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WBC世界ヘビー級タイトルマッチ ビタリ・クリチコ VS シャノン・ブリッグズ

今、一番強いヘビー級チャンピオン ビタリ・クリチコ

1971年生まれ:ウクライナ出身
身長:202cm
リーチ:203cm
43戦41勝38KO2敗


ご存知の通りこの選手、強いです。
オーソドックスでアップポジションのボクシングスタイルですが、まず、現ヘビー級ではこの戦い方で誰にも負けないでしょう。
左のリードパンチが非常に多彩です。ジャブにもなりアッパーにもなりフックにもなり、ボディーブローにもなります。
しかも、腕を伸ばした状態でスナッピーに打って相手にダメージ与えてしまいます。
腕をリードして相手を押さえ込んだ状態でパチンと打つパンチが効くのですから、相手からするとどうすればいいのか分かりません。
左でさんざん痛めつけて、右の打ちおろしでフィニッシュ。
挑戦者は誰も戦意喪失状態。最後はボロボロになって崩れてしまいます。
こんな試合しなければ良かったといいわんばかりの状態になってしまいます。
非常に単調な戦い方ですが、深い懐と高くて遠い顔面。いくら顎が浮いているからといって、ビタリの顎をヒットするのは至難の業です。
ストレートは当たりません。飛び込んだ左のフックから右のフックというのが懐の深い相手を倒す戦い方です。しかし、それにはスピードが必要です。


ビタリのビッグマッチはレノックス・ルイスとの一戦。無念のドクターストップのTKO負けしてしまいましたが、試合内容では完全に勝っていました。
ビタリの苦手な相手は、弟のウラジミール・クリチコを破ったコーリー・サンダースのようなサウスポーで大柄なフッカー。
この試合では弟の仇を打ちましたが、下手すると返り討ちにあっていました。


現ヘビー級は非常に整理整頓された勢力図になっています。
WBCチャンピオン:ビタリ・クリチコ
IBF/WBOチャンピオン:ウラジミール・クリチコ
WBAチャンピオン:デビッド・ヘイ


これを見るといずれ戦うであろうビタリ・クリチコとデビッド・ヘイ戦。デビッド・ヘイが負けると前代未聞の世界ヘビー級4団体のタイトルをクリチコ兄弟が独占する結果となってしまいます。
いくら、現ヘビー級が新旧の入れ替わりの過渡期に入っているとはいえ、今までの、これからのヘビー級では決して有り得ない話です。
デビッド・ヘイはビタリを倒せるのか。
ビタリは今年39歳です。デビッド・ヘイは30歳。身長差は10cm、リーチ差5cm。体格、パワー、パンチ力では完全にビタリの方が上。ヘイが勝っているのはスピード。
しかし、ヘイはクルーザー級では強打者。スピードと振り回すフックがヒットすればビタリも苦戦するかも知れません。
ビタリはクリス・バードという防御の上手いサウスポーにTKOで負けています。
ヘイはニコライ・ワルーエフという身長213cmの巨人を倒しています。
ヘイがビタリを倒す可能性はあります。
しかし、ビタリの左のリードと圧倒的なパワーを前にして、サウスポーではないヘイのスピードとフックがビタリの顔面に届くのか、考えるとワクワクします。
個人的にはクリチコ兄弟がヘビー級タイトルを独占したボクシング界を見てみたい気がします。

で、対戦者のシャノン・ブリッグズ。もう旬を超えた選手です。

シャノン・ブリッグズ

1971年アメリカ合衆国
身長193cm
リーチ203cm
オーソドックススタイル
55戦48勝42KO6敗1引分


こういうマッチメイキングを見ると、ヘビー級の次期チャンピオンとみなされる若手選手はどこにいるのか?と思います。
クリチコ兄弟の試合はビッグファイトとなる金のなる木です。今は、この兄弟を脅かすホープがいないです。
で、嫌でもデビッド・ヘイが注目されるのです。


デビッド・ヘイ

身長:191cm
リーチ:198cm
オーソドックススタイル

今後、デビッド・ヘイはビタリもしくはウラジミール・クリチコとの統一戦を行うでしょうが、やはりビタリとの対戦を望みます。
年末とゴールデンウイークにはビッグファイトがあります。
今年はマニー・パッキャオとアントニオ・マルガリートとの試合があります。
どのように考えてもパッキャオが勝ちますが、その勝ち方も楽しみですね。

ビタリ・クリチコ VS シャノン・ブリッグズ1/6

ビタリ・クリチコ VS シャノン・ブリッグズ2/6

ビタリ・クリチコ VS シャノン・ブリッグズ3/6

ビタリ・クリチコ VS シャノン・ブリッグズ4/6

ビタリ・クリチコ VS シャノン・ブリッグズ5/6

ビタリ・クリチコ VS シャノン・ブリッグズ6/6