ペトロマックスのノズルの修理は銀ロウ付けで行う。
銀ロウ付けの材料を揃える
先週燃焼させたペトロマックスのノズルの裏側。なにやら粉が沢山付着しています。なんだろう?これ・・。まぁ、見なかったことにしましょう。
で、真鍮のロウ付けは銀ロウで付けるとは知っておりましたが、母材の使用が常温での話し。ペトロマックスのノズルは常温どころではないので、銀ロウで大丈夫なのかネットでちょっと調べてみました。
灯油は170度〜240度で気化するとものの本ではなくてサイトに書いてあります。ノズルはこれ以上の温度になるでしょうが、最低この温度でロウ材が溶けないことです。つまり、ハンダでは無理であります。また、真鍮の融点は900度であるとか。ということはペトロマックスのノズルは900度以上には絶対にならないということです。溶けちゃいますからね。で、ロウ材には銀ロウ、真鍮ロウなるものがあって、真鍮同士だから真鍮ロウがいいんじゃないかと思われますが、このロウ材、ロウ付けが難しいのだそうです。へたっぴぃがやると母材も溶かしてしまうとのこと。
じゃあ銀ロウでひび割れを塞ごうということになります。しかし、銀ロウには色々種類があるみたいで新富士バーナーのサイトを見ると一般銀ロウと強力銀ロウなるものがあります。一般銀ロウは745度で使用、強力銀ロウは780度で使用と書いてあります。真鍮の融点900度以下でなるべく高めとなると強力銀ロウということになりますので、この強力銀ロウを購入したしだいです。バーナーはとりあえず安いものを。いきなり高いの買って使えないと大変なことになりますからね。で、聞きなれないもの、フラックスという酸化皮膜を除去する融剤が必要とのこと。これがないとロウ材がはじかれるそうであります。
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- バーナー:新富士バーナー RZ-811(1400度から1600度)
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で、手元にコールマンのバーナーありましたので、使ってみました。1300度まであがるというものです。でも、ダメ。いくら暖めても銀ロウは流れません。で、しょうがないので上の新富士バーナーを買った次第です。
で、材料は揃った、次は何をすればいいのだ?
ロウ付け場所を綺麗に磨く。これ、忘れずに。この穴の開いたプレートがガクガクしておりました。クルクル回るようになっています。ここらあたりもロウ付けしましょう。
フラックスを塗る。フラックスはよく振ってケチらずに十分に塗布します。
家庭で行う場合、フライパンでやりましょう。
バーナーでロウ付け箇所を暖める。ロウ付け場所は真鍮本体が赤くなるまで暖めます。あまり一箇所のみ暖めすぎるとこのようになります。
ロウ材をロウ付け箇所にくっつけて流れればOKです。バーナーの遠近距離を調整しながら炙りロウ材を流すように溶かしていきます。
で、やりました。こんな感じ。盛ってます。1個炙りすぎて駄目にしてしまいましたが、失敗は成功のもとであります。ロウ付けは母材の融点とロウ材の作業温度が離れていれば離れているほどやりやすいです。ですからあまり高温にならないような場所はより融点の低い銀ロウを使えばもっと綺麗にできるでしょうね。
燃焼テストは次回の富士見パノラマで・・。
ペトロマックスに関してエア漏れ灯油漏れピンホールの穴埋め等いつでもおいでであります。あっ、シルバーメッキされているものはメッキ剥がさないとロウが乗りませんよ。