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Manitou Nixon マニトウ ニクソンのフロントフォークのオーバーホール完了

ながながと続きましたがManitou NIXONのオーバーホールでありますが完了です。来年はOリングの交換を行って寿命を延ばして行きましょう。最低でも4年は使いたいですよね。
次にアウターレッグのダストシールの交換です。
ダストシールはエンデューロー社製のダストシールを使います。

オイルシールはサイドにスリットの入っているタイプと入っていないタイプがあって、どちらも使えます。スリットが入っているタイプを使ってみました。

オイルシールには上下があってこちらが上側。

スプリングバンドがあるほうが下側になります。

アウターレッグのシール装填口にグリースを塗ります。

オイルシールのサイドにグリースを塗ります。

32mmのソケットレンチの反対側を使って圧入します。

圧入完了です。

次はダストシールです。同じように挿入口にグリースを塗ります。

手で押し込んで、最後は34mmのソケットレンチで圧入します。

こんな感じになります。このダストシールは結構固めです。

これでアウターレッグの組立は終了です。
最後はインナーレッグとアウターレッグの組み込みになります。

ダストシールの内径にスリックハニーを薄く塗ります。

インナーレッグにフッ素スプレー吹きます。

インナーレッグの挿入口にもスリックハニーを塗ります。

インナーレッグを90度上向きに逆転させて、左のアウターレッグにエアピストン側の緩衝ゴムを受ける台座を入れておきます。

ダンピング側のエンドキャップのOリングにグリースを塗っておきます。

で、インナーレッグをアウターレッグに挿入。

ある程度挿入しましたら、アウターレッグの底からセミバスオイルを16cc入れます。セミバスオイルは両レッグに入れます。


エアスプリング側のエンドキャップを締めこみます。最後にエンドキャップですが、ここのOリングは交換しろとマニュアルには書いてありますが、オイルが漏れるような事があれば交換します。
ここの締め付けトルクはエアスプリング側:5.09N/m〜6.37N/m(509N/cm〜637N/cm、52kgf/cm〜63kgf/cm、45.1in/lbs〜54.6in/lbs)

ダンピング側:1.47N/m〜2.84N/m(147N/cm〜284N/cm、15kgf/cm〜29kgf/cm、13in/lbs〜25.17in/lbs)

以上でマニトウ ニクソンの組立は完了です。このまま半日程度吊るしておいて、アウターレッグからオイル漏れがないことを確認します。


押してみた感じは異音有りませんが、コンプレッション側は最強にしても最弱にしても違いが分かりません…。マニトウ、使えねー。


追記:
で、オイル交換してもコンプレッションあまり変わらないという結果でありました。オイルの番手上げたんだからという気持ちを込めても違いが分かりません。ひょっとしたら、押した感じでの話であって自転車にフロントサスペンションを組み込めば効いているのかもしれません。気持ちが萎えたので我が愛車Intense Tracer Vpにフロントフォークを取付けるのはまた今度であります。
悪いことばかりではなくて、もし、08 Manitou Nixonを使っている方がいらっしゃいましたら、いても少数派だとは思いますが、ダンピング側の分解はコンプレッション側のトップキャップのみ取り外して、オイルの交換のみで十分です。
エアピストン側はエア漏れがないのであれば、シュレッダーバルブのついたトップキャップを取り外して40wtのオイルの充填のみで十分です。
アウターレッグ関係はエンドキャップを取り外して古いセミバスオイルを入れ替えれば十分です。その時にセミバスオイルが抜けてなくなっていればダストシールの取替えが必要かもしれません。
構造上、ダンパーオイルのオイル漏れ防止はダンパーチャンバーのオイルシールで請け負っていますので、漏れるものだと思って定期的にオイル面をチェックしたほうがいいかと思います。
セミバスオイルはアウターレッグのエンドキャップのOリングがオイル漏れを請け負っています。ここはアウターレッグのエンドキャップ周りをチェックすればオイル漏れの有無は分かります。
それと、純正品のダストシールはダストシールの下に付いているスポンジのようなものにセミバスオイルが滲んでインナーレッグの潤滑に役立っているので、セミバスオイルはアウターレッグのエンドキャップからのオイル漏れがないとしても少しずつ少なくなり、汚れていくのだと思いますのでセミバスオイルも定期的に交換が必要かと思います。
ただし、エンデューロー社製のダストシールにはオイルシールがスポンジの代わりに付いているのでインナーレッグからのセミバスオイルの滲みはより少ないと思います。つまりセミバスオイルは汚れない、減りが少ないという利点はありますが、ダストシールが純正品よりインナーレッグに対して緩いので、ダストシールとオイルシールとの間に汚れが体積するのではないかと思われますから走行後はインナーレッグとの隙間を清掃したほうが良さそうです。
Oリングはダンピング側はコンプレッションバルブ部のOリングとリバウンドシャフトのエンドキャップのOリング、エアスプリング側はエアピストンのOリング、エンドキャップ側のOリング合計4個のOリングさえ交換さしていれば問題ないかと思います。
ということで、色々調整きかないマニトウ ニクソンでありますが、分解、清掃、部品交換、組立てはサンデーメカニックでも悩まずに出来るという簡単さはかなり評価できます。
自転車のメンテナンスでサスペンションは鬼門でありますが、マニトウ ニクソンのメンテナンスの簡単さはお小遣いから資金を捻出するホビーライダーに対してかなりアドバンテージ高いと思いますよ。
それと、マニトウ ニクソンですが、TPCとMARS Airシステムを使っているタイプは2008年モデルも2007年モデルも2006年モデルもシャフト径の違いはありますが同じであります。パーツの流用も効きます。