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IRD DEFIANT CRANKSET・・・自転車レストアの雑誌とIRD デファイアントロード トリプル クランク

今年も今日で終わりです。
久しぶりに買った自転車の雑誌
なんですが、隅から隅まで読みました。

今、興味がある事が沢山書かれていました。
雑誌は雑誌ならではの企画力で勝負してネットに負けないコアな情報を印刷する事で売り上げ部数増やすしかないのですが、ビビっと来ました。
自転車のレストアです。
MTBやロードもレースなんかを目指しているのだと最新のバイクになるのですが、まあ、カッコが良ければいいじゃん、となると別に中古であろうが1970年代物であろうが錆びてようがチェーンが付いていれば良くて、ママチャリなんかはシングルスピードで日本の街をガンガン走っています。
で、8速のクランクが非常にカッコ良い。
ロードマン憧れのパーツはシマノDura-Aceなんですが、最近の新幹線のようなデザインとトータル変速性能を上げる目的からか、標準のPCDとか一切無視して独自のチェーンリングになったりしてて面白みがない。
と思っている方、沢山いらっしゃるはずです。

シマノDURA ACEがだんだんおかしくなっていく変遷





僕はその中の何人かのうちの1人で、クランクの趣向も変わりまして、太いクランクより細いクランクの方が好きになってしまい、多分、ヤフオクに出さない約束でタダで最新のDura-aceあげるよと言われても、かなり嬉しいかも知れませんが、一生、自転車に取り付けることなく終わってしまいそうです。
もう、最新のカーボンだとかそういう自転車よりスチール系のラグ溶接の管理が悪いと錆びてしまうような自転車に興味湧いてきたよという方、沢山いらっしゃるはずです。
僕もその中の何人かのうちの1人ですが、ということで、今は貴重品となりつつあるランドナー系のパーツが物凄い魅力的に思えるのですが、いざ、自分の自転車に取り付けようと思うと色々問題が出てきます。

      • まず、手持ちに8速の変速機がない。
      • それと、スクエアタイプのBBが普通に買えないし、BBの軸長がクランク買うまでよくわからない。
      • さらに、MTBの8速化は逆にお金がかかる。
      • 最後は、色々考えると面倒臭くなってしまう。

で、面倒臭くなったので組み立てるのやめようと思っていたKuwahara Gaapなんですが、IRDというメーカーが現行の10速、9速コンパチのPCD110、74でJISテーパーのクランクでしかも、8速が主流だった頃のデザインを踏襲したトリプルクランクを販売していたのです。
これを写真で見たときにはそれほど凄いとは思わなかったのですが、実物を見たときはなんと美しいクランクなんだろうと思ってしまいました。
で、BBとともにゲットしましたので紹介します。

IRD デファイアントロード トリプル クランク

重さ:734g



このクランクのデザインはまさに、スギノや初期のDura-aceやホワイトインダストリーズです。
カッコ良いなぁ〜。
高級アルミの削り出しではありませんが、この鋳物感がなんとも言えない。
型にハマるというとあまりいい意味では使われないですが、型にアルミが溶けたの入れて、不良品は型にハマらないで「す」があったりして町工場的でいいじゃないか。
と思っていたらアルミ冷間鍛造という、あのグッと押して固める製法で出来たクランクらしい。じゃあ、「す」はないわけです。
それどころか、仕上げが実に美麗です。
ひさしぶりに自転車のパーツに魅せられてしまいました。
では、アルミ冷間鍛造の精密さと仕上げの綺麗さですが、




チェーンリングはCNCですが、鏡面バフ仕上げです。

アームのへこみは旋盤で削っています。

というくらいにCNC以上の出来栄えです。
このIRDのトリプルクランクのインナーギアはミドルギアに取り付けられています。スパイダーではないのです。


スパイダーとクランクは一体型です。チェーンリングとの組み合わせも精密そのものですが、アルミ冷間鍛造の精度の高さがわかります。

このクランクの作りはアルミ冷間鍛造と旋盤の削り出しを併用した作りです。
バイトの跡が見えたりします。


値段はお手軽な価格ですが、仕上げは値段以上のものがあります。
レトロなスタイルで9速、10速化を狙っているのでしたらこのIRDのトリプルはお勧めですし、高いお金払って一昔前のビンテージクランク買うよりいいと思います。
買って良かったなと思えるクランクでした。

で、後はレトロな8速によく似た9速対応のディレイラーを必死で探しているのですが、ないのです。
しょうがないので、8速のディレイラーを探して9速で使うしかないのですが、9速用のXTRのシフターに9速用のアルテグラスプロケットに8速用のリアディレイラー取り付けて変速出来るのかというと、とあるランドナー乗り、仮にBQさんとしておきますが、BQさん曰く、出来るに決まってる。というのです。
根拠は俺は7速を8速で使っていたといいますので、段数的には比例しているのですが、チェーンの幅とか、チェーンラインとか軸長とか、そういうよく分からないもの大丈夫なの?
大丈夫ですよ。やった事がある。
適当でいい加減な人の理論は疑いの眼差しになるのですが、やった事がある。という、実践したものに関しては、事実なので信用します。

TANGE LN-7922

重さ:242g
クロモリ中空シャフト

で、BBなんですが、シェル幅68mm、軸長118mmのJISテーパーのものです。
何故TANGEなのかっていうと、軸長118mmがショップにTANGEしかなかったからです。それでも今では高級な部類にはいるTANGEのBBです。
Kuwahara Gaapは軸長は116mmだったんですが、何故、118mmにしたのかというと、軸長が分からない時は軸長は一つ上のサイズを使え。ということを何処かで誰からか分からないですが、かなり前に言われたことをうる覚えで記憶していたのて118mmにしました。
とにかくですが、チェーンラインなどという何処かの寸法を足したり半分にしたりして何かで割るなどということを行うと平気で1mm、2mmなんて狂うものなので、なんだかんだいいつつもいい加減で、自転車の調整は最後はこんなものかなで終わりです。
で、IRDのクランクは48Tです。
昔のXTRの46Tが重くて踏めないという残念な人にはこの歯数がなんとも優しい。
これで今後、アウターをメインにして走る事が出来るかもしれない。
やったー!
肝心のリアディレイラーなんですが、8速まで選択肢を広げると色々ありました。
で、続く。