AutoMate 2.0…パンしながら微速度撮影できる電動雲台
AutoMate 2.0はパナソニックのデジカメには対応しません。
パナソニックはマイクロフォーサーズの貴重な互換メーカーなので困るのですが、この件に関しては調べてみますが、ケーブルが4接点のミニジャックだからです。
あくまでも3接点のミニジャックのみです。
で、パンしながら微速度撮影ができるというので買ったので、これがうまくいかないと困ります。
微速度撮影しつつパン動作、これが手動だと絶対と言っていいくらい無理、電動でもパラパラ漫画の様になってしまいます。
パン速度は通常の時間で、その他は微速度の時間帯でという一つの動画に二つの時間要素を入れるのはパラパラ漫画の様なアニメーションだから可能だと思うのですが、色々トライしても失敗だらけです。
で、Panning time-lapseの登場です。
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- The video tab
ここではフレームごとのショット枚数とパン範囲やフレームごとのパン角度を設定します。
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- Frames per second
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一秒間に撮影する写真の枚数です。
大体、24〜30です。
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- Degrees between frames
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フレームごとの角度設定です。0.1度とか設定可能なんですが、ハードが対応するのだろうか?
動きを見ていると確かに微動しています。360度で3600刻みですが、数えようかと思いましたが諦めました。
ただ、電池の性能とか影響しそうです。
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- Width of pan(degs)
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パンさせる範囲の設定です。
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- Ramp up time,Ramp down time
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ランプアップ、ランプダウンですが、よくわかりません。
定速スピードまで徐々にスピードを上げる時間と止まる時に徐々にスピードを下げる時間設定です。
高度なことやっているのですが、ハードが対応出来るのかな?
で、動きを観察しているとパン動作を開始したときに実際にパン動作を行う時間の設定であるようです。
例えば3秒に設定していると写真は撮るのですが、実際に動き始めるのが3秒後になります。
つまり3秒間はパンしない写真を撮ることになります。
電気的には3秒間の間に徐々に電圧上げているのだと思いますが、フレームが0.2度などと刻んでいるので目で見ると3秒後に動いていると思ってしまいます。
Frames per secondは動作には関係ないのですが、ここを"0"にするとAutoMAte 2.0がハングアップします。
Summary表示中の数値の掛け算や割り算に使っている係数だと思います。
数値的な相関関係は例えば
Frames per second=10
Degrees between frames=0.1
Width of pan=90
Ramp up time=2
Ramp down time=2
とするとVideo duration=92secとなります。
(Width of pan/Degrees between frames)/Frames per second×((Ramp up time+Ramp down time)/2)です。
ここで問題となるのが(Ramp up time+Ramp down time)/2の数値が(Width of pan/Degrees between frames)/Frames per secondより大きくなるとエラーメッセージが出ます。
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- Ramp type
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徐々に上げるとかリニアにあげるとかを選びます。
ただ、Rampに関してはパンの角度が影響すると思うのですが、例えば0.2度なんていう動作範囲にどの程度影響するのでしょうか?
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- Pan direction
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パンの方向を設定します。右から左、左から右と選びます。
パノラマ写真のように上下方向には対応していません。
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- The shoot
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- Wait time before starting shoot
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パンニングタイムラプスのプログラムをロボットに送る遅延時間です。
設定時間後にプログラムがロボットに送られて撮影を開始します。
ただ、言葉通りに動きません。
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- Shutter trigger time
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またまた専門的な設定なんですが、シャッターをONにしている時間です。設定はミリセコンドなのですが、どういう時に使うのでしょうか?
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- Wait time after firing
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これはシャッターを押した後に雲台を動かし始める遅延時間です。設定はミリセコンドです。
シャッター押して0.5秒後に雲台を動かすとかの設定です。長時間露出しているときに雲台が動いては困るのでここで設定します。
例えばここを"0"にすとシャッター押しながらパンします。流し撮りするには便利ですが・・・。
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- Seconds per shot
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撮影間隔です。
Wait time after firingで設定した時間より長く設定する必要があります。
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- Milliseconds per degree
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一度ごとの進むスピード(時間)です。
ここの時間を早くすると例えばThe Video tabのDegrees between framesで設定した角度で止まりません。またあまり小さくしてしまうとパンしなくなります。
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- Calibration
キャリブレーションです。
製品によるモーターのバラツキをキャリブレートするコマンドです。
単位は1度ごとのミリセコンドですが、どこに影響しているのかというとThe shoot tabのMilliseconds per degreeです。
しかし、ここの数字が実測の数字に変わるのかと思えば変わりません。
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- Summary tab
これは設定した内容で何枚写真を撮るのか、どれだけの時間撮影にかかるのかを教えてくれるサマリー画面です。
時間やショット数は計算値なのであくまでも参考値です。
ということで、パンしながらタイムラプス出来るAutoMate 2.0でした。
その他の機能としてセルフタイマー、これも高機能です。
ユーザープログラミングエリア
というのがあってとことん使えます。
製品レベルというよりやはり実験機レベルかもしれませんが、価格を考えると全てが許せます。
ロボットと呼ばれるBescor MP-360がもっと優れていればいいとは思うのですが、インターフェイス部分を取り外せば他のモーターにも使える優秀なインターフェースだと思います。
時間を見つけて多摩川あたりで動作テストを行いたいと思います。