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韓国映画 イルマーレ を見る

韓国映画 イルマーレ(シウォレ)

半ネタバレの感想

ラスト・ブラッドチョン・ジヒョンを見ましたので、チョン・ジヒョン主演のイルマーレをもう一度見てみました。
チョン・ジヒョン主演の2000年の映画。チョン・ジヒョンの魅力たっぷりな映画で、この主人公のイメージがそのままチョン・ジヒョンのイメージとなっています。ようは、ハマリ役だったのですね。原題は「時越愛」だそうです。
時越愛を題材とした映画はクリストファー・リーヴジェーン・シーモアが主演した「ある日どこかで」という名作がありますが、チョン・ジヒョンが主演した「イルマーレ」のほうが身近に感じるのは同じアジア人でも最も日本に近い韓国であるからでしょうか。
映像的には岩井俊二の世界のような早朝の凛とした空気感があって、中山美穂が主演した「LOVE LETTER」のような感じの映画だなぁと思って見ていました。
でも、映画はそういう斜に構えた見方しないほうが本人のためですね。いい映画であれば何でもいいではないかと考えましょう。

ストーリーは2年間という時空を隔ててやりとりした男女の文通の話し。手紙はリアルタイムですが、手紙の中の彼女は彼にとって2年先を生きる女性であり彼女にとって手紙の中の彼は今から2年前を生きる男性です。という設定があります。
赤い糸で結ばれた男女の糸の役目が手紙であったというものです。
お互いの存在は2年の時空を隔てているために、彼にとっての彼女は彼の生きる時代を2歳若くして生きる女性であるわけです。彼女が書く手紙の文面から彼は容易に彼女を見つけ出すことが出来ます。しかし、駅のホームですれ違う彼女はまだ手紙を受け取る前の、彼を知らない彼女です。
つまり、彼女にとって彼は街ですれ違っても単に通行人でしかないというところに映画としての面白みがあります。
お互い時空を越えたところで相手を認識し合っているものの現実の世界では2年の時差がありますので重なり合うことが出来ません。そこで相手が存在している痕跡を探して確かめ合おうとするのですが、そういう男女は果たして再会出来るのか?


ふとしたきっかけから不思議な手紙を受けとり、文通が始まるウンジュとソンヒョン


文通を続けるにしたがってお互い惹かれあうものの


現実は重なり合うことの出来ない時間の壁があります

お互いの存在を確かめ合いつつも


目の前にいる彼女にとって彼は単なる通行人


記憶の断片を繋ぎ合わせることで

実際に存在した彼を確かめて、望みを託して最後の手紙を書きます

2人を結びつけるポスト


もし、将来結婚する相手に会えるのなら時間をさかのぼって遠くから眺めてみてみたいという願望は誰でもありますよね。そして、今を生きる彼女もしくは彼氏を探そう、探せたらあらゆる外敵から彼女もしくは彼氏を守ってあげようなんてことを考えられるロマンチストな人にはいい映画ですよ。
ハリウッドでリメイクされてますしね。

ラスト・ブラッドから実に9年も前の映画です。

こういう映画の楽しみ方は小道具とか細かい演出の妙にあります。じっくり見ることができればいいですね。