旧リアルマッコイズ ペリースポーツウェア A-2 REAL McCOY'S Perry SportsWear A-2
旧リアルマッコイズ ペリースポーツウェア A-2
ほとんど着ない箪笥のこやしになりつつあります。
A-2でも少数派のペリースポーツウェアのA-2です。Rough Wearと何が違うのかと言えば、襟です。襟先が丸くなっていてラフウェアより小さく台衿の高さも少々低いです。シルエットもゆったりとしておりA-2にしては着易いジャケットです。まわりがRough Wear社のA-2の中ペリースポーツのA-2はきっと注目されるはず。かな?
襟がコンパクトで丸びを帯びていますから軍服っぽくなく非常にカジュアルな感じで着れます。はずです。ウインドブレーカーっぽく、ジッパーは止めないで着るのがこのペリースポーツウェアのA-2ではないかと思います。違うかも知れませんが。ただオートバイに乗る方にとってはいい革製のフライトジャケットです。リアルマッコイズからはこのモデルのA-2はもう出ないでしょうね。売れないだろうし。
現在ぺリースポーツ社のA-2はThe Fewから販売されていますが、こちらはA-2ってな感じがしております。
見た感じの通り、革は厚いです。ただし、腕周りとかゆったりしているので着易くセーターを中に着ることもできます。革質はラグドっぽいですが、決して柔らかくはありません。
A-2の未来を左右するフィニッシュはカゼインフィニッシュです。剥がれやすいのですが、なんと表現すればよろしいでしょうか、いわゆるしっとりっていう感じではありません。表面に膜がはったような処理で染めるっていうより貼るみたいな感じです。ラッカーやピグメントのように艶はありません。剥がれると、これもなんと表現すれば・・ひび割れのような感じになるのではないでしょうか?ちょっとですね、ダークシールブラウンのように黒っぽければこのフィニッシュはカッコイイのではないかと思います。何故、旧リアルマッコイズはこのモデルにこのフィニッシュを選んだのでしょうか?今となってはカゼインフィニッシュ自体珍しいと言えば珍しいですが。
後ろから見ると脇の下がゆったりしていることがわかります。ちゃんと通気口の穴が2つ開いています。
ポケットですね。ドットボタン、使いませんが。レプリカA-2はここにメーカーが縫い付けてあります。
ジッパーはベル型コンマー ブロンズが渋いですね。
ここのステッチ、大事ですよ。特にエポレットの最後のステッチです。この写真ではエポレットから前の肩に落ちるステッチが一本の糸で長めなんです。これはよくないステッチです。お店で買うときはここのステッチがエポレットのエッジにそって垂直に落ちているものが良いと思います。わかりますでしょうか?
このモデルは旧リアルマッコイズの最後の製品で、2000年〜2001年のモデルです。残念ながらあまりいいステッチではありません。針の穴に比べて糸が細いような気がします。特に裏側にくる糸です。また、縫いの最後の段、なんと言うのかわかりませんが、ほつれてる所が数箇所あります。
まあね、こういうの気になります。一般的なアパレルメーカーだと、アウトレットで訳有り品としてバーゲン対象ですよ。
襟の高さ。ラフウェアに比べても低いですが、この高さは日本人にはちょうどいいのです。後ろから見ても頭が肩に埋まった感じがしません。
台衿、これがあるのが人気です。ただ前を閉めるとあごに当たります。
カゼインフィニッシュはこんな感じで古びていくのでしょう。塗料と革の間が乾いた感じになります。
A-2はどうしても小さめ選びますが、おかげで首のフックを止めることはありません。
襟を開いた部分、ここがA-2の一番よいところです。A-2フリークによると新品のA-2の慣らし方はここの襟元がポイントになるということですよ。
大事なタグ。でも、ライニングの張替えのときはもちろん、このタグは再利用してくださるのだと信じております。このタグにリアルマッコイズと刺繍されてないのが素晴らしいです。実名復刻版です。
しっとりとした渋いカゼインフィニッシュの派手さのないプレーンなA-2。軍服っぽくないところが受け入れられやすいのではないでしょうか?と思います。ですが、いいステッチワークではないし、ほつれもあるので、最近はあまり着ませんが・・。