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TOMAC 78 Special トマック 78スペシャル

ジョン・トマックが現役引退後にトマックブランドを立ち上げてリリースした 78スペシャル Tomac 78 Specialというマウンテンバイク

昔乗っていたMTBであります。今はフレームに戻してよき思い出となっています。このMTB、記念すべき初フレーム買いなんです。しかもジョニーTのブランド。今はない新井のワールドカップにも来ていました。

MTBが一番元気だった頃に発売されました。一目惚れしたフレームです。カタログには小さく掲載されていましたが、トマック という名前で引っかかり、小さなカタログ写真を毎日眺めておりました。名古屋のとあるショップにありまして、東京からはるばる新幹線に乗って実物を見に行こうかと思っていたら東京のこれまたとあるショップに飾っていることを知り、じゃあと急きょ名古屋行きは取りやめて、東京のショップでほぼ毎週実物を眺めては買うきっかけを待っていました。


この年のトマックバイクは00バックショットに204マグナムと78スペシャル含めて、リアストロークの違う3種類のMTBを発売していました。
素材も高級最先端素材で、00バックショットはスカンディウムチューブ使っていますし、78スペシャルは当時のEASTONの最高峰のアルミパイプ EASTON ULTRA LIGHTを使っています。塗装も厚みのあるパウダーコーティングです。ただ、リヤサスペンションはManitouのBazookaというサスペンションを使っていまして、これもManitouでは最高級品です。これらはManitouの創設者であるダグラス・ブラットバリー氏の設計ですからManitou選ぶの無理ありません。
その翌年に発売された78スペシャルはアルミパイプのグレードがランク落ちし、リアサスペンションがFOX Float RLのエアサスペンションに変更になり、価格も2割以上も安くなりました。日本の代理店もマルイから現在のIntenseの代理店であるファンファンシーに変わっています。
2003年度はどういうわけか78スペシャルは98スペシャルに変更になり、パイプもEastonをやめています。リンク部の部品形状もコストダウンが図られており価格はさらに2割も安くなりました。00バックショットもただのバックショットになり、スカンディウムチューブをやめて、ただのアルミパイプになりました。その代わり、チタンチューブを使ったハードテイルバイクをリリースしています。カラーリングも変更になりパウダーコーティングでなくなりました。トマックブランドも大量生産を狙って普通になったかと残念に思っていました。しかし、素材にはこだわるみたいで2004年度からはチタンフレームはフリーライドバイクにまで及びました。
日本への販売は一時なくなりましたが、現在ではカーボンフレームを使ったバイク、ダウンヒルバイクも展開して元気がいいです。


リアサスペンションはManitou Bazookaの78mmストローク。当然無調整で乗っていました。このリアサスペンションですが、あまり動いた記憶ありません。購入したショップは関東にチェーン店を展開している某プロショップですが、購入したショップの店員に調整方法を聞いても分からないのですね。売りっぱなしかよ・・・です。
私は思うのですが、自転車を購入する場合、オーナー店主のショップが一番です。値段が高くてもです。こういうバイトレベルの店員の店で高価な商品買うのであれば、安く海外通販で買いましょう。
サイトで調べたところ、リンク形状がサスペンションのペダリングロス(無駄な動き)を制御しているのだと書いてありました。言っていることは分からなくもないが、体で理解するのが難しいのがサスペンションです。
サスペンションの恩恵を体で理解することなくフレームの姿に戻ってしまいました。むしろリアサスいらないのではないかと思っていました。

リンクの部分は全てシールドベアリング。削り出しのリンク部品で、この部品だけでも結構なお値段すると思います。


リアディスクブレーキ台座。これがお粗末です。台座をチェーンステイに溶接して、裏から補強の板をチェーンステイに溶接しています。シムを何枚重ねて外してもディスクブレーキのセッティングが出来ません。フレーム削るか、ディスクブレーキ削るか。ディスクブレーキのほう削りました。後年のモデルはリアエンドとディスクブレーキ台座が削り出し一体化しており改良されています。

リアディレイラーはXTRのM950です。現行のM970系のXTRより質感上です。リアハンガーはリプレイス出来ないチェーンステイ一体です。チューンステイの裏側には設計者のダグラス・ブラットバリーの名前が貼ってあります。

フロントチェーンリングもXTR-M950系。トップギアの歯数が多くて素人にはもて余します。46-36-24Tです。現行のM970系は44-32-22Tになっています。

フロントディレイラーはダウンスイングタイプのXTRです。

ステムはRACE FACEのSYSTEM StemでFR用ステムです。確か50mmであったと思います。
ヘッドパーツはお約束とも言えるCRISKINGの高価なもの。いまでも輝いています。この頃はヘッドパーツに金かけることに抵抗ありました。ハンドリングが変わりますよ。って言われても、自転車のハンドリングってどういう意味だと考えておりました。でも、ヘッドパーツはフレームと考えるべきです。下手に交換したり何度も交換するとヘッドチューブの径が広がってしまうのです。そうなるとおしゃかです。と言われたほうが買う気になります。

ヘッドチューブのトマックのロゴ。これはシールですが、ちゃんとクリアコートされています。この青、赤、黒、黄色、緑はチャンピオンカラーなのかな?トマックのウェアにはこのストライプが入っていました。

シートクランプはトマックのロゴである鷹がエッチングされています。ボルト止め式ですが、リキ入っていますよね。

タイヤはHUCHINSONのパイソンチューブレス 2.1インチです。この当時はタイヤと言えばユッチンソン買っていました。チューブレスタイヤもありましたし。

ダウンチューブとBBあたり。

サドルはSPECIALIZED BG Sワークスサドルです。ボディージオメトリーとかいうお尻が痛くならないというサドル。ですが、痛くて変えてしまい、これ以降BGサドルは買っていません。

シートポストはEASTONのカーボンシートポスト CT2です。今はありません。

フロントフォークはリバースアーチのManitou Blackです。エアサスでストロークは確か100mmであったと思います。この当時のManitouは輝いていましたね。

シフターはXTR M950系、ディスクブレーキはシマノXTです。初の国産ディスクブレーキです。


このディスクブレーキはホースがステンレスメッシュなので、一発でフレーム等を削ってしまいます。そこで、よくスパイラルチューブを巻いている人が多かったです。

Manitouのディスク台座はポストマウントタイプです。この当時、インターナショナルスタンダードのディスクブレーキの取り付けはポストマウント台座に変換アダプター取り付ける必要がありました。そのおかげで160mmローターが使えず、170mmローターを使っていました。現在はディスクマウントにあったキャリパーがあります。

この78スペシャルは今見ると古いフレームですが、2000年の発売当時はダントツの輝きを放っていたように目に写りました。リアサスペンションがネックとなり2年ほど乗って部品を外してしまい乗らなくなりました。乗り心地がひどかったのです。当時はサスペンションの調整方法など分かるわけもなく、サグ自体知らなかった時代、いや自分でした。今の最新のリアサスペンションを取り付けて走れば印象ガラリと変わるでしょう。有名なフレーム設計者のモデルですから、どんなものか興味はあるのですが、FOXのRP23ですよね・・・無理であります。