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日本/香港/フランス映画 ラスト・ブラッド BLOOD THE LAST VAMPIRE

ラスト・ブラッド

半ネタバレの感想
日本のアニメ 「BLOOD THE LAST VAMPIRE」の実写映画ですね程度の何の先入観も知識もなく見ました。

猟奇的な彼女」で日本でも人気のあるチョン・ジヒョンが主演です。はじめはチョン・ジヒョンに似ているなぁみたいな感じで見ましたが、まさかチョン・ジヒョンだとは思いませんでした。この程度の知識ですのでなんの期待もなくただ刀を持った女子高校生が鬼退治をする。小雪が出てるじゃん。ってな感じで見始めたのです。
チョン・ジヒョンは「猟奇的な彼女」の二番煎じ的映画「僕の彼女を紹介します」にも出ていましたが、「4人の食卓」や「イルマーレ」なんていう映画にも出ていますので、むしろこちらの映画からチョン・ジヒョンを知るほうがいいと思います。
この映画には
小雪
倉田保昭
が出演しております。
バイオハザード」にも似ているし「ブレイド」であったり、「キル・ビル」であったりこの手の色々な映画に似ていると思うのも仕方ありません。アニメのほうは映像手段は日本が最先端いっていますのでオリジナルであり、何の作風、映画に似ているというものではなくキャラクターデザイン:寺田克也であったり、Production I.G制作ですから押井守の作風なんです。

ストーリーはアニメ版をよく踏襲していて結構忠実です。後半は新しいストーリー展開にアレンジされています。どちらがいいかなんてことを比べるのは野暮でありますが、小雪倉田保昭は新しく登場するオリジナルキャラです。小雪は「嗤う伊右衛門」以来好きな女優さんですし、久しぶりに倉田保昭のアクション見れたし、エンターテイメントとしては実写版のほうが楽しませてくれるかなと思います。
主人公のサヤ(小夜)は人間と鬼の血が混ざった吸血鬼です。鬼と吸血鬼がイコールになっていますが、日本の鬼は吸血鬼であったり、ゾンビであったり邪悪なものは鬼でくくられています。このあたりネットを徘徊するとかなり興味深い文章に出会うことができますので 時間があれば調べてみると大変面白いです。
チョン・ジヒョンは少し痩せて見えるのですが、何故この映画の主人公にチョン・ジヒョンが選ばれたのでしょうか?綾瀬はるかではダメなのかとか考えませんか?そうなると日本だけのマーケットっていうことになるのでしょうか。そう言えば、チョン・ジヒョンがセーラー服着て恥ずかしいなどとコメントしていたのをテレビで見た記憶があります。あのコメントはこの映画のことであったんですね。まあ、どういう理由であれチョン・ジヒョンはいい女優さんであるのは変わりないですね。
中盤の見せ所の激しいアクションはCGとワイヤーアクションです。ワイヤーアクションは役者さんに負担をかけるそうですが、香港映画の特許みたいなもので最初はミエミエアクション手法の代表的なものでしたが、今日に至りましては映画の世界ではこのワイヤーアクションは隅々まで浸透しており何ら違和感なく見ることが出来ます。
で、ストーリーですが、背景はベトナム戦争時下の日本での米軍横田基地。人間に代わってオニが世界を征服しようとたくらむオニゲンを追う16歳のバンパイア美少女サヤのオニ退治の話。アニメ版では終わりかたが続編のニオイがするのですが、実写版ではサヤはオニゲンと対決して終止符を打って終わっています。
ちょっと小雪のアクションが手先で終わっているのが残念といえば残念です。背景や映像効果にCGを駆使していて見ごたえありますし綺麗です。しかし、変な原色フィルター通したような映像がちらほらあったり、サヤが潜伏捜査するハイスクールもいかにもヤンキー的な校風であったり、これはアメリカ映画が日本を映し出すいかにも京都的なニオイと同じなんですが、そういう外国人からみた誤解というか感じ方の違いが楽しめますよ。主演がチョン・ジヒョンとわかって2回も見ましたし。
冒頭はアニメと同じ 地下鉄丸ノ内線の車中のはず、地下鉄丸の内線は渋谷行かないので銀座線かも知れません。


車中でサヤに退治される人間に変身した鬼


CIAの2人・・・この地下鉄の車両、時代考証できていますよね!


横田基地


横田基地のハイスクールに通いながら潜伏捜査するサヤ


学校の先生


ともに鬼と戦うことになる実写版ではクラスメイトですが、アニメ版では保健の先生


アニメでの鬼


実写での鬼


ちょっとアニメと実写での鬼が入れ替わっていますね。
鬼との対決。チョン・ジヒョンのワイヤーアクションは見ごたえ満点です。





鬼の頭との対決




横田基地での鬼の頭との対決


鬼の頭を倒して自分の血を与えるサヤ アニメ版はここで終了です。






ここから実写版は異なります。育ての親となる倉田保昭


最後はオニゲン 小雪との対決



アクション映画としてはプロローグがあって、ザコとの戦い、仲間との出会い、生い立ちの説明、ちょっと恋愛があって、最後にボスとの対決、そこで明かされる秘密などストーリーはまとまっています。チョン・ジヒョンの魅力を再確認する映画とは言えませんが、チョン・ジヒョンはこういうことも出来てしまう女優さんなんですね。ということが分かります。
それと倉田保昭のアクション、さすがです。