ペトロマックスをLEDランタンに改造する。
暗いところを照らすランタンは結構はまります。
人間、闇を照らすのが好きなのです。
キャンプで何が楽しいかというとキャンプサイトを灯すことです。
キャンプサイトがほのかに明るくなって初めてバーナーを使うのが楽しくなります。
なんといいますか、明るくするとその部分だけ守られているような感じがしてホッとします。
明かりの中にいる自分がいい人になったような気分になります。
暗いと淋しくなって寝るしかないですからね。
ランタンは電池式からガス、ホワイトガソリンから灯油に移行しました。
ランタンは光ればいいから明るさを求め、燃料のランニングコストを求め、趣を求めて灯油になりました。
初めての灯油ランタンはペトロマックスですが、これはトラブルが多くて、まあ、そこがいいという奇特なものがあるのですが、VAPALUXなんていうケロシンランタンの完成形を使ってみるとペトロマックスファンに怒られますが、こんなランタンをキャンプでメインに使う気になれなくていつの間にかしまい込んでいました。
ランタンはVAPALUXで終わりだ。これ以上のランタンはないと思う。とか思ってランタンに関しては終わっていました。
ヘビーキャンパーだったんですが、ワンコと一緒のソロキャンプが楽しくなると、とにかく夜は一つの明かりで椅子に座ってワンコを膝の上に乗せてただただ夜空を眺めて音楽聴きつつお煎餅食べてるのが幸せになりましたので、周りを喜ばせるためにあれこれ食べ物作ったりすることがソンをしているのではないかと思ってしまいました。
特に、お茶飲みながらみたらし団子やきな粉餅食べるのがものすごく贅沢に思います。
あっ、流れ星だ。
iPhoneの星座アプリで本物の星座を見つけたり、真っ暗な木々が風でざわめいたり、小川の音、はたまた小石が落ちる音、遠くの都会の音がかすかに聴こえたり、深夜になって霧が出てきて、丑三つ時のヤバそうな時刻に、森に向かって懐中電灯向けたりすることはなかなか日常では経験出来ないことです。
今までどうしてそういうことをしなかったのか?
パンを作る、夕食はムニエルだ。食事後のデザートは焼きリンゴに紅茶だ。
その度、武井バーナーをプレヒートして火をおこし、ダッチオーブンの火加減のみに注目し、キャンプの思い出は武井バーナーの火だけだ。
やっと、片付けが終わるとなんか疲れて寝てしまう。
朝起きるとまたプレヒートで火をおこす。
朝食後はケロシンランタン類をフキフキして片付ける。あっという間にお昼です。
じゃあ、帰りますか?
これは、ソンだ。
キャンプの夜は夜中の2時頃にあらゆる精霊の存在や地球の変動を感じるのが醍醐味であろう。
ということで、忙しいキャンプはやめることにしました。
キャンプを忙しくするアイテムの一つはランタンです。
そこでLEDランタンの登場です。
最近はLEDが小型、高輝度、暖色系も調光もOKとなってLEDランタンも充分にホワイトガソリンや灯油ランタンと肩を並べる事が出来るようになりました。
普及の一番の理由はAC100VでLED電球が普通に使えることが出来るようになったことです。
サブバッテリーを積んだオートキャンパーは照明のLED化は一番望んでいたことだと思います。
でも、市販のLEDランタンはプラ製であまり高級感も趣きもないです。
せめて真鍮製のLEDランタンはないのか?
ペトロマックスにはペトロマックスエレクトロという電球のランタンが売っています。
二万円を超える高価なランタンなんですが、ペトロマックスの形を愛するけどご機嫌が悪くなると突然点灯しなくなる気ままなランタンを主力で使うのはゴメンだという方にはちょっと興味がわくのではないかと思います。
僕はわいてしまいました。
ネットで調べるとペトロマックスのストームランタンにLEDやら中にはスピーカー埋め込んでいる商品があったり、自作LEDランタンを楽しんでいらっしゃる方も多いです。
で、そんな方々の真似をしました。
ペトロマックスはスペースが多くてLED化の改造に向いています。
ペトロマックス エレクトロを買おうかと思ってらっしゃる方、恐らくペトロマックスはお持ちのはずですので、とても簡単な加工でペトロマックスのLED化は出来ますから買わなくても大丈夫ですよ。
そういうことで部品から
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- コンセント付き電源コード(1.25)3m:¥480
- 中間スイッチ:¥248
- E17ソケット:¥248
- 0.75-2芯電線1m:¥48
- ヒューズホルダー:¥228
- ガラス管ヒューズ0.5A:¥88
- ゴムブッシング:¥20
- E17 LED電球 40W型 電球色:¥2,890
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ペトロマックスをLEDランタンに改造する。
ピカピカに磨いてしまっておきましたので新品のようです。
ホヤが割れていたのでホヤのみ注文しました。ホヤはクリアタイプ注文したのですが、LEDですとすりガラスタイプも良かったかなと思います。
じっと見ているうちに完全にLEDタンタンにするのではなくて、最小限のパーツの交換でケロシンランタンに戻せるようにしようと、ちょっと悩みました。
もったいない、いや、この先ペトロマックスに灯油入れて点灯させることはないと思うから、思いっきりタンクに穴開けよう、いや、ケロシンはこの真鍮のタンクが大事だから穴開けるなんてダメだ。
本体に傷つけずにLED電球取り付けるのでしたらヘッドカバーから電線を通せば簡単です。
ただ、あまり見てくれは良くないです。
このガスチャンバーがE17ソケットにジャストサイズなんです。
この、陶器製のE17ソケットがピッタリ合います。
LED電球とソケットで挟み込むようにLED電球をねじ込んでいけばしっかりと固定されます。
ただ、若干LED電球の導通部が金属製のインナーチムニーに干渉する恐れがあるのでLED電球側に後ほど絶縁テープ巻きます。
LED電球の位置もジャストでした。
電線はジェネレーター通せそうでしたのでジェネレーターを分解し
電線を通すためにドリルでジェネレーターの開口部を広げ、ジェネレーター下部に電線を通す穴をあけました。
ランタン本体の電線は0.75mmの電線です。
で、電線を通します。
電源コードはフレームにゴムブッシングを取り付けて通します。
フレームの中で圧着します。
本当はここにヒューズ入れようと思いましたが入りませんでした。
ジェネレーターに電線を通します。
LED電球に絶縁テープ巻きます。
ガスチャンバーにE17ソケットとLED電球を取り付けます。
ホヤとLED電球の交換のためにインナーチムニーで電線が切り離せるようにしておきます。
一方の電線には0.5Aのヒューズを取り付けておきます。
で、組み立て完了。
ケロシンに戻したければ、ジェネレーターを交換すれば戻せます。
電源ケーブルは本当はタンク下部に穴をあけるのが正しいかと思うのですが、もったいないのでフレームから入れています。
こんな感じでLED電球が取り付いていまして、
で、点灯。
十分に明るいです。
簡単に出来ました。
車にディープサイクルバッテリー積んでいますので、そこから電源を取って夜のキャンプで活用していこうかと思います。
こういう感じでケロシンオンリーだったキャンプスタイルがもの凄く変わってしまいました。