aniary/アニアリ ヌメレザー ブリーフトート NL-01-02
aniary/アニアリ ヌメレザー ブリーフトートはとても軽い革製のカバンです。
カバンは好きです。
僕にとってのいいカバンの条件があります。
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- ジャストなサイズ
- 大きくない。でも、必要なものはみんな入るけど、膨らまない程度の大きさである。
- ポケットに入れるものを決めらる。
- これが大事なんです。毎日絶対に忘れてはいけないものを入れる専用のポケットになるような形状や大きさのあるポケットが付いている。
- 金具に刻印がある。
- チャックやフックやボタンに刻印がある。これは、カバンを作るメーカーのステイタスの現れで、プライド持って作っている証拠です。
- 軽い。
- 許せる重さは800g程度です。
- 素材に適したデザインである
- 素材は問わないが、革には革のデザインがあると思うので、革バージョン、ナイロンバージョンがあるカバンは買わない。
- 革のコバの処理は当たり前
- 革のコバが裁断のままというのはアリエナイことです。普通、磨きます。コバ処理は磨いて艶を出して染料で染めているのが基本でアクリル塗料でテカリ感を出しているのはよくないです。
- ジャストなサイズ
吉田カバンのチャックに付いているヌメ革はアクリル塗料のものがあります。
そんなこと言ってると確実に5万円以上してしまいますし、海外ブランド品になってしまいます。
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- で、重要なのは
- 安いということと、ジャパンメイドであることです。
- で、重要なのは
で、四月より人事移動ありまして、心機一転カバン買いました。
吉田カバンはたまにビビットしますが、すでに飽和状態で、カバン見に行っても吉田カバンはスルーしてしまいます。
他のかばん屋の商品見ていいのがないからしょうがない、吉田カバンにするか・・・。という、これって日本のカバン業界ヤバイのではないか思ったことあります。
このたびアニアリ(aniary)のブリーフトートバックを買いました。いいのかわるいのか分かりませんが、大きさと、ジャパンメイドっていうことで買いました。
webの文言見ると革もジャパンメイドであると。しかもナイロンのような軽さとしなやかさと耐久性を持った革を自社開発しているこだわりに、ちょっと打たれるものがあって買ってみるかと思ってしまいました。
最近、物買うっていう行為ですが、物作りの思想とか、意気込みとかがデザイン以上に重要になってきました。
カバンはこうでなくてはいけないという頑固な職人魂みたいなものにお金を払ってもいいというようになってきました。
でも、なかなかそういうのって高くて買えないんですが、商品は売れてはじめて次があるので、うんちくはわかったからもうちょっと安くして下さいになります。
アニアリ(aniary)は、よくMEN'S ClubやBiginで紹介されているカバンメーカーですが、線の細いちょっと女性っぽいカバン作っています。
雑誌で立ち読みしていたので気になってたんですが、カバンってヘビーデューティーでしょう、っていう妙な嗜好があって、革は厚い、ナイロンはナイフを通さないとかわけの分からないスペック求めていましたので、そういう風潮が生まれたころにようやく自分のお金でカバンを買えるような身分になったことが原因なんですが、吉田カバンのヒートなんていうのはバリスターナイロン使っていて防弾チョッキの素材で、アクセサリーにはマグライトがぶら下げられていてまるでSWATじゃないかと思ってショルダーバック買ってたりしましたが、家で飼っていたデグーというげっ歯類にいとも簡単にかじられて穴開けられて以来、通常使うカバンの耐久性で防弾チョッキの素材だとかナイフ通さないとかは特殊すぎるスペックで、カバンとしての耐久性はいい風味に劣化していくための耐久性が必要で、平和に使うサラリーマンは一度傷が付くとクズ同然になってしまうような、タフさが売りのカバンはよくよく吟味しないと一瞬にして使い物にならないものになってしまうのだと言うことが良く分かりました。タフさが売りのカバンは一部がタフではダメで、ヒートはアクセサリのマグライトがいつの間にか電池入れるネジが緩んでしまい外れてしまうということがあって、僕はなくしてしまいました。世の中の吉田カバンファンはこのマグライトを外して使用している方もいるくらいですが、それはイカンだろうと思います。
つまり、タフにするなら全部をタフにしないとダメなんです。
通常カバンの中に入れるフルスペック
僕は家では仕事しない派なんでカバンの中に入れるのはほぼ趣味性のつよいのばかりです。
みんな入れるとこんな感じに入って、チャックしめても膨らみません。これはどういうことかというと、小物を入れるポケットがお互いに干渉しにくいってことです。
つまり、ポケットに入れるものを決められます。物忘れ激しい僕のようなアホウにはこういうの嬉しいことです。
世の中機能的っていうのがあるのですが、機能的っていうのは多機能とは違って、一つの機能が有効的に機能することを機能的っていいます。
吉田カバンにはショルダーになったり、リュックタイプになったり、手持ちになったり色々持ち方のバリエーション変えられるブリーフバックってあるのですが、これは機能的ではなくて多機能っていうことで、多機能なくせに一つ一つは機能的ではないので、使うバリエーションはいつも同じじゃないかみたいになります。
そういうのはいらない機能でそのために機能的でなくなってしまうというのは本末転倒でデザイン優先で使い勝手が悪くなったりします。
で、チャックを閉めるってことがたまに面倒くさくなるときがあります。
チャックを閉めるときは素直に閉められなくて途中で引っかかってしまうときがあります。満員電車の中では狭いスペースでチャックを閉めたいときがあるのですがそういう時って腕を開かないで閉じたままでカバンのチャックを閉めないと嫌な顔されるので、カバンを斜め下に下げてチャックを閉めるときにたいていのカバンはチャックがひっかかります。
でも、このカバンですが、トートバックスタイルなのでチャックが一直線なのでカバンを斜め下に下げてチャックのマチを持って下げるとチャックはスパッと閉められます。
で、ボタンの部分は大きめのポケットiPadがちょうど良く入る大きさです。
そして小さめのチャック式ポケット。ここには定期、IDカード、会社の携帯電話などを入れることが出来ます。
中は長財布がちょうど入るくらいのポケットが二つ付いています。
内張りの布は絹のような滑らかな生地なので物は滑るように入ります。
で、金具など
チャックは社名とミシンの掘り込みがあります
iPad入れるボタンにも社名の刻印が
さらにハンドル部分の金具にも社名の刻印が
革のコバ処理はバフ仕上げで安直なアクリル塗料仕上げではありません。
ハンドル部分の補強縫い
これがあるので重いものを入れたときに妙なツッパリや皴が出来ません。
カバンの底にはステンレス製の足が
そして、革はオリジナルのアイディアル ヌメ レザーというもので、フルベジタブルタンニンむしのオイルドレザーです。
オイルの量はカバンの個々の重さに影響するくらいの量を染み込ませていて、染料はよくある芯染めという革の内部まで染料を染みこませたもので、少々の傷はオイルアップできれいさっぱり消えます。
また、防水のためにオイルの他にワックス加工しています。この滑らかな艶はワックス加工のおかげです。
サイズ:W41 × H28 × D11
重さ:670gという革製カバンとしては驚異的な軽さです。
今のところ悪いところは見つかっていません。革に関しては極上な部類の柔らかい革です。使い込めばどのように変わるかはわかりませんが、染みこませたオイルは滲み出てくる程ですので、オイルが定着して、メンテナンスでどれだけいい味を保てるかはこれからです。
革製品は使って良し悪しが分かるものなので、今後アニアリのカバンを買うか買わないかは二年後にわかるかなと思います。