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WBC世界フライ級タイトルマッチ・内藤大助 対 亀田興毅

因縁の対決!といえば聞こえはいいのですが、その中身はどうだったのか?

この2人、一度もリング上で戦っていないので因縁の対決と言えるかどうか、対大毅戦を亀田家の屈辱と考えるのならば因縁と言えないことはないですが。
ただ、屈辱と考えるのも変な話で、大毅選手の反則に対しての亀田家の恥であって、それを内藤選手に因縁という形で向けるのはおかしな話であります。
まあ、そういうことはおいといて純粋にボクシングファンとして世界チャンピオンの内藤選手と二階級制覇をかけた亀田興毅選手の対戦内容に期待したいと思います。
入場:なんか両者が演技っぽい。特に内藤選手。対して興毅選手・・・親父に似てきた。
1R
体は亀田選手の方が上。内藤選手の悪い癖、防御時の両手が浮いて顎が前に出てしまうあたり危ない気がします。
2R
内藤選手ちょっとパンチが押しパンチのようで鈍い。対して亀田選手の左ストレートが良く当たり、亀田選手の右のフックが当たれば内藤ダウンではないかと思われる展開。
3R
内藤選手やはり体は動くが肝心の顔が動かない。しかし、亀田選手はやりにくそうな展開。内藤選手はそんなにやりにくい選手なのか。
4R
亀田選手はカウンターから攻めにはいる戦法なのか、内藤選手は積極的に攻めるがダメージを与えられない。最後の打ち合いも見かけは派手であるが、決め手にはならない。この時点ではチャレンジャー亀田選手が攻勢か。
5R
亀田選手は相変わらずアウトボクシング。内藤選手の右が軽くヒット。最後の打ち合いで内藤選手の右フックが当たり。チャンピオンのラウンドか。
6R
亀田選手の左が当たる。このパンチはフロイド・メイウエザーが得意なパンチです。内藤選手は鼻呼吸が出来ないようで、口が開きっぱなし。しかし、打ち合いでは内藤選手が打ち勝つような感じです。亀田選手は気を抜かないことです。
7R
このまま亀田選手がアウトボクシング続けると判定でどうなのか?亀田選手のパンチは単発でしかない。対してチャンピオンは相変わらずの手数の多さ。しかし、顔ガードが出来ていない内藤選手。最後の打ち合いもお互い決め手なし。このラウンドはチャンピオンか。
8R
内藤選手は鼻が変形、レフリーストップにならないことを期待。このラウンドは内藤選手の手数が少なくなりパンチは当たらず、その分亀田選手がパンチを出す。亀田選手のラウンドか。
9R
この時点ではチャンピオンは亀田選手にポイント負け。ノックアウトかダウン奪う必要あるほどのポイント差。相変わらず内藤選手の顔面ガードが下手。パンチと一緒に顔が出てしまうためにカウンターの的となってしまっています。
10R
チャンピオンが打ち合いに出る。ポイント考えるとしょうがないか・・。打ち合いではチャンピオンが上手であるようなので、続けて勝負に出れば内藤選手にチャンスがあるかと思います。
11R
亀田選手はポイントでは上であるがどうも攻めきれない。対してチャンピオンは手数は出すが、手数の分だけカウンターをもらっている様子。
12R
最終ラウンド。チャンピオンが勝負に出る。亀田選手の力量がわかるラウンドとなる。内藤選手はどうして手打ちとなってしまうのか?顔が別人のように腫上がったのは亀田選手のパンチが強打であったというよりパンチに向かって顔を持っていった内藤選手の防御下手からきたのではないかと思ってしまいます。


結果、亀田選手の二階級制覇となりました。


しかし、最終ラウンドでのチャンピオンが勝負に出た時の亀田選手、ちょっと攻めに守りに限界があるかと思えました。パンチを見てしまうのです。カウンターを狙っているのかも知れません。しかし、勝負に出た相手へのカウンター狙いで倒すのは並大抵のボクシングセンスでは難しく、いわゆる天才肌をもったボクサーが出来る技です。下手すると、ただ見ているだけになっていまします。
このあたり、亀田選手は新しいトレーナーが必要なのではないかと思いました。アウトボクシングにもなりきれない、ファイターとしても今一歩、どちらに徹しても上手いとは思えません。
しかし、亀田選手のボクシングはボクサーファイターで力量が出るのではないかと思わせた試合でした。単発パンチで終わらずにもっとパンチの種類を出して、昔はボディーパンチがもっと上手い選手だと思っていましたが、防御もブロッキングだけに止まらずもっと上体を動かして、スピードを身につけて、今の世界をリードするスピードのあるボクサーファイター型のチャンピオンになれそうな気がするのです。
そのためには、もっといいトレーナーをつけてこれから戦績を重ねることで、強いチャンピオンになれそうな予感はします。
内藤選手は失礼ですが世界レベルでのボクシングスタイルからは大きくかけ離れたボクシングスタイルで何故か5度の防衛を重ねてきました。あくまでも次のチャンピオンがWBCに出てくるまでの言葉は悪いですが・・・的なチャンピオンであったのではないかと。
亀田選手が次の防衛戦で真の意味での世界チャンピオンになれるかどうか見てみたいと思います。そのためには、亀田選手が尊敬するというパッキャオ選手のようにその階級で最高と呼ばれる選手と戦って欲しいですね。WBOのオマール・ナルバエス選手との統一選、その後一階級上のスパーフライ級にはビック・ダルチニアン選手とのビッグファイトがありますよ。