The Few A-2 Flight Jacket ザ・フュー A-2 フライトジャケット
フライトジャケットは永遠であります。 The Few ラフウェア A-2 フライトジャケット
台風が過ぎ去ると季節はいよいよ秋の行楽シーズンに入りますね。だんだん秋が近づくと気になるのがフライトジャケットで、サイト巡りもフライトジャケット関係が多くなります。
フライトジャケットと言えばA-2です。このシンプルなデザイン。なんのことはないデザインですが、これが多くの男子から愛されているデザインです。襟があって、日常的に使いにくいポケットがあって、防寒性のためのウールな袖口。それと腰まわり。万歳するとおへそが出ます。冬はそれなりに寒いです。寒いので厚着なんて袖の太さが許してくれません。
リアルマッコイズやトイズマッコイもいいが、A-2といえばやはりThe Fewであります。
これはFewの中でも定番なAC23380です。A-2としては後期型。タイトだけど要所要所にゆとりがあって比較的着やすいとされていますが、他のラフウェア着たことないのでわかりませんが、実感としては袖がゆったりとしているかなと感じます。革は1.3mmのホースハイド。多分、考え過ぎかもしれませんが、袖の肘になる部分の革はラグドっぽく少し柔らかいのは狙ったことかなと思います。
The Few A-2 ROUGH WEAR CLOTHING CO. Cntract No. W535 AC23380/Twin Label
Material : Horse Hide 1.3mm
Colour : Dark Seal
Tanning : Vegetable 100%
Finish : Aniline Hand Coat
Zipper : War Time Bell Talon#5 Nickel
Lining : Cotton 100% (Brown)
Knit : Wool 100% Brown
襟周りはこんな感じ
なにがいいのか、このフライトジャケットですが、まずライニングです。これほんとに薄いのです。A-2は40肩で悩む方は着るには困難が伴いますが、このライニングが着難いフライトジャケットを着易くさせる役目を担っているのです。これがいいのかって、そうではありません。この色がいいのです。たんにBrownという表記ですが、茶色には色々な茶色がありますが、A-2のライニングのカーキっぽい茶色がジャケットの下に着るインナーを選ばないナイスな色なんです。A-2のライニングはシルクの赤いライニングのものがありますが、言っておきます。重症の40肩の方以外、どうしてもシルクがいいという人以外、この色を選んで間違いないであります。なんでも着てください。なんでもこの茶色が包んでくれますから。
エポレットはこんな感じ
次に襟です。冬は立てる。すると男が立つであります。マフラーでも襟巻きでもバンダナでも首に巻くのはなんでも持ってこいがこのA-2の襟であります。
次に背中です。一枚革ですよ。一枚革。真ん中に継ぎ目のない一枚革です。なんと贅沢なことか。最初は、型ができてないのでいかり肩っぽくなるのです。襟に着られているというか、なんかジャケットが上方向に引っ張られているとう感じですか。でも、安心してください。一枚革の威力はそのうちオーナーの肩にピッタリとおさまりますから。そうなるとこの一枚革が効いてくるのです。
ニット部はこんな感じ
ジッパー部はこんな感じ
ポケット部はこんな感じ
で、ジッパー、YKK?たしかにYKKはすばらしいジッパーです。でもA-2の前を締めるジッパーはYKKでは役不足。メカニカルなジッパーでなくてはなりません。これはタロン TALON ZIPPERのニッケル仕上げジッパーです。
ジッパーごときで目の色変えてどうするの?確かに・・・でも戦時中はジッパーごときではないのです。ここは平和な日本ではないか?確かに・・しかし、そうなるといかにレプリカとは言えA-2が成り立たないのであります。
一番メカニカルなジッパーはフックレス ジッパー HOOKLESS ZIPPERです。ウェーバー社のA-2がこのジッパー使ってます。一番下の留め具が凝った作りしてますね。
ニットはウールでこれがまたすぐ伸びますね。虫食いに注意です。ここも赤リブだとっかミックスリブだとかありますがスタンダードはこの色です。
A-2の一番の素晴らしさ、リペア出きるところです。リブが伸びた、虫食いで穴が開いた、OKです。直しましょう。ジッパーが壊れた。交換できます。ライニング破れた。張り替えましょう。の世界です。
バックペイントや数々のスコードロンパッチなどこれらはコレクションアイテムで芸術といっていいのですが、違和感なく貼り付け可能です。痛車チックとかじゃないですよ。
わがA-2はプレーンなA-2でありますけど。
ポケットが二つありますが、このポケットに物が入るんであれば財布とかキーとか入れてもいいです。ハンカチとかポケットティッシュ出して鼻をブーとか鳴らすのもイカした野郎だです。切符とか小銭とかもOKね。しかし、このポケットですが、使えません。位置的に上すぎるのと物を入れるための裁断がされてないのですね。ポケットの機能ないくせに、生意気にちゃんとポケットフラップが付いたりします。普通、使えないものは風化するのですが、このポケットなくなるとA-2じゃなくなってしまいます。
これから、A-2の季節。ワークブーツで決めるもよし、コンバースで決めるもよし、墓まで持っていきましょうが決してオーバーな表現ではない、永遠のこだわりアイテムです。
もちろん雨の日は着ません。電車がいかに空いていても椅子に座りません。やむを得ず座る場合、座り皺が背中に付かないよう注意して座っています。今年で3年目ですが、晴れた土日しか着ませんのでまだまだカチカチです。
着ない時期のA-2の保存は収納しません。A-2のために買った市販のなかで一番肩広と思われるハンガーに365日吊るしています。オイルアップは年2回、着なくなる春先4月上旬に1回と着はじめの10月に1回です。マスタングオイル塗るだけです。
遠慮なく着たおしたA-2を街中で見たことあまりありません。日本は暑いですからね。
このジャケットは誰にでも似合うのでなんか色々手を出してしまうんですね。で、次は日本でA-2ブームを作って一世を風靡したリアルマッコイズですが・・。