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Flycam Nano DSLRとOlympus OM-Dのバランス調整…MTBの動画が10倍良くなる。

最近、MTBの動画はライドよりカメラワークに目が行ってしまう。

Camera stabilizer


こういう動画は良く見るのですが、特に1:38あたりからの地面に沿ってMTBを流れるように撮影してる追い撮りはどうやって撮っているんだろうと前々から思っていたのですが、お恥ずかしい話、僕は今頃知ってしまったのですが、カメラスタビライザーというものを使っているのです。
あと、大がかりなものでは映画などではお馴染みのCable Camという文字通りケーブルを貼ってカメラを流すという撮り方もあります。

Cable Cam+Camera stabilizer


カメラスタビライザーは古くはスタンリーキューブリックの「シャイニング」の映画でも使われていたようです。
子供が三輪車でホテル内で移動するシーンや迷路で走るシーンです。スターウォーズのXウイングが飛び交うシーンなどの3Dのバーチャル空間を行き来するような映像表現なんですが、歴史のある撮影技術なんですね。そんなことも知らない自分はレールでも敷いているのかと思いました。
このMTB動画ではFlycam Nanoというカメラスタビライザーを使っています。
で、カメラスタビライザーを検索してみると、色々な種類がありますが、とても素人が手を出せるようなものではありません。
しかも、かなりの熟練が必要だというものばかりで、カメラスタビライザーの為の講習会などもあります。
iPhoneやGoPro用のカメラスタビライザーも各種販売されているので需要はあるのですね。
例えば

ステディカム・スムージー



で、カメラ用にも各種販売されているのですが、例えば

Glidecam V-8

値段はおいといてもルックス的に無理

この程度ならどうだろうと・・・ただし値段が5万円以上もするのです。

Glidecam HD-1000


でもよく似たもので、お値段半額以下で買えるFlycam nanoというものがあります。

たまたまオクでお安く出ていたので落札してみました。

Flycam Nano

ダンボール箱の中にいきなり入っていました。生産国不明ですが、この無国籍な商品はAmazonでも売っているのです。
普通、写真付きの化粧箱ですよね。怪しい雰囲気ぷんぷんします。

こんな感じの部品です。

カメラを取付けるクイックシューが入っていたのですが、プラ製です。
こんなのに大事なカメラ任せられませんからちゃんとしたクイックシュー買いました。


ここがこのスタビライザーの要となるベアリングの部分です。

ベアリングが左右の回転をアームの部分が上下、取っ手の部分が横振りで自由に動きます。
ただ回転運動で動く範囲の手振れ補正ですから、純粋に垂直水平方向のブレ補正とはならないです。ですからちゃんとバランス取っても動かし方に気をつけないとブレてしまうということです。
ただし、レンズはちゃんと被写体捉えています。
で、これがカメラを載せる部分です。沢山穴があいてあってカメラとレンズの重心とFlycamの芯棒と合った穴にカメラをセットするというものです。

そしてこのボルトを緩めて前後左右にカメラ雲台を移動させてバランスを取るのですが、まず、無理と言ったほうがいいです。
出来ないことはない、頑張ればちゃんとバランス取ることも出来ます。ただ、バランス取るのにじゃあ2時間かけますか?というと嫌になりますよね。
僕の場合、幸いにもカメラが軽すぎて雲台を重くしなくてはいけない事態になったので、そのような苦労をせずにすみました。


これが問題のウエイトの部分
フルセットしてカメラ乗せるとまず片手での撮影は無理です。
ましてや、こんなの持って走るなんてもっと無理。重すぎです。

しかし、幸運にもOlympus OM-DにPanasonic 8mm fisheyeのレンズの組み合わせではウエイトを全て取り外してもカメラ側が軽すぎてバランスが取れない事が判明。
雲台重くするかと思っていたんですが、困った時のインターネット。
フォーカシングレールを使ってカメラを微動させてバランスを取ってらっしゃる方がいたのです。
これまた幸運にもマクロレンズ買った時に一緒に買ったケンコーのフォーカシングレールを持っていたので、これを使って少しカメラ側の重さを稼ぐことにしました。



まず、芯棒を一番短くして平行のバランスを決めていきます。
Olympus OM-DにPanasonic 8mm fisheyeのレンズの組み合わせではウエイト1枚でしたが、ウエイト入れはスカスカになりますのでスポンジを詰め込みましてウエイトが動かないようにしておきます。

ウエイト枚数が決まったら横にした芯棒の平行がでるまで、1円玉や5円玉とか入れて微調整していきます。10円玉一枚でバランスが取れました。

で、バランス取りですが、
フォーカシングレールを動かしてカメラ雲台を回転させた時にカメラ雲台があらゆる位置で停止するまでバランス調整します。
縦位置で停止

横位置で停止

斜め位置で停止

そうしますと芯棒を斜めの位置にしてもそのまま停止します。

カメラ雲台を回転させても斜めの位置は変わりません。
つまり、どのような状態にしてもベアリングの位置で均衡が取れてしまうのです。

最後に足を伸ばしてカメラが垂直方向に戻るのを確認し、垂直のまま停止することを確認します。

斜めっている場合、再度横位置の微調整をします。このままカメラを回転させておかしな偏芯がなければたいていOKです。
バランスを取る微調整なんですが、小数点以下の世界でした。
それを大雑把な精度の雲台で行うのってやはり至難の業だと思いますので、軽いカメラで使う方はフォーカシングレール使うことをお勧めします。
フォーカシングレールがあると初めてでも30分程度でバランス取れますよ。
あと、僕のように腕力なければ両手で保持したほうが楽です。
実際は体が付いていけばいいですが、とりあえずこれでワンコの走りを追ってみようと思います。
その後この取っ手の部分をKuwahara Gaapに取り付けて自転車で動画を撮ってみようと思います。