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ホワイツ スモークジャンパー White's Smoke jumper

ホワイツのスモークジャンパー White's Smoke jumper これ以上のワークブーツはありません。

が、一言、履けません。

このスモークジャンパー履きこなすことが出来ませんでした・・・。
トゥ部分、鉄が入ってます。しかもカバー付き

後ろ姿でわかりますでしょうか?靴とはそもそも丈夫に出来ていて当たり前ですが、日常生活では布とゴムで十分であります。しかし、これ、ハンマーで叩いて造ってますよね。鉄のたたき出しのように。人の手以外では量産出来ない造りなのです。

このフライパンのような側面。これが踝の形状に合わせてシワが刻まれていく予定でした・・・。

このぶ厚さで縫い方は繊細丁寧です。ステッチも揃っています。腕のいい職人さんというか、靴が好きな人が作ったような印象を受けます。

ソールはビブラムの#700。これが減ったころ、革の黒色の所々が薄く剥がれてクリーム塗りながらメンテナンスしますのでいい感じのグラデーションが出来る予定でありました。

ここに人の肌が入るのです。自分の皮膚がどうなるかは想像できても、ここのあたりの革がどう変化するのか想像できませんでした。

まめが出来て痛いとかそんなレベルではなく、サイズがピッタリであっても、履けない靴があるなんて初めてでありました。

Wesco Jobmaster Vs White's Somke Jumper

でかいと思ったウエスコのジョブマスター、しかし、ホワイツのスモークジャンパーはそれ以上でした。


サイズは同じです。トップの処理はジョブマスターがロールドトップ、スモークジャンパーがカット オフ トップ。どちらが痛い痛くないとか関係ありません。ワイルドかマイルドかの違いです。

靴紐が当たる前の革の厚さも全然違います。柔らさは同じですが、厚さが違う分ホワイツのほうが上質と言えます。

革の表面ですが、写真でわかるかどうか、ホワイツのほうが良くなめされているとでも言うか、あきらかに肌理が細かいです。

ステッチの差はそのまま造りの工程の差につながります。靴のステッチはデザインの一部です。また糸の端末の処理の違い、ホワイツでは当たり前の処置が一方では当たり前でないという、1つ上を見ると戻れないというのはこういうことです。


革の質の違いは見えない所で歴然としております。同じカウハイドであっても、上質さはこれだけの違いがあります。価格はそうたいした違いはありません。あくまでも日本市場での価格差でありますが。


アイレットの処置。縫い目、糸の端末処理違います。

この革の厚さの違い。1.5倍違います。

ホワイツはまさにキング・オブ・ワークブーツです。

何故こんなド・ヘビーなのと反省するのですが、正直申しますと、ホワイツのワークブーツがこんなにド・ヘビーだとは思わなかったんです。何から何まで重厚であります。
確かに革は板のようで硬く厚くではありますが、これが足に馴染むと足の形状にピタリと一致するという世間一般的な評価がありまして、(苦しい慣らしを終了させた結果、馴染むのでありますが)馴染んだワークブーツのカッコいい姿、遠い未来の姿を思い浮かべて物を買ってしまったのです。
苦労して自分のものにするという世界、惹かれるものありませんか?
しかし、馴らす前に足が負けたのです。
このワークブーツはハレーダビッドソンに乗るヒッピーの親玉の靴です。そもそもひ弱なアジア人をターゲットにしてなどおらず、屈強な山岳警備隊みたいなアメリカ人の足を守る為に設計されています。
アスファルトを歩くにはヘビー級過ぎるわけで、膝壊れそうになりますし、今まで覚えたことのない痛み、股関節が痛くなるとか、太ももの裏側が痛いとかあっちこから悲鳴が聞こえてきます。
近所を一周しただけで股関節外れそうになりましたし、こんなの履いてると体が壊れると思いました。足から来る不健康な話題はあっちこっちにありますし、そうなるとこのワークブーツを履きこなすという行為に疑問を感じてしまいました。
スモークジャンパー履いた後にナイキのスニーカーを履くと裸足のような爽快な気持ちを感じてしまいます。
この爽快感を捨ててまで苦痛の選択をこの先何年か選ぶ意味がわからんということであります。
まあ、これは人から言われまして、なる程、おっしゃる通りだと思った次第です。
で、しばらくは足の事など気にする事もなく気持ち良くスニーカーで街を歩いておりました。
しかし、人間懲りないんですね。
ある日、フジテレビのドラマで「薔薇のない花屋」見てまして、レッドウイング履きこなしているのです。主人公の香取 慎吾が。少し触発されまして、季節は冬ということもあって、知らず知らずに足は原宿にあるラギッドミュージアムに向かってしまいました。
そこで、ホワイツのワークブーツを見てしまったのです。履きこなしたワークブーツの数々を。これがカッコいいのです。これらワークブーツを型にはめたご主人様はもっとカッコいいのだろうと想像するのは自然です。
一時期でもワークブーツを自分の型にはめようとする努力を怠った自分を反省しましたね。


で、懲りずにセミドレスタイプのスモークジャンパーを今現在型にはめようと履き続けているわけです。
わかりにくくてごめんなさい、です。