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骨折とナース その7 右腓骨および脛骨骨幹部骨折の手術完了

腓骨および脛骨骨幹部骨折の手術

8月28日 13:30
麻酔で意識なかったのでどの様に事が進んだのかわかりません。
手術というのは運を天に任せることは確立として低く想定外の時だけです。
入院するとまず血液検査から。
これは、エイズ検査です。
僕は長野の病院、東京の病院と二度もエイズ検査して白だったのでこの結果を踏まえて僕からエイズが移る事はありませんから安心して下さい。
そして、心電図
レントゲンを10枚、MRIを撮りました。
何が痛いってこのレントゲン。
骨折はレントゲンは避けて通れませんが、痛いです。
手術の前は呼吸の検査も行います。肺活量はかるのかな?
僕は出来ないので、脚の付け根の動脈から血液を抜いて酸素量を測ることになりました。
毎日行った検査は体温、血圧です。
痛み止めのロキソニンと胃薬は一日三回。
東京に転院まで脚の固定で5日間、踵に杭を刺して足を引っ張って5日間。
その期間で足の腫れはひきました。
足の腫れが引くと皮膚の表面にシワが出来るそうです。
インターンの女医さんが言ってました。
手術12時間前から食事制限。水は手術3時間前で終わり。それまでに脱水症予防の為に経口補水液OS-1を1L飲みます。

ポカリの塩からいバージョンです。
そして、手術。
ストレッチャーに乗せられて手術室へ。
流れる天井と蛍光灯、エレベーターに乗って廊下を渡り手術室へ入る。
ナースから名前尋ねられ、名前をいい、リストバンドをスキャン。
そして手術台に乗せられます。
上着、下着を脱いで、みんなナースが行います。
左足に靴下が履かれます。
血栓予防のためにエア式のマッサージ器がつけられていました。
酸素マスクを付け、右腕に血圧計、左腕の甲に点滴をさします。
血管が細くて一度目は失敗。
点滴に手こずる間手術室を見ると、レントゲン結果、MRI結果が三次元でクルクル動いてます。照明はLED。カチャカチャ回りは慌しいのですが、そうのち麻酔医が頭がボーッとする薬を流しますよ〜。といいます。
目をしっかりと開けてまだ点灯していないLED照明を見ていました。
どんな感じで意識が薄れるのだろう。しっかりと見届けよう。
ものの数秒だと思います。
自分の意識がなくなったことを見届ける事も出来ずに落ちました。
術式は髄内釘というもの。
二つに折れた脛骨は骨の中に一本のチタン棒を打ち込み、両サイドから杭で固定。
そのために膝上を切開し、足を曲げると脛骨が露出し、そこから脛骨に金属棒を挿入していく。
挿入したら金属棒を骨の中で上下で固定するためにスネの部分を開き金属棒が動かないように細い杭を貫通させます。
上に三カ所、下に二カ所です。3つに割れた腓骨はプレート止め。
この腓骨はあまり重要な骨ではないために、修復出来ない場合、取ってしまうこともあるようです。
この術式はギブスをはめません。
手術室に入ったのが13時40分。
病室に戻ったのが19時半頃か。
名前を呼ばれて目が覚めたのは病室へストレッチャーで搬送されている最中でした。
そこからです。
感じるのは寒さと何の痛みだか分からない痛み。
この痛みがドンドン激しくなります。
一晩拷問のような痛みに耐えなくてはいけません。痛みのオンパレードです。
口に管を通されていたので痰が絡みます。
痰がのどに詰まって苦しくなって吐き出しました。
あとは、ずっと続く軽い吐き気。
それと、痛み。
なんだ、これ、自分の身体じゃないみたい。
こんなにも人間の身体は弱いのか?
そのうち痛みが激化します。
傷口を剣山で引っ掻き回される痛み。
足の指を熱い万力で挟まれてる痛み。
文字通り関節技を決められている痛み。
骨の中からくる周期的な重い鈍痛。
耐えられない。
あと、三回目の痛みでナースコールしょう。
そんなことばかり考えていました。
のけぞる痛みの反動でナースコール。
座薬、点滴、注射と痛み止めしようが効かない。
呻きながら一晩過ごしました。
朝の6時半の点滴がかろうじて効いて来ました。
翌朝は痛くて意識がもうろう気味。
朝食なんて食えません。
ナースさんが少し食べないとダメだというので、牛乳をストローで飲む。
この牛乳が、身体に染み通るような感じでうまかった。おそらくこの森永牛乳の味は忘れないし、今後、牛乳は森永牛乳飲むだろうと思います。
その夜、まだ続く痛みでナースさんが痛み止めの点滴を打ってくれました。
これが…まるで…浮遊感そのものの体験。
頭が白くボーッとしました。
痛い部位の輪郭が白いフワフワした世界にハッキリと感じることができます。
痛みのみ面積まで判る感覚です。
でも、その他の身体は白いフワフワした中に溶けてしまい、一切の痛みを感じません。
まるで、身体中が生まれ変わったような気持ちいい浮遊感です。
術後の外科的な痛みは全く感じなくなりただ、腫れの痛みのみ輪郭となって現れます。
そして、喉の痛みの部分のみが輪郭となって現れます。
それが、身体から遠く離れた部分でこっちを見ている。という感覚でした。
いや、これは痛み止めの点滴マニアになりそうです。

術後休む間も無くリハビリです。
これが…また痛いのなんのって。
で、リハビリは体格のいいサドお兄ちゃんでした。
僕は彼を鬼いちゃんと呼び慕うのでした。
でも、どうしてリハビリはリハビリ嬢じゃないのだろうか?