったようです。個人的にはフロントフォークが長いほうが入りやすいと感じました。
      • その後の、気の根っこのちょっとしたドロップ。FOX40の調子で走るとさすがにダイブしそうになりましたが転倒することもなく走ることできます。初心者には頑丈なFOX40のほうが安定して通過できます。FOX40は滅多なことではフロントがふらつかないのです。
      • クネクネ曲がったシングルは逆にFOX40よりFOX36のほうが切り返しが楽であります。切り返すというと凄いテクニックのことのように感じますが、そうではありません。単にハンドルを右左に曲げやすいという意味の切り返しであります。木の根っ子で滑るのはFOX40のほうだと思いました。そこを抜けるとゲレンデに繋がる斜度のきつい出口。あそこ道がタイヤ一個分の太さで掘られていてあやうく前輪取られそうになりながらも平気で通過。ここらへんもFOX36のほうがいいのかも知れません。
      • 砂利のゲレンデを横切って気の根っこの段差を越えてゲレンデに沿った走りやすいS字のカーブからいつも転倒する魔の分岐も滑りながらも通過。あの道のブレーキで掘られた窪みはむしろスロープスタイルのリアサスのほうがいい感じでした。これはやはりリアサスの違いかも知れません。でも、掘られたでこぼこは埋めて下さい。そして池のある休憩ポイントまで快調に進んだところで体力切れました。

その後はダラダラ走ってCコースとの合流地点まで体力を回復させて休憩せずに次のBコースへ侵入。

      • 今回は木の根っこのドロップを迂回せずそのまま進み、ブレーキで掘られた道の脇を走ってゲレンデを見て再び細い木の根っこのギャップと岩肌の続く細い道へ入って行きます。左が山肌、右が転ぶと落ちる崖のような道です。ここはリアサスがよく動いたと感じますが、逆にフロントサスペンションが固くなる場面がありました。これは調整の余地ありです。

しかし、Cコースと2度目の合流地点で体力は完全に消耗。疲れた影響か、全体重をサスペンションに依存するのでサスペンションが固く感じ始めました。
体力が残っていればゲレンデを横切ってそのまま最後のBコースに入って行きますが、やめてCコースへコースチェンジです。思えば、Bコースと2度目の合流地点以降のCコース、元気に走った記憶がありません。
ということで、今回はBコース2本、Cコース3本の合計5本も走ってしまいました。それでも体力はあと一本行けそうな雰囲気でした。
で、しみじみ感じました。サスペンションを生かすも殺すも乗り手次第だなぁと。それと、疲れ方をみるとスロープスタイルのフレームは自分に合っている様に思います。
身長171cm程度でしたらフレームサイズはSサイズかもしれません。

スロープスタイルトップチューブの長さでサイズ分けしています。トップチューブは長めがいいけど、足が短くてシートチューブが合わないから仕方なくSサイズを選ぶなんてことをしなくてもいいです。トップチューブが短いほうがコントロールしやすいのでしょうが、楽さを求めるとトップチューブは長いほうが体力的に楽なような気がTracer Vpに乗ってて感じましたし、なんか突っ込めそうな気がします。
私と同じ身長で、すでに型落ちのスロープスタイルですが、もし安売り狙いで考えてる人、Mサイズがいいですよ。