休日モード

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DENON AVR-X4000

ONKYO TX-SA608というAVアンプを使っていました。
かれこれ4年前です。
オーディオはあまり進化しないのですが、AVアンプは毎年なんらかの新機能が追加されて年ごとの新製品発表となっています。
こうなってくると困るのは販売店。AVアンプは型落ちになるとガタンと価格が下がるので在庫持つのを躊躇います。
特に安くなるのは新製品が出る少し前。
買う方からするとAVアンプこそ型落ちを狙います。
AVR-X4000は60%OFFで売られ始めました。
これは半値の8掛けです。
下位機種のAVR-X2000がAVR-X2000Wになっているので恐らく近いうちにAVR-X4000Wが出るのだろうということは、僕のようなオーディオに疎い人間にもわかります。
で、オーディオの価格です。60%OFFでも利益が出るのです。
一企業を養う為には半値の6掛けで利益が出る世界は必要です。
下衆なことを考えると、
150,000*0.5*0.6=45,000
世の中、半値八掛け五割引が原価だと言われるので、高級Hi-Fiオーディオへの過剰な期待はやめましょう。
逆に言うとメーカーはローコストで絶え間無く鎬を削っているのですね。
売れなければ赤字なんでしょう。
メーカーは競争に勝たないといけないので、毎年、手を替え品を替えパーツを流用しつつ基盤を置くレイアウトを若干変えたり、手間賃もアイデアも大変。
しかし、ヴェブレン効果というのがあります。
中身はなんでもいい、高価であることが人を惹きつける。
http://wwgun.exblog.jp/6170448/
という市場心理を上手く利用しつつ、利益を出さなくてはいけません。
ということで、一度買ったら15年は買い換えないのがオーディオですが、デジタル化の最たるAVアンプはパソコンと同じでサイクルが短いです。

このAVR-X4000は一応ハイレゾ対応(DSD未対応)だったり4K対応だったりするのですが、今のCD資産をハイレゾ化していくなんて無理だし、4KのTVもまだまだ7年は要らないし、いつの間にか3DのTVは店頭から消えかかっているし、かと言って9.1chどころか7.1chも無理なんで、出来れば質の高い5.1chとハイビジョンに重点を置いたAVアンプがあってもいいのではないかと思います。
で、AVR-X4000は7.2ch仕様でサブウーファーを2台繋げられます。
勿論、5.1chでの再生は出来ます。
だから、使わないアンプが2.1chほどずっと眠っていることになります。
勿体無い。
また、AVレシーバーという名前の通り、入力が物凄く多いです。

一般的にはチューナー付きBRレコーダー、ゲーム機、あればCDデッキです。
他に何を繋げます?
iPodは光か同軸、或いはUSBです。
入力が多いということは嬉しいと言えば嬉しいですが、AVアンプの入力で使うのはせいぜい全体の1/3程度。
あとは使いません。
そういう過剰な物を潔く排除して、そのぶん入力基盤の質を高めるか、価格を安くするか、大きさを小さくするかにすれば良いのではないか、Appleを見習おうよと思います。
では、このDENON AVR-X4000とこれまで使っていた普及価格帯のONKYO TX-SA608との聴き比べですが、買った値段は同じでも、価格はAVR-X4000のほうが2倍も高いので違いがあって当たり前なんですが、DENONONKYOの音作りの違いはあるような気がするかもしれない、という程度の違いです。
よく言われている、DENONのほうがよりオーディオっぽいという評価があります。
ダイレクトモードやピュアモードで聴き比べるとわかります。
その通りで、スピーカーをちゃんと鳴らしているような音です。
言い換えると、俺のスピーカーっていい音出すんだ、と思ってしまいました。
アンプの仕事ってこれですよね。
正直に言うと、エフェクトかけると殆ど違いは分かりませんが、まあ、AVR-X4000はスマホで操作出来るので、ちょっと嬉しいです。
アンプの交換は、今使っているアンプの何が不満で何が出来ないのか?
ということを明確にして買い換えるべきだ。
と思いました。
スピーカーのセッティングはリビングの間取りから自ずと限界ありますので、空いているスペースでかつ、歩く邪魔にならない場所に置きます。
あと、スピーカーケーブルがなるべく隠れるように引き回すので更に置き場所は限定されます。
オーディオルームなんていうのは無理なんで、スピーカーの置き方で音が悪くなるという事を言われても書かれても困るわけです。
そこで、AVアンプにはマイクを三脚に立てて、6点くらいモニタリングしてスピーカーを最適化してくれる機能がずっと前からあります。
これは2ch再生のピュアオーディオにはない機能ですから何時も利用していますが、スピーカーの最適化したのとしてない状態を聴き比べても、あまり違いが分かりません。
なんというか、幸せな耳を持っています。
これが、オーディオマニア並みの耳を持っていれば、この性格からしてあれこれ無駄な事やってしまって、多分、破産するのではないかと思います。
で、iPodのwaveサウンドをコアキシャルで繋げてフロント2chで聴きます。
5.1chで聴きます。音が横に薄く広がります。
濃口醤油が薄口醤油になった感じです。
音がグレードアップしてるに違いない。やはり、買った値段は同じでも、価格は2倍。
幸せな音に聴こえる。
買って良かった。コアキシャルのケーブルも、スピーカーケーブルも、サブウーファーケーブルも付属品ではなくて、Amazonで1番安いケーブルに変えたし、良い音だ。
こういうのを、世間ではオカルト&プラシーボ効果というそうです。
まんまとハマっているわけです。
http://homepage1.nifty.com/iberia/column_audio_goldmund.htm
で、プラシーボ効果は誰でも簡単に陥ってしまうもんだ、これはクスリと同じだ。
一度陥ると抜け出せない。
おかげで、わけの分からない根拠のない物に浪費してしまうのです。
オーディオはおめでたい世界です。
これで、年末からコツコツと始めたAV環境は全て整いました。
来週には明ける残り少ない梅雨は部屋で音楽を楽しみましょう。