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ビクター・オルティス VS ビビアン・ハリス "Nightmare of VIVIAN HARRIS"

ビビアン・ハリスという選手

WOWOWでモズリーの再起戦のアンダーカードで久しぶりにビビアン・ハリスを見ました。
一度は世界チャンピオンになった男です。スーパーライト級を3度防衛しましたが、あきらかに格下と思われた挑戦者にKO負けし、あっさりと王者から陥落しました。
それ以降、ボクシングの桧舞台に登ることが出来ません。
ビビアン・ハリス選手はめっぽう強いか、かなり弱いかの両極端な選手です。
ランドール・ベイリーをKOで倒したディオベリス・ウルタドにKO勝ちしてWBA スーパーライト級のチャンピオンになった時は強いチャンピオンが誕生したなと思っていました。
しかし、タコみたいに戦うカルロス・マウッサにKO負けした時にビビアン・ハリスへの評価は一変。
体が異常に硬くて体力がまるでなく打たれ弱い。ガラスのようにバリンと割れてしまうめちゃくちゃ弱いたとえていうならボブ・サップのような選手ではないか。
しかし、見ているほうは楽しい選手です。えぇっ!そこで倒れる!?とか負け方に意外性があるのです。
カクンと落ちるその境目が絵に描いたようにわかる選手ですから対戦相手からすると非常にエンジンをかけやすい選手です。
しかし、ボクシング的には攻撃は鋭く、スピードもあり、パンチ力もある。ただ、ないのが打たれ強さとスタミナなんです。それも致命的にないのです。
まるでウルトラマンと同じです。3Rというカラータイマーが鳴るとしぼんでしまう選手でした。
ビビアン・ハリスを倒すには最初の3Rまで好きに打たせてじっと我慢し、疲れ果てたら後は何気にパンチを振り回してどこでもいいから当たればパタリと倒れてくれます。
ビビアン・ハリスという選手は自爆タイプの選手なんです。
トレーナーは今回はちゃんとスタミナをつけるトレーニングをしたのだろうか?
そういう期待を持ってテレビを見ていました。


ビビアン・ハリス(1978年6月生まれ)現在29勝5敗1分
身長:180cm
リーチ:188cm
対戦相手はオスカープロモーションの期待のハードパンチャー、ビクター・オルティス選手との対戦です。
ビビアン・ハリスは相変わらずよくシェイプされています。練習はしっかりしているのでしょう。


対するビクター・オルティス選手、この選手は強い。来年は必ず世界チャンピオンになるでしょう。
現在WBAWBO世界スーパーライト級1位
1987年生まれ
身長:175cm、リーチ:178cm
斜め前構えで少しボディーが開いているのが気になりますが、上半身の厚み、太い首に顎を引いて腕を絞り、瞬きすらしないファイトスタイルは負ける気がしないです。
ただ、ビクター・オルティス選手、入りが真っ直ぐで、カウンター狙いの選手にはダウン食らう危険があるように思います。
ビビアン・ハリス、この試合に勝てば再度返り咲くチャンスもあるかと思いましたが、期待通りあっさりとKO負けしちゃいました。

では、まず、ビビアン・ハリスの簡単な軌跡を。

2002年ビビアン・ハリスがWBAパーライト級のチャンピオンになった試合
Diosbelys Hurtado vs. Vivian Harris WBA junior welterweight title

2005年ビビアン・ハリスが王座陥落した試合
Carlos Maussa vs. Vivian Harris WBA junior welterweight title



2010年 オスカープロモーションのエース、ビクター・オルティス選手にKO負けした試合
Victor Ortiz vs. Vivian Harris Staples Center, Los Angeles, California, United States