Kaitendoh Horror Figuer Series Zombie Girl 回天堂 ゾンビガール

スプラッター系は苦手なんですが、スプラッター系の代表とも言えるゾンビのフィギュアが箱から出てきました。
なんでこんなの持っているんだろ？
もはや、なんでもアリな感じになりましたが、これはゾンビガールと言います。

ホロ酔い加減で夜遅くの帰宅。
人通りの少ない住宅街の街灯の下、このような方がフラフラ歩いてきたらどうしますか？
お嬢さん大丈夫ですか？救急車呼びますか?って聞くと噛みつかれてしまいます。
で、ゾンビとはWikipediaによると「生ける死体」だそうです。
生ける死体・・・Living Dead？そういえば、昨日は一日死んでたよか、死んだように寝てたからわからなかったというようなことを言ったりしますね。
まあ、悪い意味で復活したものをゾンビと呼びますので、色々と転用されて使われていて「お前、ゾンビみたいだな」と言われることがしばしばあるような方は笑っていてはいけません。
この、回天堂のゾンビガールですが、原型誕生は2009年で、ポリストーン版は2011年です。回天堂ホラーシリーズというくらいですから、シリーズ化されていてゾンビボーイとか、ゾンビクイーンとかあるのかなと思っていたらゾンビガールだけです。
こういうアニメ的なリアルタイプのフィギュアは日本独自のものだと思います。
そういえば、安部総理は日本のアニメ産業を「日本文化産業戦略」の重要な一つの柱としてとらえ、いわゆる日本のポップカルチャーを産業として世界に発信していくことに言及していましたので、これはアキバ的には日の丸背負ったことになって浮き足立つのではないかと思います。
僕が持っているのもはポリストーンの塗装済み完成品ですが、あまり良い出来ではありませんので世のリペインター達はこれを物凄く変身させているはずです。
では、このゾンビガールですが生前はどんな人だったのでしょうか？
あれこれ考えてもしょうがないので、とりあえず色々写真を撮りました。

ゾンビガールの詳細

ポリストーン版となっても造形的には評判通り高次元ですから、オリジナルレジンキット版のクオリティーはさぞかし高いであろうと想像できます。
でも、ポリストーン版になって色塗りがイマ三くらいです。
ポリストーン塗装済み完成品とはこんな程度では無いはずですが、色々と愚痴っちゃいます。

• • • 服装

服装の色塗りが絵画的な筆塗りのような感じで精密感がない。
全体に茶色系になってしまって色合い的に美しくも面白くも無い。

• • • 骨の塗装に代表されるのですが、

上から塗っているだけです。塗装ですから上から塗るのは当たり前ですが、塗装の表現として中からむき出しているような塗装ではなく、単にモールドに簡単に単色をのせているだけのような塗装です。こういうのがあちこちに見られます。
塗り残しなんて言語道断です。

• • • 傷口

塗りが単調です。ツヤのある部分、半ツヤの部分があってもいいのではないか、いや、あって当然なんです。
色も赤、赤黒く、ピンク系、青、などのなまめかしさが感じられずリアリティーがないです。

• • • 肌

ゾンビだからなのでしょうが、艶っぽさがないです。
肌色に関しては凄いとは言えないですが、これも筆塗りっぽいというか、服の質感と肌の質感が同じです。
このフィギュアの最大の欠点は全てのパーツごとの素材感が同じであるということだと思います。
であれば、いっそのことAFVっぽくしてもいいのではないかと思います。

• • • 目

アイラインが面相筆で一本アッサリと描かれています。
これも目と皮膚との表現の仕方が同じであって、立体感や個別感に欠けます。
塗装がはみ出ているとかいうのはないですが、塗装がパーツごとにちゃんと塗られていない部分と、ここをこの色にしたとか、いや、この色の方がいいんではないかとか、骨などみるともっと周りと違和感の無い色合いにしたほうがとかいう希望は捨てても、全体的には塗装の素人さが雰囲気をダメにしています。
原型がいいのに塗装でダメになるという、詩やメロディが良くても歌がイマイチで名曲にならなかったけれど、他の歌手が歌えば最高になるような…感じのフィギュアです。
勿体無いですね。
では簡単ではありますが、このゾンビガールの立場的なものを説明させて頂きます。
ゾンビより知能がはるかに高い吸血鬼的な階層ですが、ゾンビには三種類あってお墓から出てくる正統派ゾンビでいわゆるエルダー種のゾンビ。
それと噛まれて感染してゾンビになるレッサー種のゾンビ。
しいて言えばロード種と呼ばれるゾンビの始祖が何処かにいるはずです。
一番始めにゾンビになった人なんですが、恐らく、周りの人間から生き埋めされたんじゃないかと想像します。
じゃあゾンビガールはなんなんだというと服装から見ると明らかに噛まれてゾンビになったレッサー種のゾンビで、階級からいうと一番下層階級になります。
人間的に言うと一番可哀想な被害者なのでそう思うとこのフィギュアを見てぁお、気持ち悪いと言えなくなります。
そういう事で、きっと、楽しい人生があったのです。
このフィギュアはレジンキットでの再販はないので、せめて格好良くリペイントしてくださるリペインターの方がいましたら、コメント下さいまし。