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今日のエキサイトマッチ WBA・WBO世界ライト級タイトルマッチ ファン・マヌエル・マルケス VS ファン・ディアス

WBAWBO世界ライト級タイトルマッチ ファン・マヌエル・マルケス VS ファン・ディアス

これは再戦です。
ファン・ディアスは元WBAWBCIBFの3団体統一ライト級チャンピオンでした。
好戦的で打ち合いを好む見ていて楽しい選手です。
ファン・マヌエル・マルケスは現WBAWBOライト級チャンピオン。この選手も好戦的で打ち合いを好む選手です。なにより、パンチの出し方が格好よい選手です。
両者ともにメキシカンです。
この両者の初戦は2009年で、マルケスがKO勝利して3階級制覇しています。この試合は当時ライト級最強と言われた両者の対戦でしたので、かなりボクシングファンを熱狂させました。
KO勝利でかたが付いたのもこの両者の試合を年間ベスト試合に選んでもおかしくないと思わせた要因です。
KO勝利したにも関わらず再戦が実現したのも、あまりにも両者の初戦がエキサイティングだったからでしょう。


しかし、マルケスは同じ2009年にノンタイトル戦でウェルター級という階級でフロイド・メイウェザーと対戦してなすすべもなく完敗してしまいました。
2008年にマニー・パキャオとも対戦していますがこちらは迫真の試合を展開して負けています。この負け方は次に繋がる負け方でしたので、完敗というわけではありません。
実際、ディアスをKOした時、マルケスはライト級最強だと誰もが思いましたし、パッキャオに負けてもライト級最強はマルケスだと思わせた対パッキャオ戦でした。
今年36歳のマルケスメイウェザー戦での完敗からどのように復帰するのか、その相手としてファン・ディアスを選んでいるあたり非常にいいマッチメイクだと思います。
これでもし、ディアスに負けてしまえば引退を考える時期なのか。もしそうだとしてもその相手がディアスという選択も非常にいいマッチメイクだと思います。


しかし、メイウェザーに完敗(手も足も出なかった)してこのディアスとの再起戦。
初戦の時の興奮が起こらないのです。
1つはディアスに以前の破竹の勢いが感じられない。
もう1つは、やはりメイウェザーにひねり潰されたマルケスの負け方の印象。マルケス神話が崩れてしまいました。
マルケス神話とはたとえ負けても、負け方が負けたと思わせない神話です。つまり、いつまでも全勝チャンピオンのように負けを感じさせないオーラがあったのです。
マルケスのマッチメイキングでやってはいけなかったのは、対メイウェザー戦であったのではないかと、この試合を見て強く感じました。
メイウェザーと対戦していなければこの試合のボルテージはディアスが始めてKO負けを食らったマルケスへの恐怖心で萎縮した試合内容から、マルケスやはりスゲーで上がりっぱなしでした。


で、試合はマルケスの判定勝ち。WBAWBOライト級チャンピオンの防衛に成功しました。
本来なら二団体統一チャンピオです。マルケス絶対王者であるのは間違いないのですが、この試合の残したもの。


ファン・ディアスの没落
ファン・マヌエル・マルケスはパッキャオには絶対勝てない。


ということはパッキャオ神話はメイウェザーとの対戦をまだ果たしていないので生きているのです。
パッキャオとメイウェザー戦は世界中の誰もが見たい現時点での最高のマッチメイキングです。
でも、その勝者がメイウェザーであった場合、ボクシングの1つの時代が終わったと言えるのかも知れません。
ボクシングはなんていいますか、選手の技術よりも心のモチベーションの問題なのですね。
マルケスとの初戦でKO負けしたファン・ディアスの今日までの戦績をみて思ってしまいました。