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鉄道模型ちゃんねる・・・驚いた、鉄道模型の世界、昭和の熱海に151系「特急こだま号」が走る風景 その2

鉄道模型ちゃんねる・・・昭和の熱海の鉄道ジオラマ作成を行うTV番組

で、現存する建物の作成です。
声を大きくしてこれは熱海だと言っても熱海にあった建物がなければ熱海じゃないので、デフォルメも大事かと思いますが現存したり、当時あった建物は特徴を捉えて再現しなくては、「あぁ、そうだね熱海だね」ということにはなりません。
ここからがゲージ・マイスターの腕の見せ所なんですが、これはTV番組です。滑るとチャンネル変えられてしまいますし、マイスターとういう称号が泣いてしまい、しまいに笑われてしまうのでここは期待が高まるのです。

熱海市の歴史的な建物・・・起雲閣

現在は熱海市有形文化財だそうです。
昭和の時代は旅館であったそうです。




ここでマイスターが注目したのが平面ではない波打った窓ガラスで、昔の窓ガラスはこのように波打っていたみたいです。
この建物を作成するポイントは古い窓ガラスと・・・

タイル地の洋館のサンルームだそうです。
どのように出来上がるのか楽しみですね。こういう精巧なミニチュアの世界というのは眺めてて楽しいです。

で、なにごとも現地調査ってことで実物の建物の色々な寸法を測ったりしてパソコンで模型用の図面をひきます。
建築家でもないのに現物を見てこういう組み立て用の図面を書けるところがやはりマイスターと呼ばれる所以です。

使用する素材は厚紙で、レーザーカッターでくり抜いていきます。
しかし、レーザーカッターなんていうツールを個人で所有しているわけないので業者さんに注文してカットしてもらうんでしょうね?

で、いよいよレーザーでカットしてもらった厚紙で出来た建物のパーツを組み立てていくのですが、病的なまでのこだわりがあります。
これ、売ってくださいと言ったらいくらで売るのでしょうか?


このように壁と柱や桟との凹凸も0.1mmの厚みで表現しているのだから凄い。

窓ガラスの引き違いをも再現しています。


マスキングテープによる塗りわけが不可能だということでこのように塗装済みのテープを貼っていっています。

精巧ですね、湿気とかでふにゃふにゃにならないだろうか?

壁と壁のつなぎ合わせもバッチリ

で、完成。
厚紙で出来ているとは言われてもわかりません。模型の世界ではプラ板という素材が売られていますが、厚紙でここまで作ってしまうとは恐れ入ったの世界です。

次に製作に当たってのポイントだと言っていた古い窓ガラスの波打った表現ですが、0.08mmのフィルムにメディウムという油絵の固着材を塗って表現しています。


言われなければ気が付きません。目ざとい人なら窓ガラスの歪みを接着剤のはみ出し痕とか勘違いされそうです。
説明されて始めて理解される苦心なんですが、こういう苦心、現実の社会では報われないことが多いいです。


で、和館「麒麟大鵬」の完成です。
色々こだわって苦心して完成したものを見てみるととてもあっさりしています。
この建物を鉄道模型ジオラマの中にある数々の建築物の中に組み込んで果たして何人の人が、おぉっ!これ凄くないか?って気が付くでしょうか?
こういうことを趣味でやっている人は気が付くでしょうね。

お次は陽の当たるサンルームにこだわりたいという同じ敷地内にある洋館「玉姫・玉渓」です。
厚紙で建物の壁を作って

こだわる陽の当たるサンルームのガラス屋根を作りこんで行きます。
ガラス屋根のパーツ数は5点。

屋根にすりガラスのような半透明のフイルムを接着した骨組みを接着します。
接着剤を点付の様な感じで薄い、細い接着面に着けていきパーツを接着するのですが、よくこんなことが出来るよなの丁寧さと正確さで組み立てていくあたりは、やはり、人間業ではないと思ってしまいます。

裏からすりガラスのフィルムを挟むようにもう一つの骨組みを接着しています。
なにごとも現地調査ですが、それにしても外観を見ているだけのはずなのに構造まで理解して、それをパーツ化して作り上げてしまうなんてよく調査していますねの一言で済ましてしまうと怒られそうです。


で、サンルームの綺麗なタイルは写真を縮小して印刷したそうです。




いやー凄いですね〜!こういうのを職業にして利益を得ているのでしたら流石プロって言えるのですが、単に趣味の世界でここまでやってしまうなんて、恐るべし鉄道模型のディープさです。
で、先ほどのすりガラスの屋根を取り付けて

洋館の完成です。

和館と洋館を並べてみると存在感バッチリです。
弟子入りしたいぐらいです。

で、熱海といえば旅館、熱海のシンボルといえる「つるやホテル」を作ろうと頑張るらしいです。