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シマノ XTR…XTR M988 Trail ブレーキキャリパー

シマノ XTR M988 Trail

自転車(ママチャリ)で行ける自転車屋が閉店しました。
富士見に行く道の途中にありまして、住宅の一階を店舗にしたようなショップです。こんな近くにMTBショップがあったのかと思っていました。
数年前からGTとかスペシャとかのハイエンドなMTBやかなり古いシュイン・ローウイルのダウンヒルバイクが店先に置いてあったので注目していたんですが、家からご近所なので行こうと思って行ってみると、開店している曜日というか、時間というか、僕が行動する時間帯に開いていたためしがないので暫く忘れかけていたある日、「閉店」「セール」という二文字がMAVICだとかSHIMANOだとかシールベタベタ貼った入り口に貼ってありました。
で、空いている日に自分を合わせて行ってみました。
「こんにちは」
「…」無視〜
閉店ということなので近代パーツではなくて、オールドパーツとか隠れた逸品あるのかなと思って入ってみました。
名古屋に出張に行ったときにカトーサイクルでお宝パーツ見たことがあって、このお店もひょっとしたらお宝パーツの掘り出し物があるかも知れないと思いましたがあるのは近代パーツばかりです。
どーして近代パーツ揃えてる店が閉店するのだろうか?
「いつ閉店ですか?」
「…飯食ってんの」あぁ〜帰ろうかな
で、2011年の白いFoxが一本ありましたので、あやうく「ください」と言いそうないなりました。危ない、危ない。
100mmクラスのフォークでしたので思いとどまりましたが、う〜んこれは買ってオクで売れば小遣い稼ぎになりそうな値段だなぁと考えていると、はたと、シマノのXTRはあるのかな?と邪気が芽生えました。
で、XTRの箱をしげしげと眺めていると…
「現金だと60%引くよ」と。投売り?
ささっと計算してオクだとセットで2.8マソ位で売れてあれこれ考えて買いだなと思って
「これ下さい」
で、久しぶりにMTBのパーツ買いました。
オクに出そうと思ったんですが、中身見て愕然です。
す・ば・ら・し・いの一言
歴代のXTRで唯一綺麗だと思ったのはM965のディスクキャリパーですが、M985はM965を上回る美しさ。
写真で見るよりずっと上品、これは我がIntense Tracer VPのためにあるブレーキだと思いました。
発売されて凄い時間たっているのでまさに遅まきながらですが、一目ぼれです。
実はIntense Tracer VPは頑張ってXTRにしてたんですが、頑張り過ぎてデュアルコントロールレバーなんてしてたので、困りまくっていました。
しかもあまり美しくないM975でしたので、色々足し算引き算してオクに出すのやめてTracerにくっつけようと思いました。
TracerのデュアルコントロールレバーGaapに移設しようではないか、これでようやくGaapが乗れると喜んでいます。

シマノ XTR M988 Trail ディスクブレーキ

じゃん!箱です。

惜しい、ホントに惜しいのはSHIMANOというロゴは不要です。この書体は釣具のシマノと同じなんですよ〜。
天下のXTRですからSHIMANOはいらないですよね。
それと、こんなに素晴らしい輝きなのに何故、XTRをレーザーエッチングにしないのだろうか?今からでも遅くないです、レーザーエッチングにすべきです。

惜しいなー、なんだこのJAPANとVIAはそれにBR-M985っていう文字…これもいらないです。






このブリードですが、ブリードスクリューっていうものに交換出来ます。
六角の芋ネジのような形状しています。黒いのがダサイと思ったら銀色のブリードスクリューにすればいいのです。
しかし、そんな小さなネジ、誰も見ませんし気が付きません。でも、何故シマノはあえてブルードスクリューなんてものを用意したのでしょうか?
ブリードニップルは緩めてオイルを注入しますが、このブリードスクリューは単に栓のようなものです。オイルを注入するときは黄色いブリードアダプター使わなくてはいけません。

ブリードスクリューとブリードアダプター




で、このディスクキャリパー、ご存知の通りピストンがセラミックです。
セラミックはアルミナで、アルミの約3倍の融点、1/3.5の熱膨張率、熱伝導率はアルミの1/7.5
ですから熱々のパッドに絶えず触れているピストンが熱をキャリパーに伝えないという工夫です。
凄いなー、凄いなー。こういうスペックはある人達には最高のスペックですので、まさに最高峰のレーシングモデルです。
ここにきてXTRはXTとの差別化が旧モデルに比べて歴然となりました。僕には必要ないですけど…。


で、特徴的なものはこの放熱フィンのついたブレーキパッド
素材はアルミ製で、フィンの形状は一言で言ってしまえば気持ち悪い形しています。
シマノは熱を逃がす、蓄えないことに関しては徹底していますね。
このフィンは再利用できません。もったいなーい。
こういうの、ショップに持っていくとリサイクル料金の差額で新しいパッドが買えるようにならないのか。
フィン付きとフィン無しだとメタルパッドで1000円程度違いますから、古いフィンを500円でリサイクルしてみたいな。

恐れ入ったなと思ったのはブレーキパッドの下側はテーパー切ってあります。ディスクローターを入れやすくしているのですね〜。親切、親切。




今までのモデルよりもディスクローターをパッドの間に入れやすくなりました。


シマノ XTR M980シリーズは使うのが勿体ないくらいな大変美しいディスクブレーキキャリパーでした。
で、ちょっとなんかナナフシに似ているブレーキレバーなどを・・・。