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Paul components Powerglide Rear Derailleur・・・ポールのディレイラーを分解する。

Kwahara Gaapの部品が揃ったので、使えるようにする。

色々試行錯誤あってフレームを素人塗装したまま放置していたKuwahara Gaapですが、主だった部品が揃ったので組み立てに入ろうかと思い始めました。
が、遅々として進まないのは最近は中古ショップで程度のいいビンテージものを見るのが好きになってしまい、あちこち徘徊して結構忙しいのです。
今の自転車のパーツはカーボンフレームに似合うように出来ているので、やはり自転車は金属だと思っているとどうしても最新のパーツに魅力を感じないのです。
先日は東十条駅の近くのランプの宿のようなショップにたまたま入ったのですが、なかなか渋い自転車があったので店主にこれ売り物ですか?と聞いてみました。
フレームはフランスのブッチヨだっけかな?でアルミのラグ接着だからフレーム的には寿命だから売れないんですよ。と言われました。
接着の寿命は乗ろうが乗るまいが8年だそうです。
カーボンにアルミの接着やチタンにカーボン接着などという異種材の接着はもっと寿命が短いので買わないほうがいいとのことですが、アルミのラグにアルミパイプの溶接ではなくて接着なんです。それだけで珍しいですよね。
コンポーネンツはシマノのDURA ACEの二代目でした。
このショップは新車販売というより自転車のレストアショップのような感じで、今の僕的にはピッタリなショップです。
何が凄いのかっていうとGTのRTSのフレームが新品で二台、キャノンデールのBMXの完成車が売ってたりします。
またオリジナルシクロクロスフレームに新品のROCKSHOXのMAG21のサスペンションしかも700C用のサスペンションが取り付けてるフレームが天井から吊るされてあったりします。
人目を惹くのがDE ROSAのクロモリに1994年製のCampagnolo Chorus新品を組み込んで壁に飾ってあります。
売るためではなくてツールで5連勝したミゲル・インドゥラインが好きだったので個人的趣味で組み立てたということですが、本人はお客さんにはカンパは薦めない、やはりシマノの105であったりアルテグラだといいます。
若い頃はレーサーであったり、世界を放浪したりして結局、自転車ショップを始めたそうですが、ビジネスというより自転車が好きな趣味の延長のようなショップでした。
今はこういうショップは絶滅寸前ですよね。
ただ、ここは家から遠い。

ポールのリアディレイラー

で、このような感じで古い自転車を置いてあるショップに入っては探索していたのですが、程度のよくないPaul Powerglideを浅草辺りの某中古ショップで見つけたので買いました。
二階の倉庫のようなところにあった古いGTの完成車に取り付けてあったのですが、リアディレイラーだけ無理言って売ってもらいましたが、そのために僕のスラムX-9も手放しました。


サイクリー評価ですとD: 年式相応のキズあり になります。
ただ、前オーナーの保管状態が非常にいいので錆などは一切なく、Oリングもきっちり生きていました。
20年ほど前のディレイラーですのでテンションかけているねじりバネやトーションバネがへたっていたら、困った時のバネ屋.JPでお願いするか、と考えていましたがテンション系のバネは指が痛くなるほどテンションかかっていました。
で、いつものように全バラシしてそれぞれ磨きをかけて、交換できるパーツは交換しちゃいます。
このディレイラーは完全に分解出来ます。

パーツごとの連結はこのような真鍮棒です。真鍮棒が抜けないようにするCリングはE形止め輪とうもので規格品です。
連結が真鍮棒ですよ〜。

E形止め輪(材質はバネ用鋼)

近似する型番は11040
内径4mm(-0.12mm)
外径9mm(±0.2mm)
厚さ0.6mm(±0.04)

K形止め輪(材質はバネ用鋼)

近似する型番はT5304-31
内径6.35mm(±0.08)
厚さ1.2mm(±0.04)

調整ボルト(プラスネジ)と圧縮バネ

ボルトM4×12
圧縮バネ:線径0.8mm、外径6mm、自由高12mm、たわみ7mm エンドは研削処理
この圧縮バネはたんに調整ボルトの緩み防止のようなものなので、内径が4mm以上、外形が7mm未満、自由長15mm未満であれば適合します。
しかし、こんな小さな変速的にはどうでもいいバネですがちゃんとエンドが研削処理されています。

ディレイラーの取り付けボルトのOリング

近似する型番はP8
材質NBR
太さ1.9
内径7.8
これらのパーツは全てMONOTAROで買えます。

プーリー

さすがに古いのでプーリーはオリジナル使いません。ガイドプーリーもテンションプーリーも同じものです。
材質は樹脂製です。
ただ、シールドベアリング使っています。意外にもシールドベアリングの状態はよくてまだグリースが残っている状態で、ゴリゴリ感はありません。
ベアリングの型式は625RSというもので、日本製ですとNTN製の625LLBが代替品となります。
オリジナルにこだわるならベアリング交換となりますが、CNCの本体に樹脂製のプーリーはあまり格好良くないのでKCNC製に交換します。

プーリー交換するので捨ててしまうのですが、プーリーのベアリング押さえです。
ベアリング側が一段盛り上がっています。この盛り上がりがあるのでプーリーは若干ですが斜めに動き変速性能を上げているようです。
シマノの場合、リアディレイラーのガイドプーリーは変速にモロ影響をもたらすのでガイドプーリーに適して作られているのでテンションプーリーとは若干形が違います。
シマノってこういうところが細かいです。

で、アルマイト塗装ですが、アルマイト塗装は色あせるものだということがわかりました。
色あせたアルマイトは剥がして再度アルマイト塗装するのかというと、精巧なCNCは無塗装に魅力があるので頑張ってポリッシュに磨き上げようと思っています。
で、次はアルマイト剥がしです。