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ペトロマックス500CPの詳細

昨日、生産国不明のペトロを一晩燃焼させた結果ではありますが

トップフードはこんな感じ。真鍮が少し青白くなっています。こういう微妙な変化が
喜びに繋がるのは人間のみでしょう、たいてい男の子ですが。
で、裏はといいますと

真鍮って裏表あるのかなというくらい様が違いますね。結構、濡れ雑巾
で拭いたのですが、これを見る限り真鍮とは思えない色です。
でも、いいカンジです。

で、インナーチムニーの部分

このマイナスのボルトでミキシングチューブを押さえてます。
ここは六角のセットボルトに交換しようと考えています。結構緩むらしいです。
で、必ずチェックしなくてはいけないらしい、ここの場所

付属の隙間ゲージでミキシングチューブとニップルの間を測ります。
このゲージがすんなり入るように上のマイナスボルトを緩めて間を調整するとか・・
しかし、ミキシングチューブを一番上に持っていかない限りこの隙間ゲージはすんなり入りません。よって、一番上に持っていけばいいのです。
で、ミキシングチューブにおできみたいマイナスボルトがあります。
これ、弁のようなもので、通常はこの位置でOKであるとか。
試しに回してみようと試みましたが、回りませんでした・・
次は、この部位

セラミックのノズル
どうしてセラミック?と思いませんか?ガスチャンバーが緩むというので増す締めしますと確かに緩んでいました。
これは消耗部品であるとのことですので、真鍮製のノズルと合わせてガスチャンバーを注文しました。
次に、微妙な部品がありました。

ニップルの部分
この状態は灯油が噴出す状態です。
で、青い色したバルブの矢印を下に向けると

わかりますでしょうか?針のようなニードルが顔を出します。
この状態はノズルの栓をしている状態、この状態で加圧します。
私はそれを知らないで加圧したので、ペトロマックスの上半身が灯油で濡れてしまいました。
その状態でプレヒートしていたら・・・手を火傷していたのかな?

で、このあたりヴァポライザーのロウ付けの甘さ、これ、いつか洩れ出しますよね。
これも消耗品なのかなぁ・・
お次は

ヴァポライザーに補強のような真鍮棒がロウ付けされています。
この処理は、このランタン正規品?と疑問抱くに十分ではないか、と思ってしまうのですが。

このプロテクションプレート、まあ、お値段もお安いのでこんなものかと・・・片方が浮きます。
ここにグローブ(ホヤ)入れるのでグローブ(ホヤ)がカクカクします。

外すとセンターボトムプレートというものが出てきますし、プレヒート用のアルコール受け(余熱カップ)が見えてきます。
これらを固定するボルトがまたしょぼい。
いずれ全バラシするときはこのボルトはホームセンターで真鍮製の見栄えのよいものと交換します。
ボルトの良し悪しはキモですから。

で、グローブ(ホヤ)入れた時の中身です。
やはり、ヴァポライザーの貧弱さ、不釣合いなセラミックノズルの質感、薄っぺらなプロテクションプレートなど、残念。
ガラスの中にある精巧な部品というのはときめくものがあるのになぁと思います。

極めつけは、動かない圧力計。仮に動いたとしてもこのゲージは正確なのかな???
購入先にメールで連絡したら新しい圧力計送ってきてくださいました。
でも

このへんとか、実に惜しい!
青いバルブノブ、プレヒート、タンクとかいい感じであるのですが、フレームが薄い。
指切りそうな薄さです。
もうちょっと、あと0.1mm厚ければこのランタンは別物になります。

ピストンはEZポンプに交換済です。ちょっと口が長い気が。
ドイツ本国にこのEZポンプなるものあるのでしょうか?というくらいデザイン的にマッチしていません。

あと、タンクのマーキングとか見るとこの位置が正面なんですが、

トップフードのペトロマックスのロゴはあっち向いてます。
結果、このランタン、形は工芸品的なとても優れたものであることは間違いないのですが、時代の流れなのか、コスト削減、合理化の弊害とも言える部位が要所要所に見うけられてしまいます。
こういう種類の物の価値は過剰な設計にあると思います。
見て楽しい、磨いて楽しい、使って楽しいという所有欲は手にした物品から感じる職人魂や知恵に触れてう〜んと感心する喜びが必要なのかなと思います。
どこかに、もっと素晴らしいこのオリジナルがあるのではないかと疑ってしまいます。
欲ばかり言いますと手が出せないお値段になりますが。
で、灯油を燃料とした真鍮といえば次に揃えるのはストーブですよね。
あちこち見ますと武井バーナーとかマナスルとかオプティマスとかいう名前が出てきます。
富士見パノラマの入笠山には有名なマナスル山荘があります。夏はソフトクリームが美味しいですよ。