Intense Slopestyle インテンス スロープスタイルのベアリング交換とベアリング再生
インテンス スロープスタイルのベアリングをメンテナンス
富士見パノラマはオープンです。
富士見オープンして天候も良いのにアスファルトの上で何してるんだ。でありますが、スロープスタイルのベアリングの交換とグリースアップです。
これがNTN 6001LLUです。当たり前でありますが外観はエンデューロー製と同じです。でも、質感が全然違います。
インテンス殿、どうして日本製のベアリング使わないのか?
スラムのX.0リアディレイラーは日本製のベアリング使っているし、チェーンデバイスのベアリングも日本製ですよ。
ですから長寿命なんです。こんな肝心なベアリング、日本製にしてください。
で、ベアリングは通販で買いましたが、ホームセンターでも6001番のベアリング売っています。ほとんがZZタイプのシールドベアリングですが。
日本製は凄い。触ってみると本当、全然違います。違うと言うのが手に取るようにわかります。回転させると、少し重い感じでスムーズに回ります。
これぞベアリングの回転です。この感触を覚えておきます。
私のように覚えられない場合新品のベアリングを一個、動作確認の比較用に工具箱に入れておきましょう。
で、片方を圧入。
圧入箇所にはシマノの万能グリースを塗っときます。これ絶対です。量は惜しまず塗っておきます。
で、ベアリングをセット。斜めに入れようものなら、圧入の穴が広がってしまいます。それに気が付くのは次回のベアリングを圧入するときです。
先日、この部分のベアリングをばらした時に水が入っていましたが、その水はシートチューブから入った水でした。
シートチューブとベアリングを圧入する部位の溶接部分に中から見るとスリットがあるのがわかります。そこから入った水です。
これは困りました。一度入った水は抜けません。
ベアリングの圧入部に錆びのような跡ありますが、リアスイングアーム側にはありませんのでこれは水が原因です。
もちろん、ベアリングにも良くないです。水が入らないように洗車には注意して、雨の日の走行後はシートチューブ抜いて逆さまにしてドライヤーで蒸発させる必要があります。
あるいはこの部分に小さな穴を開ける必要があります。うーん困ったぞー。穴開けるかな・・・。
実はこの圧入部分にグリースを充填しておこうかと思いましたがこのスリットがあったために断念しました。
圧入工具は家にあったしゃこ万力を使おうかと思いましたが、これあまり使い勝手よくありませんでした。
で、Yeti AS-Xのベアリング圧入工具をまねて全ネジとワッシャーで圧入しました。
圧入しつつ思ったことは、これを繰り返すとフレームによくないなということです。そういう圧入感覚です。
全ネジはM10でワッシャーは外径30mm程度のものを用意。
同じようにしてフレーム側も圧入
で、反対側も同じように圧入しますが、インサートチューブの入れ忘れに注意です。
で、圧入完了
で、VPPリンケージを取り付けます。
ドライブ側でないほうにあるシャフトを固定するイモネジを締めるのを忘れないようにです。
次はベアリングの再生を
ベアリング用のグリースはアルバニア3でしたが、このアルバニア3はホームセンターでは売っていませんね。しかも缶売りです。
で、フィニッシュラインからベアリング用グリースがありますのでこれを使います。
これはサスペンション側リンク用のベアリングに使うグリースです。
水の浸入が懸念されるフレームとリアスイングアーム側には、水に強く酸化もしにくいというウレア系のグリースがWAKO'Sからハイマルチグリースという名称で売られているので一本買っておきました。
このグリースはホームセンターでは売っていません。東急ハンズや自動車工具専門店などに売っています。
家の近所にアストロ プロダクツという輸入工具屋あってそこで買いました。インチ工具とか普通に売っているので助かってます。
サスペンション側のベアリングは指で回した感触では大丈夫です。買ってまだ半年。きわめて少ない走行回数にユルーイ走り。こうでなくてはいけません。
でもグリースはエンデューロ製よりも高級なものに交換します。
まず、針でシールをめくります。
すると、まだターコイズ色したグリースが残っています。粘度もあります。
クリーナーで古いグリースを流します。クリーナーは樹脂にダメージを与えないシリコン系のスプレーで洗い流しました。玉も綺麗です。
フィニッシュラインのグリースを充填します。回転させながら気泡は取り除きます。
シールをパチリとはめ込みます。
こういう感じで全てのベアリングのグリース交換を行います。
で、ベアリングの交換と再生が完了。
ついでにフロントのディスクブレーキのローターを160mmから180mmに交換して、富士見パノラマの準備が完了というわけです。
で、フロントサスペンション。動きが渋い。特にリバウンドの戻りが遅い。リバウンドダイヤルは12クリックかと思ったら7クリックでした。
次はTracer VPの番です。