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WBC・IBFスーパーライト級チャンピオン デボン・アレクサンダー VS アンドレアス・コテルニク

スーパーライト級WBCIBF二団体統一チャンピオン デボン・アレクサンダー

天は二物を与えないと言いますが、このチャンピオン、スーパーライト級という強豪がひしめくクラスで二団体統一チャンピオンです。
ボクシングにおける二物は何か、スピードとパンチ力。
当てるスキルに防御センス。
タフさにスタミナ。
デボン・アレクサンダーというチャンピオン、対戦相手が悪かったのか、選手としての限界が早くも見えてきました。
WBCIBFスーパーライト級チャンピオン デボン・アレクサンダー
1987年生まれ サウスポー
身長:170cm
リーチ:180cm
21戦21勝13KO
スピードはあります。でもパンチ力ありません。
この試合を見る限り、当てるスキルも防御センスも並であります。
何故並に見えてしまうのか、スピードが売りのアレクサンダーの攻めが単調だからです。
タフとも言えませんしスタミナとスピードが反比例します。
この試合も6R以降、スピードとパンチの切れに精彩を欠いています。

対戦相手は防御の上手いオーソドックスな選手。アンドレアス・コテルニク
1977年生まれ
36戦31勝13KO4敗1引き分け
シドニー五輪ライト級銀メダリスト
こういう選手は強いです。ただ、攻撃力が圧倒的にない。これで攻撃力があれば今回デボン・アレクサンダーに代わって世界チャンピオンになっていたでしょう。
やはり天は二物を与えなくてチャンピオンになれない選手です。


デボン・アレクサンダー、打っても打っても当たらないし、効かない。
全てブロックされています。ブロックされているのは打っている本人が一番よくわかるはずですが、だからといって戦法変えません。
同じスタイルで同じパンチの軌道で同じテンポで打ちます。
頂点を極めた選手であればスピードがあろうがパンチ力があろうが単調な相手であればたやすく攻略してしまいます。
デボン・アレクサンダー選手は3R以降すでに見極められてしまいました。ここから挑戦者のパンチがヒットし始めます。
デボン・アレクサンダーのスピードが疑わしくなります。
それでも、デボン・アレクサンダー選手は攻めの姿勢は崩さない。打ち続けることが最大の防御である事を実践しでいます。
このチャンピオン、負ける恐れを知らないとうか物凄い自信を持った選手であるようです。
ブロックされていることも気にしないのか、単発ではあるが自分が打たれていることもわからないのか、体力がなくなって押しパンチになろうがボクシングスタイルを変えないのです。
試合を観ていてこのチャンピオンの戦い方がひたむきに思えて、ちょっと心打たれてしまいました。
逆に、挑戦者、勝つ気があるのかと批判したくなりました。


結果は3-0の判定で勝ちましたが、試合内容では負けたと思います。
次回はティモシー・ブラッドリーとのビックマッチがあるのでしょうが、その前にもう一戦防衛戦行ったほうがいいように思います。
それと、こういう選手は一度の敗退がボクシング生命奪われかねないタイプの選手ではないかと思います。