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AutoMate 2.0 自動でパノラマ撮影できる電動雲台・・・Panoramaコマンド

AutoMate 2.0の価格は$299(23,000円少々)です。
趣味の範囲での実用に耐えられるかどうかはこれからですが、機能的なものはかなりのものです。

The Main Screen

メイン画面にはメニューボタン、十字キーとシャッターボタン、速度コントロールのスライダーがあります。
十字ボタンは上下左右に雲台を動かしてシャッターボタンは上がシャッター半押しで下がシャッターボタンになります。
これだけでも電動雲台とカメラ撮影の最低限度の機能をワイヤレスで行うことが出来ます。
AutoMateを繋げたらこの画面で動作チェックするといいです。

Panoramaコマンド

メニューボタンのパノラマをタップすると色々とタブ画面が出てきます。

    • The Camera/Lens tab

レンズ情報登録画面です。

      • Focal length

焦点距離です。コンバーターつける場合は焦点距離×コンバーターの倍率の数字を入力します。
ズーム操作の場合、ビデオ撮影ではないのであまり問題ないかと思いますが、AutoMAteの撮影を停止させて焦点距離を入力することになります。
カメラとの通信がシャッターレリーズ操作以外は出来ないので、カメラ側の機能の問題ですが、レンズの情報が取り出せることが出来ればいいのになと思います。

      • Crop factor

いわゆる35mm換算値の係数です。フルサイズの場合、"1"、キャノンAPS-Cは"1.6"、ペンタックスの場合"1.53"、マイクロフォーサーズの場合"2"になります。

センサーのアスペクト比です。
APS-Cで1.5
マイクロフォーサーズで1.33です。

      • Orientation

オリエンテーションとはカメラのマウント方法で横位置、縦位置の設定です。
横位置はLandscape、縦位置はPortraitという名称です。
ここで設定した数値は次の「The Overlap tab」に反映されます。

    • The Overlap tab


「Get trial values」をタップするとThe Camera/Lens tabが表示されます。
The Camera/Lens tabで設定した数値でAutoMateの上下左右の可動範囲が設定されますが、任意の数値を入れることもできます。
H overlapとV overlapは縦と横の写真のオーバーラップさせる範囲を設定します。
数字の意味は
H overlapとV overlapはパーセント表示、上下左右はフレームごとのヘッドの移動時間でミリセコンド表示です。
ただし、動作時間をミリセコンド刻みで制御しても停止の精度がまたまた引っかかってくるので、何度も動かしていると当然ですが原点位置がズレてきます。
H Overlapとは、二枚の写真の縦同士の重複度合いです。
V OverLapとは、二枚の写真の横同士の重複度合いです。
「Test overlap,moving:」で設定値の動作確認を行うことが出来ます。
動作確認は、一枚写真を撮ってプルダウンメニューで選らんだ方向に設定したミリセコンドの時間分移動して一枚写真を撮り、元の位置に戻ります。
多重列パノラマ写真を撮るときの設定ですが、あまり興味がないので無視したいのですが、どこでどの数値がリンクしているかわからないのでしょうがなく理解しようと試みています。

    • The Timing tab


シャッタータイミング設定です。
数値の単位はミリセコンドとセコンドです。

      • Setting time before firing shutter

シャッターを切るまでの時間設定(ミリセコンド)

      • Total time to hold shutter open

シャッターが開く時間の合計(ミリセコンド)

      • Time between multiple exposures

多重露出撮影の間の時間(ミリセコンド)

      • Time required to save image to card

カードへの保存時間

      • Delay before moving after shutter press

シャッター後のAutoMateが次に動作する遅延時間(ミリセコンド)

      • Time to hold half-press

シャッター半押し保持の時間(ミリセコンド)

      • Delay before starting

起動するまでの遅延時間(セコンド)

    • Bracketing tab


ブラケット撮影の設定画面です。
カメラ側はバルブモードにしておきます。
ソフト側のバルブモードをOFFにするとこのブラケット撮影は無効になりますが、Exposures per nodeで設定した数値は有効です。
つまり、電動雲台が設定した時間移動して撮影する枚数をここで設定することになります。フレームごとの写真を一枚でいい場合"1"にしておきます。
二枚撮りたい時は"2"にしておけばパノラマ撮影で1フレームで2枚撮影することになります。
このHDRは便利といえば便利ですがこういう外部トリガーで行うと色々失敗します。
また、シャッタースピードでブラケット撮影を行うのって被写体を選ぶので余り使い途ないかと思います。
ここはカメラ側でブラケット設定して撮影するほうがいいです。

      • Exposures per node

撮影枚数です。3枚にするとセンター値を含めて3枚の写真をシャッタースピードを変えて撮影するというものです。

      • Center speed

センターの値です。シャッタースピードの中間の値を決めます。シャッタースピードは24時間から1/1000secまで設定可能です。

      • Steps Between Shots

これはEVの刻み値です。設定は0,1/3, 1/2, 1 1/2, or 2で刻むことが出来ます。
ただ、こういうのってカメラ側が許してくれたらの話です。
また、「The Timing tab」の「Time between multiple exposures」でシャッタースピードの最大時間以上の遅延時間を設定しておかないと上手くいかないです。
表化してみますとこうなります。

Exposures per node 3 Center speed 1秒 Steps Between Shots 0 Sequence order pattern 0,+1,-1
実際に撮ったシャッタースピード 1.1秒 1.1秒 1.1秒
Exposures per node 3 Center speed 1秒 Steps Between Shots 1 Sequence order pattern 0,+1,-1
実際に撮ったシャッタースピード 1秒 1/2秒 2.1秒
Exposures per node 3 Center speed 1秒 Steps Between Shots 2 Sequence order pattern 0,+1,-1
実際に撮ったシャッタースピード 1.1秒 1/3.1秒 4.1秒

設定する数値はいわばプログラミング数値ですので、カメラ的な数値に頭の中で置き換えないとうまく理解できないですね。

    • First row tab


手動でパノラマ写真を撮ります。
パノラマ移動範囲やショット数、遅延タイマー関係はThe Overlap tabやThe Timing tabとBracketing tabでの設定が有効になります。
「Direction」でパノラマ写真の方向を決めて開始のフレーム数をプルダウから決めて「Do first row〜」をタップすると撮影を始めます。
フレーム数はカウントし始め、Stopを押すまで繰り返しパノラマ写真を撮り続けます。

    • Single row tab


フレームごとに手動で写真を撮ります。
どのような動きをするかというと、「UP 1 row」〜「Right 1 row」までのボタンはThe Overlap tabで設定した範囲で1フレーム動きます。
また、「Shoot a row」でBracketing tabやThe Timing tabで設定した項目で撮影します。
矢印キーで任意に動かして撮影しますがここにあるシャッターボタンはBracketing tabやThe Timing tabで設定した項目に依存せずに一枚だけシャッターを切ります。

    • Multi-row tab


左右のフレーム数は「First row tab」で設定したフレーム数動いて「Bracketing tab」や「The Timing tab」で設定した項目で撮影します。
「Multi-row tab」のNumber of rowで設定した数は繰り返す数です。
Starting coernerはLower Left,Lower right,Upper left,Upper rightと選べます。
具体的な動作は
「Multi-row tab」のNumber of rowsを"4"に設定Starting coernerはLower Leftに設定
「First row tab」でNumber of rowを"4"と設定すると
右に4フレーム動いてフレームごとに1枚写真を撮ります。次に上に一回動いて左に4フレーム戻ってフレームごとに4枚写真を撮ります。これを2回繰り返します。
右横方向4枚、上に上がって左方向に4枚、上に上がって右方向に4枚、上に上がって左方向に4枚撮影します。合計4×4で16枚撮ることになります。
注意点は上下方向は角度に制限がありますので、上下方向の移動時間をあまり長くするとNumber of rowの設定数をこなせなくなりソフトが止まってしまいますので、制限がでてきてしまいます。
Google streetの天体のような360度パノラマ写真を自動で撮ることは出来ません。AutoMateのソフトでは設定可能ですが、ロボットのBescor MP-360が対応していないのです。
残念ですね。
次はいよいよタイムラプスです。