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VAPALUX 320 ヴェイパラックス 320の再生 その3

タンク部分の完成

タンクの磨きの時に水や洗剤がタンクの中に入っているので、まずはキャブクリーナーでタンク内部を洗浄します。キャブクリーナーでの洗浄後は灯油で洗い流します。

タンク内のポンプバルブの交換を行います。長めのしっかりとしたマイナスドライバーで外します。ゴムパッキンがタンク内のポンプバルブの受け口に残っているので、割り箸などを突っ込んで綺麗に剥がします。ゴムパッキンは硬化し弾力性がなくなりボロボロでありました。いずれ灯油漏れもあったかも知れません。

ポンプノブを分解し、磨きを入れて革パッキンを交換します。革パッキンは使えそうですが、パッキン類は全て新品にしましょう。


革パッキンはグリースを染み込ませますが、どんなグリースがいいのか分からないので、自転車用のシマノデュラエースのグリスを染み込ませました。革パッキンは現行の方が短く感じますが、多分、使っているうちに伸びてくるのでしょう。何度もポンピングしてはグリースを薄く塗ってを繰り返して、スムーズにポンピングされるようになるまで続けます。


燃料コック兼圧抜きバルブも分解して磨きを入れてパッキン類は全て新品にします。
分解して分かるのですが、ペトロマックスの場合、圧抜きは先端が尖ったネジを締め込んで栓をしていますが、ヴェイパラックスはゴムパッキンで栓をし、ネジを緩めると徐々に空気が抜け、そのためにネジに穴が開けてあります。また、ネジが抜けないよう真鍮製の割ピンで止めてあります。ここらあたり、ヴェイパラックスのほうが現代的で、メンテナンス的にはパッキン交換の方が安いです。

ジェットクリーナーですが、これもほとんど現行品と同じです。これでヴァポライザー関係も現行品が使えます。

燃料コック兼圧抜きバルブとポンプノブを組み付けます。

フレームを仮止めし、ジェットクリーナを取り付けます。ジェットクリーナーには燃料噴射のノズルが付いているのですが、古いジェットクリーナーのノズルには革パッキンのようなものがノズルの上に乗っかっていました。
ゴミですね。現行品にはここに革パッキンはありません。

どうしてもジェットクリーナーのノブが加圧ポンプノブと燃料コックの中間になりません。まあ、しょうがないです。後はヴァポライザーを組み込むだけですがあいにく在庫切れであるようです。

だんだんと形になってきました。残す磨きはベンチレーターと取っ手であり、まもなく完成であります。