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WBCスーパーバンタム級タイトルマッチ 西岡利晃 VS レンドール・ムンロー Toshiaki Nishioka vs Rendall Munroe

WBC super-bantamweight world champion Toshiaki Nishioka vs Rendall Munroe

強いボクサーは構えて直ぐにわかります。
ピンとしたものがあって、周りの空気が張りつめます。
この対戦者、ヤバイかも知れないと思ってしまうのです。
人間の危険予知的な本能で、だいたいそれが当たります。
長谷川選手をKOしたフェルナンド・モンティエール選手もそういうオーラ持っていました。
レンドール・ムンロー選手はどうなのか・・1R目で大丈夫かもしれないと思いました。
よく見るとカワイイ目してますし。

西岡利晃

1976年生まれ
身長:168.5cm
リーチ:174.5cm
サウスポー
43戦36勝23KO4敗3引分

レンドール・ムンロー

1980年英国生まれ
身長:169cm
リーチ:176cm
サウスポー
22戦21勝9KO1敗


レンドール・ムンローの戦績見るとKOパンチャーではありません。
パッと見、強そうな顔してるなーと思いましたが、西岡選手の左ストレートのような決めパンチを持っていないようです。
スピードもそれほど早いとは思わない。ただ、柔らかそうな筋肉しています。こういう選手は打たれ強いのです。
西岡選手は基本がワンツーパンチャーですが、今回も右リードパンチから左ストレートに加えて1ラウンドから積極的にボディーを当てていました。
ボディーが薄いムンロー相手には非常にいい戦法だと思いました。
右リードをボディーに、左ストレートと左フックを交えてボディーに、アッパーに打ち方を変えて当てていました。上と下を効果的に使い分けて戦っていました。
決めパンチを持っているとこういう戦い方ができてしまうのです。
ただ、西岡選手だけではありませんが、日本人選手は疲れるとノーガードになってしまいます。
そこが少し心配でしたが、西岡選手、チャンピオンになって非常に強くなりました。
ディフェンスも右に左にステップし、パチンと左右のフックをボディーに当てています。
10Rめに左フックがボディーに。一瞬ムンローは動きを止めました。
折れたのかと思いましたが、このムンロー選手、凄いタフガイです。当てても当てても前進して打ち続けます。

3-0の判定で西岡選手の勝利。誰もが認める判定です。しかし、決して一方的な試合ではありません。
西岡選手は持っている全てを出して、結果得た勝利でした。
優れた挑戦者のおかげで、この試合、西岡選手の最高の試合になりました。
西岡選手の攻撃と防御の技術力の高さを誰にも分かりやすく示してくれました。
特に、最後の12Rの2度のラッシュ、チャンピオンらしい戦い方で、挑戦者の前向きなファイトに応えていました。
挑戦者のムンロー、紳士でハートフルなファイターでした。
この試合は西岡選手のキャリアの中で最高の試合ではないかと思います。
長谷川穂積選手も西岡利晃選手も日本の世界チャンピオンは人としてもちょっと感動しますね。

WBCスーパーバンタム級タイトルマッチ 西岡利晃 VS レンドール・ムンロー 1/6

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