FlyCam Nanoを使いこなす・・・ことが難しい。

カメラスタビライザー FlyCam Nanoですが完璧にバランス調整したと思っていたのですが、方向転換をした時にカメラが正面を向かないということがあってあれこれ考えています。

真っ直ぐに歩いて撮る。
方向転換をするとカメラが若干回転してしまい撮影者の目線とならない。つまり、カメラがそっぽを向いてしまう。
これ致命的です。

で、色々とサイト巡りをしていると・・・

「静止している状態でのバランス＝Static Balance（静止時のバランス）のほかに、パンした時あるいはリグ全体を振り回した時のバランス＝Dynamic Equilibrium（動的な釣り合い）をコントロールする必要がある。両方のバランスがとれていないとステディカムの性能をフルに発揮することはできない」]
という気になる書き込みが・・・
静的バランスは取れたとしてこの動的バランス（ダイナミックバランス）ってどういうことだろうと思うわけです。
ダイナミックバランスが取れている状態はどのようにして確認するのか？
確認出来ないものは調整できません。

同サイトでは・・・

「グライドカムを持って前進し、突然止まる。この時、もし垂直だったベースプラットフォームが前方向に傾いたり、行ったり来たりして振れるようなら、正しくバランスがとれていません。ベースプラットフォームに取り付けてあるカウンターウエイト・ディスク（おもり）の枚数を増やしたり、あるいは支柱の長さを伸ばす／縮めるなどして、ムーブメント・テストのあいだ常に垂直ポジションが保たれるように調節してください。
適切にバランスがとれていれば、走行や方向転換によってグライドカムの垂直ポジションが影響を受けることはありません。」
さらに・・・
「最初から Glidecam上でバランスをとって完了とするのではなく、まずは Glidecamのみで前後左右のバランスをとったところへ、きちんと重心点を測ったカメラを取り付けろ！ただ漫然と Glidecam上でバランスをとっても、水平スピンできないんですよ。フシギです。」
ですと・・・。
僕の場合、片手でFlyCam持って真っ直ぐに歩くと見た目カメラは垂直ですが、少しづつカメラが左方向に回転しようとします。
そかこから右に方向転換するとカメラは15度程左を向いてしまうのです。
素早い動き、上から斜め下にカメラを動かしたりするとカメラが揺らぎます。
これは、書き込みによるとカウンターウェイトか支柱の長さだろうと思うので微調整の出来ないカウンターウェイトでは無くて支柱の長さを再検討しろという事だと思われます。
それと、カメラを載せる前に本体のバランスを調整しろとあるのですが、何も載せない素の状態で全てニュートラルな状態にしてもバランスが取れないというのは製品不良ではないかと思います。
色々嫌になる程あれこれツマミ回したり取り付け位置変えたりしていたのですが、カメラを載せていたケンコーのマクロスライダーががたついてしまいました。

このマクロスライダーはスピンドル方式でスムーズに動くし微動させるのも簡単で、ラックピニオン方式のように押せば動いてしまうということもないのですが、スピンドルシャフトは金属製なんですがスピンドル部分が樹脂製で、これが原因で何度も動かしているとガタが出てしまいました。
カメラスタビライザーの支柱をグリグリ回転させると微妙に揺らぐのはこのガタが原因かもしれないと思って、色々ある調整ネジを全て取り外してマクロスライダーを直接取り付けることにしました。





これで静的バランス後、動的バランスを追い込んでいこうかと思うのですが、問題はレンズでズームレンズでズームさせるとバランスが崩れてしまいます。
インナー方式でもレンズの玉が前後に動くとそこでバランスが崩れてしまうのです。
さらに、バリアングル液晶パネルの位置を若干変えただけでもカメラが揺らぎ始めます。
厄介です。
基本は単焦点レンズなんですね。
しかも、短いレンズの方がバランスが崩れにくいです。
色々頑張る時にはズームレンズ使って、ズーム変えたらカメラの前後位置を変えて重心を取り直せばいいはずなんですが、それが前後位置変えると何故か左右のバランスもびみょ~に崩れてしまいます。
そうすると全てダメ。
これは、カメラスタビライザーの熟練者に言わせるとちゃんと静的バランスが取れてないからであるようなので、バブル水準器をプレートに接着しました。
これで、何処までバランス調整が出来るかです。
そもそも、カメラスタビライザーは手振れ防止用に開発されたようなので、カメラが持っている手振れ防止機能はスタビライザー使う時は無効にしろとありました。
何かとTipsは色々あるようなんですが、これはバランス地獄に入りそうな予感がして来ました。