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オリンパス M.ZUIKO DIGITAL レンズを分解する。M.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8 分解

M.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8の分解

ジャンクレンズなので思う存分分解しちゃいます。

      • マウントを外す。


フランジのビス(銀色4個と黒色3個)を外し
接点を固定しているビスを外すとフランジが外れます。


スペーサーのワッシャーが4枚あります。

      • 基盤を外す


ビス1本で基盤をとめています。あとはフォーカスモーターと絞りモーター、得体の知れないフィルム配線のコネクターを外すと基盤が外れます。

取り外した基盤です。

      • フォーカシング部分を分解する

フォーカスモーターからのフィルム配線の金属製のサポートを取り外し、ビス3本を外します。

フォーカスリングとレンズ部分が分解される。

フォーカスリングはこのように2段になっています。

フォーカスリングとのかみ合わせの部分。
ここにはシリコングリースが塗られています。

そしてどこにも繋がっていないフィルム配線

      • フォーカスモーターの取り外し

フォーカスモーターが回転するとレンズが上下に動きますが、レンズは回転せずインナーフォーカス部分が回転します。


非常に小さいモーターです。凄いなー。


で、レンズ部分とインナーフォーカスリングです。

ここに溝が彫ってあってレンズはインナーフォーカスリングがモーターで回転するとインナーフォーカスリングの溝にそって上下します。

インナーフォーカスリングの溝に入るピンは金属製です。


このピンは打ち込まれています。

で、ここで感じたことはレンズのフィルターですがアホみたいに締めこむとストレスがこのピンとフォーカス機構ににかかるので程々にしておいたほうがよさそうです。
また、フォーカスはレンズの一部分を前後に動かしているのかと思っていたのですが、オリンパスのパンフォーカスレンズはレンズを一体として前後に動かしています。

      • 絞りモーターの取り外し

これまた小さいモーターです。
Pentax K-7はレバーでしたがマイクロフォーサーズレンズの絞り調整はモーターであったということが分かりました。
そういえばレバーっぽいのありませんでした。
長いネジ1本とスリーブで取り付けられています。


レンズ面パネルの取り外し

固定方法は両面テープです。


おなじみのこのリングは銀色の部分はアルミ製、青い部分はプラスチック製です。

レンズ部分はビスで固定されていますのでこの切り込みのある部分に爪楊枝などでプレートを外しますとビスの頭が見えてきます。

レンズ部分の分解

ビス3本外すとレンズユニットが取り外せます。

このリングはゴム製です。

レンズ部分は3パーツに分かれていて、前玉と絞り、後玉です。レンズが絞りを挟んで前と後に分かれています。
前のレンズは数枚のレンズがユニット化されていますのでレンズ内にホコリが入ることはありませんが、レンズ内のホコリはこの絞りユニットと前後のレンズユニットに間に入ります。しかも簡単に入りそうな感じですね。

      • 絞りユニットの分解

絞り最小

絞り開放・・だいたい動くのは60度くらいでかね。

で、絞りモーターを分解して絞り部分の分解です。

絞り開放

絞り最小

これが絞り

絞りは5枚羽根でした。

      • レンズ部分

これがレンズ部分
レンズは2分割されています。



この2分割されたレンズユニットの間に絞りユニットがサンドイッチされているのですが、レンズ、絞りユニットはビス3本とワッシャーで固定されています。
光軸調整とかの機構は一切ありませんが、素人はアンタッチャブルな世界だと思います。
レンズ内にホコリが入ったらメーカー行きです。

レンズと絞り関係のパーツ

フォーカスモーターと基盤関係のパーツ

本体部分

本来はこのリング系が金属製だと嬉しいということです。

絞りやフォーカスは超小型サーボモーター使っています。
絞り部分やレンズ部分、フォーカス部分やギア部分は全てプラスティック製です。
これらを時計のように金属製にするとおそらくコストが5倍、10倍になるのだと思います。
そんなレンズ買えませんし、一般ユーザーはデジタル一眼自体使えません。
つまり、小型高性能な電子制御されたカメラやレンズに銀塩カメラのようなロマンを求めていた僕は考え方を改めました。
これまでカメラは解像度だとかセンサーだとか動画撮影だとか色々進化してきましたが、これから先さらに電子制御されメカレスな方向に進んでいくのだろうと思います。
つまり、フィルムを使わないデジタルカメラはカメラの形状をしなくなるのかも知れませんね。